ボ−ト&トレ−ラ−解説

普通自動車免許で牽引出来るトレ−ラ−は総重量750kg以下、牽引車とトレ−ラ−の全長12メ−トル以下、
幅が2.5メ−トル以下、高さ3.8メ−トル以下です。この範囲以内であれば特に牽引免許もいらず手軽に
トレ−ラ−ボ−ティングが可能です。私のトレ−ラ−は前記に該当する「普通」トレ−ラ−で1年車検の物です。
ボ−トトレ−ラ−はマイボ−トを色々なフィ−ルドに運べ、カ−トップと違いセッティングの手間もかかりません。
保管場所さえ確保できれば非常に便利ですが、使用上の注意点もあります。
現在はアルミボ−トでもトレ−ラ−使用する人が増えているようですが、意外と雑誌や釣り本にもトレ−ラ−の
事が記載されていません。これからトレ−ラ−の購入を考えておられる方の参考にして下さい。
私が使用して気がついた注意点・トレ−ラ−の各部の機能を下記に説明します。
※各部の名称をクリックしますと詳細の写真と機能説明を表示します。


トレ−ラ-の登録方法・費用
 
 トレ−ラ−はエンジンは付いていませんが当然「車両」として陸運局事務所に登録する必要があります。
 従ってトレ−ラ−にも一般の自動車同様にナンバ−プレ−トが付き、車検も必要になります。
 もし未登録のトレ−ラ−を牽引して事故を起したら、たとえ相手に過失が有ったとしても保険の適用は
 受けられません。トレ−ラ−を一般道路で牽引する場合には必ずナンバ−登録を行って下さい。

1.牽引車の選定
  トレ−ラ−を購入する前に、まず牽引車が牽引に十分な強度を有する事が必要です。
 一般的なクロスカントリ−タイプの4WDであれば問題ありません。一部のクロカンもどきの車種では
 
ラダ−フレ−ムではなく乗用車と同じモノコックボディ−の為、強度的に不安が残ります。
 15〜16ft以上のFRPタイプのバスボ−トを牽引するのであればラダ−フレ−ムを装備した4WDが
 必要になります。モノコックボディ−で牽引していてヒッチメンバ−(牽引車側の牽引装置)の取付部
 のボディ−が変形したり、最悪の場合ヒッチメンバ−が取れてしまと言う話をよく聞きます。
 また、車体が軽すぎるとトレ−ラ−の挙動に牽引車が振り回され非常に不安定となり危険です。
 牽引車はある程度重量が有り、牽引するのに十分な馬力の有る4WDが良いでしょう。

2.登録方法
  私が愛知県で普通車トレ−ラ−を登録したときの内容を紹介します。都道府県が異なったり軽トレ−ラ−
 では内容が異なるかもしれませんが、参考になれば幸いです。
  トレ−ラ−を購入する際にはまず牽引する車両の車検証のコピ−を購入店またはメ−カ−に送ります。
 次に地元警察に行き車庫証明を申請し取得しておきます。申請から取得まで1週間と考えておけば
 良いでしょう。その間に車検証を基にメ−カ−で「連結検討書」と言う強度計算を行い「自動車予備検査証」を
 取得してもらいます。こうして購入時にこの「予備検査証」と輸入トレ−ラ−の場合には「自動車通関証明書」、
 「原産地証明書」と「譲渡証明書」を貰います。
  次に購入したトレ−ラ−の移動の為に自分の居住している市町村の役所に
 行き「臨時運行用ナンバ−プレ−ト」を借りに行きます。使用目的を車検取得のためとし申請すれば直ぐに
 借りられますが、借用期間は3日間ですので購入後直ぐにナンバ−登録を行こなわない場合には二回
 借りる事になります。しかし借入れの前にトレ−ラ−の「自賠責保険」に加入して下さい。(1年車検の場合
 には13ヶ月です。) これは近くの自動車販売店で受付けてくれます。

  これで必要書類は揃いましたので、いよいよ登録を行ないに陸運局事務書に行きます。
 臨時運行ナンバ−プレ−トをトレ−ラ−に取付けたら地元の陸運局事務所にトレ−ラ−を牽引して行きます。
 場所は普通・軽トレ−ラ−とでは異なることも有りますので事前に電話で確認しておいてください。
  陸運支局での手続きは
 @新規登録申請用紙(専用1号様式)及び登録手数料印紙を購入し申請する。
 A車検証とステッカ−を貰ったら、重量税の印紙を購入し専用用紙に住所を記入し窓口に提出。
 Bさらに県税申告書を記入し県税を支払う。
 C次にナンバ−プレ−トを購入しトレ−ラ−に戻り新しいナンバ−プレ−トを取付け係官を待つ。
 D係官がトレ−ラ−の所に来てナンバ−プレ−トを封印して手続きは終了。
 役所に臨時運行許可書と仮プレ−トを返却してメデタク終了です。
 文章で表現すると大変なように思われるかもしれませんが、手続きの時間は1時間30分程度です。
 又、判らない事は相談窓口に聞けば親切に教えてもらえますので心配要りません。
  以上の手続きは購入店が代行してくれる所もありますが、高価なボ−ト・トレ−ラ−を購入したのですから
 手続きぐらいは自分で行い、余った費用で釣具や装備を購入する事を勧めます。

3.登録費用
  愛知県及び瑞穂区で登録したときの参考費用です。トレ−ラ−の大きさ等により異なりますが参考に
 して下さい。

                                   
@ 仮ナンバ−(臨時運行許可書) 瑞穂区役所 ¥750
A 自賠責保険(東京海上火災保険) 愛知三菱 ¥5、800
B 車庫証明書取得費用 地元警察 ¥2、500
C 重量税 陸運支局 ¥6、300
D 登録手数料・用紙代 陸運支局 ¥735
E 県税 陸運支局 ¥3、500
F ナンバ−プレ−ト代 陸運支局 ¥720