お勧めのスピーカーケーブルですが、すでに入手困難です。
2023.7.19
![]()
まず初めはAVCT社のUT−1Qというケーブルです。
ネットで気になっていたΣケーブルの説明サイトの他のページにありました。
10年以上も前のことです。
BR> >ΣケーブルとSP−6P /A>
BR> >UT−1Q /A>
当時はこのUT−1Qの説明までは読みませんでした。
今回、スピーカーケーブルを見直すに当たり再度訪問し、リンク先のAVCT社のサイトに飛びました(現在休止中)。
AVCTサイト
このAVCT社ではケーブルの貸し出しも行っていましたが、3m迄で長さが足りませんでした。
仕方ないので、ラインナップにある一番安いUT−1Qを購入することにしました。
付属していた説明書は、こちらです。
<
このケーブル、細いことが売りですが、届いてみますとこちらではそんなに細くは感じません。
スピーカーケーブルとして2本をパラにした場合、断面積はAWG19(より少し狭い)相当、AWG16の約半分しかありませんから一般的には少し細いかもしれません。
まずケーブルの外被を剥きますと紙が重ね巻きされています。
その紙を取りますと、線と綿糸が出てきます。
そして、より線対をばらして被覆を剥ぎ、白と白、赤と赤の線同士をよじります。
よじり方が綺麗ではありませんが、これでスピーカーケーブルの完成です。
綿糸は切る方が良いのですが、自然素材なのであえて残しました。(注1)
話が前後しますが、これを選んだ理由は音の良さにかかわりそうな事柄が理論的によく説明されていたからです。
さて、スピーカーにケーブルをつなぎ音を出してみました。
出てきた音は、中高音の細かいニュアンスが良く出ます。
低域は思ったほど落ちず、むしろだぶつき気味の低域が締まっています。
昔々感じていたこの手の純粋素材が高域のみよく出ている、というのと異なっています。
AVCT社のサイトではバイケーブルを推奨しています。
ならばと、アンプのセレクタをモノラルとして1本のスピーカーにバイアンプ(ステレオアンプの左右をスピーカーの高低音に別々に接続)してみました。
そうすると、スピーカーがシングルのフルレンジのように鳴りました。
相当に共通インピーダンスの影響があるようです。
音はやや抑揚が落ちる感じがありますが、聞く音楽と音の出方から問題ないと判断しました。
そこで、新たに同長のUT−1Qを購入し、ステレオのバイケーブルとしました。
その時の音は、モノラルのバイアンプとステレオシングルケーブルの中間的な鳴り方になりました。
上記サイトでは低音用にはSP−6Pを推奨しています。
ですが、UT−1Qと比べ高価格なのと、バイアンプ時に低音に問題(レベル不足等)を感じませんでしたので、UT−1Q2本のバイケーブルとしました。(注2)
このケーブルは大変良いケーブルなのですが、外被が少しべとつき埃が付きやすい欠点があります。(注3)
1枚目の写真で、早くも埃が付着しています。
これは、機器の後ろを通して引っ張ってきた結果です。
従って、機器の後ろを通す場合には問題ありませんが、見えるところで長々と這わす場合には埃の付着に注意する必要があります。
さて、このケーブルの設計、販売を行っているAVCT社の主催者、根岸さんのブログを読んでいましたら面白い記述がありました。
それは、
ここの下方です。> A>
BR>  >LANケーブルをスピーカーケーブルに応用する、の行ですが、すでに消滅しています。
まだ掲載中のブログでオーディオケーブル関連で参考となるものはアーカイブしました。
 次のページではそのLANケーブルをスピーカーケーブルに使う実例を紹介しています。
このページの文章、写真、図面、データ等を他に流用しないで下さい。
内容のみお使い下さい。
戻る
HOMEへ戻る
次のページへ
 以下の注は、AVCT社よりのご指摘で追加しました。
(注1)綿は吸湿するのでカットするほうが望ましいようです。
(注2)大口径のスピーカーを駆動する為には、電流容量が必要になりある程度の断面積;16AWG程度は必要との事です。
又、ダンピングファクター面からも導体抵抗が小さい方が有利との事です。
今回は、使用スピーカーが98dBの高能率(これです)なので電流が少なく細い線でも問題が少ないようです。
ダンピングファクターの変化による音の違いに関しては、他で真空管アンプを使っている関係上特に気になりません。
(注3)UT−1Qのシースにはエコ材料が使われその欠点は磨耗を受けた際に白化する事だそうです。
これを防ぐ為に、わざと表面にオイル状のものでコートする様な組成配合にしているそうです。