【コウタ・メール16】『ガラス越しに見せるコウタ応援ファックスを募集します!』
平成15年3月7日

コウタママから電話がありました。
今日、コウタは無菌室に入りました。この3日間、放射線を浴びたとは思えないほど元気だそうです。
食欲は落ちて、野菜ジュースしか飲めないけれど、看護婦さんは親切にしてくれるし、12チャンネルとビデオが見られないテレビは明日すぐに修理してくれるということで、機嫌も直ったことでしょう。
パパとママの面会は、大きなガラス窓越しになります。この面会室も「準無菌」ですから、重装備で入るそうです。ぬいぐるみや千羽鶴もこの部屋に飾って、ガラス越しにコウタを見守ります。
明日、土曜に強い薬を投与→日曜日は休み→月火曜に投与→水曜日休み
というスケジュールでコウタの白血球をゼロにして、13日の木曜日13時半にさい帯血を移植する予定です。
面会室には二親等までしか入室できないのですが、私は「コウタ・メールの記者」ということでコウタの応援に入れることになりました。応援して下さっているたくさんの方々の代表として、私、一生懸命コウタを見守ってきます!
ここで、皆さんにお願いがあります。コウタに応援ファックスを書いて下さいませんか?
頂いたファックスは私が責任を持って面会室よりコウタにお見せします。ガラス越しですので、なるべく大きな字で書いて下さい。コウタ・メールは小さなお友達も読んでくれているのですが、イラストも喜ぶと思います。「ひとりじゃないんだよ」「みんなが応援しているよ」ってことを、私に伝えさせて下さいませんか?

FAX:045−786−4310(番号のお間違えのないように、3月12日までにお願します)

ところで、【コウタ・メール15】を読んで、まだお会いしたことのない方からこんなお返事を頂きました。
血液検査でもパワフルにご尽力頂いた方です。
私はこの応援メッセージから、「コウタが病気と闘う姿から私たちが学ぶこと」を考えるようになりました。
、、、神様から命を頂いた私たちの人生でおこる全てのことに、意味があると思うのです。
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(前略)
読ませて頂いても、コウタ君、非常に元気そうですので大丈夫です!必ず治りますよ、彼は!!
何故、そう思うのか?

それは、彼自身が病気の事を彼なりにしっかりと理解をして戦う準備が出来ているからです。
それと「退院したら・・・」という言葉には将来の希望が見えていると言う事だと思います。
子供ってとても正直ですので、もういい。と思っている子供からは「退院したら」という事場は絶対に出てきません。
生きる力が彼の中に漲っていると思います。

こんなにも小さな子供が力の限り戦っている。。。
その姿を、情けない大人たちに見せてあげたいです。
どれだけ、コウタ君の方が立派か!!
日本は情けない大人が増えすぎました。
リストラされたから・仕事がなく生活が出来ないから・ストレスがたまりすぎて生きていくのが嫌になったから・・・。
そんな理由で自らの命を絶つ人が増え続けています。
一番卑怯だと思います。
そんなにその命が要らないのなら、コウタ君にあげて欲しいです。あげれるものなら・・・。
自殺のニュースなどを見た時は、コウタ君の事を知ってからはそう思うようになりました。

(社)西宮青年会議所NPO支援委員会 委員長 秦野 多紀子(ご本人の承諾済みです)