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Balans chair page


バランスチェアの紹介ページへようこそ!

ここは、わたしが使用していたバランスチェアを紹介するページです。

  引っ越し準備で重い物を持った為に腰痛になり、腰痛でも座れるというバランスチェアを購入しました。

  バランスチェアの情報はネットで収集したのですが、断片的な情報しか得られませんでした。
 それではという事で、このページを作りました。
 購入したのは1種類だけでなく、余計な物も含めて順次購入し4種類に成った事も大きな理由です。
 やはり比較するといろいろと違いが見えてきます。

  以下がその紹介です。

  日本でバランスチェアのメーカーとして知られているのは、rybo(リボ)、HAG(ホーグ)、stokke(ストッケ)の3社です。ホーグの”A”は、本当は、A の上に○があり、Åで、これは、オングストロームなので、ホーグと発音するのでしょう。
 但し、商標権は別の会社、バランス・マネジメント社が持っています。
 又、ホーグはライセンス契約を止めているようで、商品は普通のイスです。
 ストッケのバランスチェアは、バリエ(ヴァリエール)(VARIER BY STOKKE)として独立しています。
 VARIERは、扱っているイス全体を Movement Chairs と称しています。
 BALANSの文字は、製品名には残っていますが、少し重点を変えているようです。
 又、リボも2013年でライセンスを止めたようです。

  私が購入したのは、上記3社の製品で、 Balans chair と呼べるものばかりです。
 balans は、英語の balance(バランス)を意味するスウェーデン語です。
 ノルウェー語は、balansere でした。フィンランド語では、saldoのようです。

  現在Balansの商標のライセンスを受けている1社は国新産業です。
 ホーグからのライセンスで生産していた国新産業は、ライセンスを新たにバランス・マネジメント社から得たようです。
 それで、ホーグ、バイタルの替わりにバランス・マネジメント社から1種を輸入販売していましたが、現在はその販売も終了しています。
 詳しくは下の国新産業のリンクからご覧下さい。
 なお、以降では、便宜的に旧ライセンス社のホーグを会社名として表記をしています。

  リボの替わりには日本の代理店がライセンスを取得したようです。
 この代理店、昔は店名をリボ・ハウスと言っていましたが、数年前よりサカモト・ハウスとなり現在はバランスラボとなっています。
 ライセンスは、このバランスラボの運営会社のプロダクトマーケッティングサービス(PMS)が取得したようです。
 以降では、便宜的に旧ライセンス社のリボを会社名として表記をしています。

  さて、私の購入品は、以下の通りです。
     ストッケ:バリアブル
     ホーグ :マルチシットS.T(5090)
     ホーグ :ベル
     リボ  :イージー
     ストッケ:マルチ

 この内、ベル、イージーはヤフオクにて落札しました。又、ベル(belle)は、旧製品で現行品ではありません。
 但し、これは他の3種と少し異なりますので紹介する事にします。
 現在は室内が手狭になり、このベルのみ残し他は売却しました。

 詳細な説明は、個別に行います。各写真をクリックしてください。
 バランスチェアそのものの説明は、輸入代理店等のサイトをご参照ください。

  上記4種の内、ベルを除いた3種とその他未購入品で家具屋さん等で座ってみた感じとで比較してみました。

 ストッケ:バリアブル;
       下がそり状になって角度を変えるようになっているので、前に体重をかけるようにしないと正しい姿勢が保ちにくい。
       後ろに体重をかけるとバランスをとろうとしてお腹が内側に曲がった姿勢になる。
       卓上に手を置くような作業の場合には問題ないと思う。
       膝当てが2分割され離れているので足を伸ばす等いろいろな姿勢ができる。
       逆に膝を開く角度が限定されるのがやや難点。

 ホーグ:マルチシット;
       ファブリックは安っぽいが、正座に近い格好で座れるというのは日本人にとって大変にありがたい。
       但し、足の位置によっては、座面を支える支柱の金属(ビニール(合皮)カバー有)に触れて冬場は冷たく感じる。
       唯一の正座風のバランスチェアだし、なかなか良い。
       すでに旧製品となっています(2015年確認)。

