20世紀の音楽について 〜個人的覚書〜 第2夜:新ウィーン楽派

1998年 9月20日 作成
2007年 8月15日 章立てを分割。関連CDリンク追加(作業中)


−目次−

  • 第1夜:プロローグ〜20世紀音楽のオーバービュー
  • 第2夜:新ウィーン楽派
  • 第3夜:20世紀初頭のパリ、2つの大戦間のヨーロッパ
  • 第4夜:20世紀前半の残り
  • 第5夜:20世紀後半

    必要に応じて20世紀音楽年表もご参照下さい。(新しいウィンドウに開きます)

  • (注)推薦盤として取り上げているものは、私が聴いてよかったと思うもの、一般に評判の良いもの、聴いてみたいと思っているもの、直接音で聴いてみる手段を見つけたものなどです。私自身も聴いていないものもあり、聴いた上での評価については責任を負いかねますので、自己責任でお願いします。また、CD/DVDの発売・廃盤は日常茶飯事なので、情報が古くなった場合はご容赦下さい(必要なら、下段のリンクからご自分で検索下さい)。


    第2夜:新ウィーン楽派

     第1夜の予告の期待にお応えして(期待してない?)、20世紀音楽の独善的つまみ食いを始めます。まずは、20世紀の古典、シェーンベルク一派から。

    2.1 世紀末から20世紀初頭のウィーン
     19世紀末のウィーンは、現代の我々から見ると、想像はつかないながら、一種特別な雰囲気を持っていたように思えます。熟しきった果実の、やや腐敗しかかったような、時代にとり残されながらも、なお世界の中心であるとの自負を持った街。この時代にあっても、まだハプスブルク帝国の都で、ブラームス、ブルックナーが1897年頃まで生きていて「古き良き時代」を引きずっていました。美術の分野では、クリムトが活躍していました。
     世紀開けのウィーンでは、マーラー(1860〜1911)がウィーン宮廷歌劇場の指揮者の傍ら、交響曲第5番(1902)以降、「大地の歌」(1909)、交響曲第9番(1909)などを作っていましたが、作曲家としてはほとんど認められていなかったようです。マーラーの作品自体、その後もブルーノ・ワルターなどの直弟子以外にはほとんど演奏されることもなく、一般化するのは「マーラー・ルネサンス」といわれる1960〜70年代になってからです。
     このほか、当時のウィーンには、マーラーの友人で25歳で早世したハンス・ロット(1858〜1884)、後にマーラー夫人となるアルマ・シントラーやシェーンベルクの先生であったツェムリンスキー(1871〜1942)などもいました。
     また、新しい音楽の旗手であったR.シュトラウス(1864〜1949)は、ミュンヘン・ベルリンを中心に売れっ子として活躍し、交響詩「ドン・ファン」(1889)から「英雄の生涯」(1898、ここで「自伝」音楽を作ってしまうところが何ともすごい思い上がり!)で交響詩の世界を卒業し、世紀が明けるともっぱらオペラ作りに専念します。歌劇「サロメ」(1905)、「エレクトラ」(1909)で調性を逸脱しかかったものの、結局保守的な作風に戻り、「ばらの騎士」(1911)、「アルプス交響曲」(1915)といった健全な路線を歩みます。

     この時期にシェーンベルク(1874〜1951)、ベルク(1885〜1935)、ヴェーベルン(1883〜1945)は、ウィーンで活動を開始していました。伝統的・保守的な街ウィーンでは、シェーンベルクの革新的な音楽は、嘲笑と非難の対象となり、シェーンベルクも貧困の中で苦労したようです。マーラーは、「私には理解できないが、きっと彼らが正しいのだろう」と言って支援したそうです。

    2.2 シェーンベルク、ベルク、ヴェーベルンの音楽をつまみ食い
     「ああ、あの不快な音楽ね」とそう簡単に片づける前に、少しはきちんと聴いてみましょう。代表曲を年代順に少し挙げてみます。

