【コウタ・メール10】『正月の一時退院はダメだった、年末年始のコウタ』
平成14年12月25日

コウタのHP、たくさんの方に快くリンクを貼っていただき、心から感謝しています。
コウタメールは当初、私の限られた友人、しかも、コウタの発病の第一報メールにお返事を下さった方への私の返信でした。HPに載せて頂くということで、個人名はアルファベットなどに直し、あまりに個人的な部分は削除しました。

HPの反響は大きいと期待しています。立ち上げて数日で、多くの励ましや「年明けにドナー登録します」「早速、私のHPにリンク貼ります」と言って下さった方々からのメールを受け取り、HPを驚く速さで立ち上げて下さったコウタパパのご友人に感謝の気持ちでいっぱいです。

「内容が感情的すぎる」などのご指摘も頂きました。私は医者でもバンクの職員でも、記者でもありません。専門の知識も全くないところからのスタートです。多数のHP、掲示板、頂いた本、出会い、、、から少しずつ白血病について、ITについて学んでいます。私の目と心を通して、コウタと周囲の近況を発信したいと改めて決心しました。コウタを応援してくださる方々への感謝と、「私たちは生かされている」という事実への感謝の念を込めて、、、。

では、年末年始のコウタと、応援団の近況をご報告します。

●コウタの幼稚園児時代の先生から頂いたメールより、、、
本日、保護者の代表の方と一緒に、病院に行って参りました。晃太君のお母様はお風邪で発熱されたとのことで、お父様とゆうちゃん(次男)がいらっしゃいました。
晃太君は、「お腹が減った。」と言って、バナナやプリンを食べた所を看護婦さんに「病院で出されたもの以外はまだ食べてはだめです。」と言われて、バナナを取り上げられてしまった所、大泣きをしていました。「おかゆは嫌だ!」と言って、泣いて泣いて、見ている私も悲しくなりました。
その時、お兄ちゃんが一生懸命晃ちゃんを優しくなだめていました。お父様もおもちゃを出して、晃太君の気をそらそうとしていらっしゃいました。私は、「こうたんガンバレ!頑張ればまた食べたいものが食べられるようになるから、大丈夫。また来るからね。」としか言えませんでした。
 年明けすぐの新学期に、晃太君のお手紙を幼稚園の在園児と卒園児に配布する予定なので、その内容にHPのアドレスを載せて、皆様のお知り合いにも是非転送していただくようにお願いをしました。今後もまた、晃ちゃんの情報がありましたら、教えて下さい。私も自分のネットワークをふるに活用していこうと思っております。

●12月29日、コウタママの具合が悪いので、私は名川家とコウタのお見舞いに行ってきました。
コウタは「絶食」から開放された一日目で、絶好調でした。お腹を壊すのが自分でも恐のか、ゆっくりゆっくり、一口ずつ愛しそうに食べていました。
「ボクちゃんの夢は動物のお医者さんとサンタクロースの子分なんだ。12月だけはお医者さんのお仕事のお休みをとって、サンタがプレゼント集めをして子供たちに配るのを手伝うんだ」とか「たぬきときつねが化けるのはウソだよ。イヌ科の動物だもの。」とか、たくさん話してくれました。
 別れてから気づいたのですが、ママのことは一度も触れなかったのが、いじらしく痛々しく感じました。ママのことを言ったら、みんなを困らすということ、自分でもっと悲しくなってしまうことをコウタは知っているのでしょうか。

●翌日からコウタのママは、「肺炎」で入院してしまいました。男所帯で迎えたお正月を心配していますが、コウタママには「入院」というかたちでしっかり治してもらいたいと願っています。母親の代わりは誰にも務まらないのですから。

●1月2日の箱根駅伝のテレビ中継をご覧になりましたか?
以前コウタメールで書きました「神奈川骨髄移植を考える会」が東京の団体と協力して、沿道に200本の旗を立てました。実は、昨年からのようです。私が会合に伺った時、中継所100m前後は旗を立てられない規制があるなどの説明がありました。
コウタメールを読んで下さるKさんから「TVにバンクの旗が出たよ」と連絡を頂きました。私の母も気が付きました。皆さんはいかがですか? アナウンサーが「骨髄バンクの旗が立っています」とひとこと言ってくれました。

●私、箱根駅伝の復路、戸塚中継所付近に立ちます。ボランティアとしては募金活動と旗持ちがあるようです。私はコウタにエールを送るつもりで、出来ればテレビに映るような所に立ちたいですが、新参者ですので希望が叶うかどうか、、、。

☆最後まで読んで下さり、ありがとうございます。頂いたメールには少しずつお返事しています。
黒川英里