 ご先祖 初期のバランスチェアがこれです。

その更に元が下です、Mengshoelさんの特許の絵です。

 リボ:イージー;
       座面が広くクッションが厚く座りやすい。
       ファブリックもウールで良い(日本の夏は??)し、部品も購入できる。
       但し、ライセンス会社変更後の現在のファブリックはポリエステルになっています。
       ファブリック膝当ての位置(高さ)が可変できるので子供から大人まで対応できる。
       上のリンクの説明はリボ時代のものです。
       現在のバランスラボ(旧サカモトハウス:店名変更)の物は、少し違うと思います。
       詳細はバランスラボのサイトでご覧ください。
       店名が変更になっています、社長名を店名にするより余程良いと思います。

 ストッケ:マルチ;
       折り畳み式のためかちょっと小さい感じがある。
       金具の向きで背の高さの高低にも対応できる。
       本国のサイトを見ると一時的に使用する目的と書いてある。
       手軽に持ち運んでそこで一時的な作業に使うには良い。
       子供は体重が軽いのでこれでも問題が少ないだろうから子供の勉強用としているようだ。
       バリアブルよりクッションが良く感じる。

 ホーグ:バランス(5040);
       座面が小さくコンパクトにできていてちょっとすわりづらいかな、という感じ。
       足が金属なので、あまり買いたいとは思わないが、他と比べて少し安いし、メンテナンスは部品が単品で買えるので完璧。
       クッションは、固めであまり良いとはいえない(展示品のみ?)。
       すでに旧製品となっています(2015年確認)。
       ホーグライセンス時代からの製品は、5064バランススタディ系2種のみとなりました。

 ホーグ:バイタル(6035);
       キャスターが5つもあるので動きやすく座るのにいすを手でキチンと固定して座わる必要がある。
       価格が高いわりには座りやすいとは思わなかった。
       すでに旧製品です(2008年)。
       代替品(balans4.25)も日本では販売終了しています。

 ストッケ:ザシット;
       膝当てが可動式になっているのでバリアブルより対応性が良い。
       背当てがあるので一般的で見た目安心。
       背当ては本来オプションだが、これと膝当てが可動式な分値段が高くなっている。
       日本には輸入されていないようです(2015確認)。

 国新産業:フィントスツール;
       残念ながら座れなかった。
       5040と同じようにコンパクトにできている。
       写真よりも安っぽく見えるのは気のせいか?
       クッションは、5040系よりも厚くやわらかめ。

 リボ:ビビッド,エアロビック;
       既に販売は終了しています。
       見た目がユニークなのでどんなものか使ってみたいと思っていました。
       座面は、同じリボのイージーより小さ目です。
       ビビッドは、足の踏ん張りが少し弱いので体を斜め外に出すと椅子が倒れそうになります。
       エアロビックは安定していて安心して座れます。
       キャスターが良く動くので、人によっては使いにくいかもしれません。
       ビビッドの詳細はこちらです。
       エアロビックはこちらです。

  バランスチェアとしての効果、全体の出来具合を価格も含めて考えると、まずはじめに買うのでしたら、リボのイージーが一番良いのでは、と思います。
 定価37,800円(税込39,690円)で値引きはなさそうですが、全体にバランスが取れていて良いと思います。
 それは、好みにもよります。若い人はゆらゆら揺れるバリアブルでも問題ないでしょう。
 マルチシットSTを除く3台を比べてみると座る姿勢を少し変える為の工夫がそれぞれ異なることがわかります。
 つまり、バリアブルはそり状の足でイス全体を動かし、ベルは、座面のみを動かし、最後にリボは、座面のスポンジが良く縮む事でそれを行うようにしているようです。

  バランスチェアは、理想的なイスかというとそうでもなく、普通のイスよりは腰が伸びやすいですが、疲れてくると背が丸まった姿勢になります。
 但し、その頻度は、やはり普通のイスよりは格段に少なくなります。
 単純に座っても腰の伸びた姿勢をとれますのでその点は評価できます。

