『カンマを伴う分詞句について』(野島明 著)
第七章 開かれた世界から

第6節 何が曖昧なのか

その三 文形式@中の-ed分詞句の特性


〔注7−67〕

補足節の形態上の不明瞭さ[formal inexplicitness]は、我々がそれを用いて伝えたいと思っているようなことの中に相当の融通性[considerable flexibility]を許容する。我々がそこに込めたいと思っている意味は、文脈[context]に応じて、時問的、条件的、因果的、譲歩的あるいは状況的関係[circumstantial relationship]であったりするであろう。要するに、補足節は母型節において述べられている場面に付随する状況[accompanying circumstance]を含意している。読み手あるいは聞き手にとっては、その付随する状況の実際の特徴は文脈から推測される必要がある。
(CGEL, 15.60)(下線は引用者)
(「母型節」については[1−10], 「補足節」については[1−4], [3−3], 第七章第1節参照)

(〔注7−67〕 了)

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