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タイトル


(4)シリアルインターフェースRS−232C

 ここでは、シリアルインターフェースRSー232Cの規格について学習する。また、制御プログラムを作成して、クロス接続による通信実験を行う。
通信実験中の、シリアルインターフェース信号をデジタルオシロによって波形観測を行い、規格値との確認を行う。
●直並列信号変換
RSー232Cの規格に基づく、パラレル信号よりシリアル信号の変換過程と回 路構成について学習し、7ビットコード(ASCii)および、JIS8ビットコ ードより、具体的な信号変換の演習を行う。
●BASIC言語による制御の基礎
RS−232Cの制御命令と各種パラメータについて学習し、通信速度や、ストップビットやスタートビットなど、調歩同期における通信条件の設定方法を学ぶ。
●RS−232Cの電気的特性と物理的特性の規定
RS−232Cの各信号の概要とピン配置について確認を行う。
2台のコンピュータをクロス接続して、送受信の確認をする。
●ターミナルソフトの作成 
全二重通信が可能なターミナルソフトの作成を行う。
通信速度、ビット長、ストップビット長を変更して、通信がどのような状態になるか実験で確認する。
(5)RS−232CによるモデムNCU制御
電話ネットワークを利用した、実際的なデーター通信を行う。
そのために必要な通信プロトコルについて理解することを目的としている。
プロトコルV.25bisに基づくNCUの制御を行い、コンピュータによる自動発信、自動着信機能を利用した通信実習をおこなう。
●モデムの機能(信号波形の変換演習)
電話回線を利用したデジタル通信を行うため、モデムによる信号変換を行っているがこれの基礎となるアナログ伝送方式(ASK/FSK/PSK)による信号変換の演習を行う。具体的には、文字AなどをRSー232C信号に変換させ、その復流方式デジタル信号よりアナログ信号への変換過程をCCITTプロトコルV21(FSK−300BPS/全二重)に基づく波形概要図を描かせている。
●NCUの機能
本校のNCUには、プロトコルV.25Bisに基づく自動発信・自動着信機能が搭載されている。これら、制御コマンドに基づく制御方法を学習する。
市販のものでは、ベルATコマンドが多く使用されているが、本校のシステムは、CCITTのプロトコルに統一している。
理由は、工事担任者国家試験ではCCITTで出題されるのと、規格面で整合性が保たれるという点がある。
●市販通信ソフトの利用による総合通信実験
本校では、C−TERM2(アスキ−社)による通信ソフトの活用をしている。
これにより、アップロードやダウンロードという概念を学び、通信内容のMS−DOSファイルへの記録により、ワードプロセッサや各種ビジネスソフトウエアへの組合せによる応用も可能としていることを学習している。
●校内BBSの実験
ブリテンボードシステム(BBS)とは、どういうものかということを、実際に体験させ、BBS通信の概要や利用方法について学び、データーベースにつながる概念を得ることを目的としている。

(注)この記事は、昭和63年当時のものであり勤務先であった県立尼崎工業高校電気科(全日制:前任校)での情報通信実習の実践をまとめたものです。
したがって、この報告もいまや過去の技術でしかすぎませんが当時としては授業研究の余地があったものです。参考まで紹介します。



平成11年7月更新

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西川敏弘 jf3mxu@hi-ho.ne.jp