  バランスチェアの認知度が高く、色々なお店で買えるのは日本だけかと思います。
 USAのサイトを探しても販売店は少ないようです。
 日本人に腰痛持ちが多いのでしょうか?
 品種は減少傾向で、ホーグ本社は扱いを止め国新産業がライセンスを得ているようですが、品種は減少しています。
 又、リボも日本の旧代理店にライセンスが変更されています。
 という事は、日本だけがバランスチェアを受け入れたようです。
 バリエ(バリエール)(VARIER BY STOKKE)は、さすがに独立しただけあって一部は受注生産ですが豊富な品揃えです。
 又、背板がないのは一般的には受け入れられにくいですが、実用する分には問題ありません。

  さて、バランスチェアでなくともバランス座りができます。
 それは、腿が座板につかないようにちょっと前に座って、足を後ろに引き大腿部を斜めに降ろします。
 そして、胸、又はお腹をちょっと前に突き出す感じにしますと、バランス座りとなります。
 私は、会社で腰が痛くなるとそれを行っていました。
 座板の後ろ半分に2つ折りのクッションを置いて普通に座っても同様の事が出来ます。
 購入するのでしたら本物をお勧めしますが、価格が高いのでおいそれと買えないかもしれません。
 オークションで安く手に入れるのも1つの方法ですが、まずは上記のように座ってその効果を確かめてみると良いでしょう。
 同じような目的で”骨盤座ぶとん”という商品もありますが、上記方法で十分だと思います。
 なお、balansという商標を使っていない(いわゆるバチモン)製品は、座面の角度、全体の強度に問題があるそうで、安価ですがお勧めできません。
 又、安い物はクッションが悪く、堅くてスネが痛くなりそうなものとか、すぐにへたりそうな物とかがあります。
 2022年の暮れに久しぶりに「バランスチェア」でググってみました。
 バリアブルのコピー品が売られています。
 完コピに近いです。balansのロゴは使っていないので問題無いようです。
 デザインは問題ないのかはわかりません、木が柔いのか補強が入っているのですぐにバチモンとわかります。
 3者ほどが扱っていますが、安く出している2社は売り切れになっています。
 興味はありますが手を出さないのが無難です。左がコピー品 中央が本物です。
 
 もう1社、少しアレンジしているのもありました。右です。
 さらに座面、膝当てがリボのイージー風の物もありましたし、フレームがパイプになっているのもありました。
 
 さらにマルチのコピー品もありました。
 以前のバチモンと違って、完コピに近いです。背もたれ付きなのと膝当てがリボのイージー風なのと。
 
 西暦2千の20年台は、少しバランスチェア・ブームと呼べるような時代になってきているのかもしれません。

  バランスチェアの座り方もちょっと誤解があります。
  膝当てにはそんなに体重をかけません。
 バランスチェアに座ると膝が痛くなる、という書き込みを見かけましたし、座ったことが無い人は、膝に体重をかけると誤解しているようですが、そうではありません。

 Mengshoelさんの絵に座り姿勢が示されていますが、膝当てはありません、この絵の形を維持するために膝当てを追加したようです。

 体重は、あくまでもお尻でうけ、膝当て側には体重をかけません。
 膝を当てるというよりは、脛を当てて下肢部全体を置くようにします。
 大腿部の角度を固定するために当てる程度です。

 以下は、Balansの商標権を持っている会社、バランス・マネジメント社のサイトより拝借(動画 のスナップショット)しました。
 
 バランス ラボでもバランス イージーの座り方、体重の掛け方の動画を出しています、ここ です。

 ストッケのバリアブルは、足がそり状なので、前傾姿勢をとろうとするとやや体重がかかる傾向があります。
 それでも実際には、体重の1割もかけていないでしょう。
 どちらかというと、膝当てではなく脛当てです。
 膝当て、というと、膝を押し当てるというように誤解してしまうかもしれません。
 バランスチェアの一般的英語表現は、Balans Kneeling Chair です、膝を曲げるイス、という正しい表現をしています。
 又、膝当て部は leg support と呼んでいます、脚支え、となるのでしょう。
 
