【コウタ夏休みの報告】
                                                 2003.9
 退院したら温泉に行こう!クジラを見に行こう!というコウタとの約束を果たそうと、7月の末に捕鯨発祥の地、南紀勝浦太地町へ行きました。朝から4時間半、船に揺られ、目を凝らして海を見つめましたが、残念なことにクジラには遭うことができませんでした。しかしプールの中でイルカとの触れ合いを体験してきました。ウェットスーツを着て水の中へ、最初はなかなかイルカに触れませんでしたが、インストラクターに導かれ背びれにつかまって一まわり、二まわりそしてイルカとダンス、この時のコウタの笑顔が忘れられません。思わず嬉しくて涙が出てしまいました。そして温泉に入り、那智の滝、熊野那智大社で健康祈願をして参りました。
            
        露天風呂              ドルフィンスイム


那智の滝

カートにも挑戦
8月の末は高知県中村へ、桂浜で坂本竜馬に挨拶をし、大方港から漁船に乗って太平洋をひたすら5時間、コウタは船酔いしてしまいましたが、今回で2度目、船で沖へ出たことで海がとてつもなく広く、とってもきれいな青だということを肌で感じましたが、きれいな海にぷかぷかとゴミが漂っていることを気にしていました。海に出て3時間半やっと念願のクジラに遭うことが出来ました。体長約13mのニタリクジラで、とても優雅にゆっくりと泳いでいました。ブファとブロー(潮吹き)の音が聞こえ海中に、次のブローまではどこに出てくるかわかりません。目を凝らしているとブファとブロー、そして皆の歓声!あまり派手な動きではありませんでしたが、コウタは本物のクジラを見ることが出来て船酔いも忘れ興奮していました。30分ほど3頭のクジラを追いかけて感動の時間を過ごしました。
         
桂浜     

8.25大方港から
出港

ニタリクジラに遭えた
 コウタは海に漂うゴミが増えると、クジラが住めなくなると心配していました。「ゴミを増やさないようにするためにはどうしたらいいかな?」と聞くと、「ゴミを捨てないこと!」と答えが帰ってきました。「じゃあゴミを捨てないようにするのはどうしよう?」しばらく考えて、「燃やす!」・・・・「ちょっと待って燃やしてはいけないゴミは?」、「う〜ん」としばらく考えて、「ほしいおもちゃの数を減らす!」と言い出しました。ほんの少しでもゴミになりそうなものを減らすことが出来ればと考えたようです。親としてはとても嬉しい答えであり、ちょっと抱きしめたくなりました。

 帰る日の午前中は、四万十川で川遊び、前夜雨が降っていたのに、川の水がとても透き通っているのに驚きました。四万十川の川原の石や土壌は、とても浄化作用が強いらしく、きれいな清流を保つことが出来るのだそうです。
         
    8.26 本当にきれいな水、めだか泳いでいるのが見えます  四万十川で川遊び

自然の美しさやすばらしさ、海や川のきれいな水を大切に守らなければいけないと改めて考えさせられました。また、家族がみんないっしょにいられることでいろいろなことに気づかせてくれ、喜びを感じさせてくれるのだとしみじみと思いました。