 バリアブルのVarierはそのものずばり、shin supports と呼んでいます。
 脛支え、でしょうか。
 体重の一部は脛(膝では無く)に伝えられる、となっています。
 当て、という表現をそのままにするなら、膝・脛当て、でしょうか、どちらかにしろ、と言われれば、やはり脛当て、でしょう。
 なお、当サイトでは、以降も一般的な膝当てという表現を使っています。

  姿勢を正して座れるというイスにアーユル・チェアがあります。
 バランスチェアが太ももと上体の角度を開いて姿勢を正そうとするのに対して、これは足を左右に開いてそれを行おうとしているようです。
 以前からホーグ、マルチシットに関してはそんな感じの座り方をしています。
 座椅子式なので座面下の空間が狭く足を入れるのがなんとなく面倒になってからです。
 ですが、そういう足を開く座り方に慣れてしまうと、電車で座る際に迷惑な人になってしまうかもしれません。
 車の運転にも支障がありそうですね。

  バンバック・サドルシートも背筋を自然に伸ばし、腰の負担を軽減し腰痛を改善する目的で作られたようです。
 写真を見ますと、アーユル・チェアとバランスチェアの中間のような感じです。
 上体と太ももの角度はバランスチェアと同じくらいです。
 座面が高くバランスチェアと違い脛は垂直に立ちます。
 股は、少し開き気味です。

  椅子の上に置いて使い背骨がS字カーブを描いて座れるようになるバック・ジョイという物もあります。
 2つ折りのクッションの方法をもっとクールに行えるようにできている感じでした。
 5千円ほどしますので、クッションやタオルならほぼ無料ですので懐に合わせて選択すればよいでしょう。
 猫背 椅子 矯正 で検索するとそれ以外にもいろいろ出てきます。
 簡易的にはやはり2つ折りクッションだと思います。
 ベルを残し他は売却した私ですが、普通のイスに座る時もバランス座りのような感じで座っています。
 長年バランスチェアに座っていた成果です。

  以下は、リンクです。

 ストッケ・ジャパンですが、バランスチェアはありません。
 バリエール(ストッケのバランスチェア・ブランド)の輸入代理店
 旧リボ・イージーの日本ライセンス品販売店、バランスラボ
 ホーグのバランスチェア以外の輸入商社
 バランスチェアの日本でのライセンス企業、国新産業(株)
 国新産業が展開するバランスチェアの公式サイト

 ストッケの本国サイト、バリエ(VARIER BY STOKKE)として独立しています。
 リボのサイトは無くなりました。
 ホーグのサイト、FLOKK という会社がブランドを持っているようです。
 Balansの商標権を持っている会社、バランス・マネジメント社のサイト
 バランスチェアのデザイナー、Peter Opsvik さんのサイト
 バランスチェアのデザイナー、RYKKEN さんのデザイン特許
 両者ともに個人名でググるといろいろ出てきます。peter opsvik  oddvin rykken
 スウェーデンの販売店、さすが地元、輸入されていない物もあり興味津々、エルゴノミクスに分類されています。

 歴史を知るなら、ここここ です。

 ご存知5チャンネル 更新は止まっています。

 以下使用者のインプレッションですが、宣伝臭がするのは除いています。
 マルチのインプレッション
 ストッケ vs リボ 〜バランスチェア対決〜
 バランスマルチシットのインプレッション
 リボ、イージーの購入記1。    
 ストッケ、ウィングのインプレッション
 ホーグ、バイタル、6035、最終版のインプレッション。
 ホーグ、サポート、5040のインプレッション。
 ホーグ、5040のインプレッション。  
 バチモンのインプレッションとホーグとの比較。
 通販生活での購入者の感想。バランス イージー

 以下、布地張替え、のお店リンクです。
 バランスチェアの布地張替え実績が豊富そうです、AZUMA。
 私のホーグ・ベルの張替え修理を依頼した所、鈴豊家具。
 有限会社クリエイト。 アクチュラムの張り替え実例がこちらです。
  張替え等の修理は、家具の修理屋さんでしたらどこでもやってもらえると思います。

 以上。

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これらは、フリーではありません。

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