    (1)シェーンベルク/浄められた夜(1899):約20分
     シェーンベルクの、通常最も演奏され、聴かれる曲。オリジナルは弦楽6重奏ですが、1917年の弦楽合奏版が一般的。でも、これはシェーンベルクの若書きであって、新しい音楽を切り拓く前の、後期ロマン派に属する曲。これに類するものに、「グレの歌」というのがあって、発表されたのは1910年ですが、後期ロマン派風のまともな曲。これらをもって、シェーンベルクの代表曲というのは、ちょっと違う気がします。

    (2)シェーンベルク/室内交響曲No.1(1906):約20分
     だいぶ過激な響きになっていますが、まだ、調性は残っています。楽章には分かれておらず、全曲を通して演奏されます。「グレの歌」でオーケストラの規模を最大限(5管編成?)まで拡大した反動か、小規模な編成でクリアな音になっています。なかなか良い曲なので興味があれば一聴を。ホルンが正統的な使い方で結構おいしそう(でも、音を外してもほとんどばれない?)。

    (3)ヴェーベルン/パッサカリアOp.1(1908):約10分
     ヴェーベルン最初期の作品。まだ、調性は残っていて、後期ロマン派の響きがします。題名からして、伝統を踏まえた気負いが感じられます。
     なお、ヴェーベルンは、生涯に作品31までしか作曲しておらず、しかも各々が「俳句」に例えられる簡潔さ。「ヴェーベルン全集」がCDたった3枚組というのは、20世紀後半のブーレーズなどに与えた影響からすると意外。

    (4)シェーンベルク/管弦楽のための5つの小品Op.16(1909):約15分
     「小品」シリーズ第1弾(この類の曲がこの時期に集中して作曲されているので注意)。この頃から無調への試みが始まります。「音色旋律」という音色の変化も旋律の一部とするやり方(第3曲「色彩」で、和音が楽器の交代で示される)の試みなど、音楽の革新を目指し始めた作品ですが、「表現主義」というのか、不安で、おどろおどろしく、けばけばしい音楽。

    (5)ヴェーベルン/大管弦楽のための6つの小品Op.6(1909):約12分
     「小品」シリーズの一つ。無調風になった作品。ヴェーベルンにしては、まだ、オケがアンサンブル的に音を出します。「大管弦楽」の割には、大きい音は少ししかせず、1人の奏者の平均音出し時間は、1分以内ではないでしょうか。(大きな音は、第2曲、第4曲で少しするだけ、あとは音を聴いているだけでは何をやっているのかよくわからない・・・)

    (6)シェーンベルク/グレの歌(1910):約90分
     完成・初演されたのは1910年ですが、完全な後期ロマン派の連作歌曲です(ほとんどオペラのような内容ですが、コンサートで歌曲として歌われる)。まるで「トリスタン」の雰囲気。原作はデンマークの古い伝説で、皇后によって殺された愛人を追い求める国王の魂が地上をさまよい続けるという物語。デンマークの作家ヤコブセンの小説「サボテンの花ひらく」に挿入された古い伝説物語の部分のドイツ語訳に作曲されています。
    (注:
    ヤコブセン「サボテンの花ひらく」の日本語訳のサイトもあります。この中の「グアの歌」が、シェーンベルクのテキストのほぼ逐語訳になっています。)

    (7)シェーンベルク/室内管弦楽のための3つの小品(1910):2〜3分
     やや小編成オーケストラのための作品。かなり過激に無調になった作品。でも、まだ音楽らしさ(?)は残っています。3曲とも1分以内に終わってしまう、あっという間の曲。

    (8)ヴェーベルン/管弦楽のための5つの小品Op.10(1911〜13):約5分
     これも、やや小編成オーケストラのための作品。「作品6」よりも、さらに音を要素・素材に分解した感じで、「ポロッ、ツー、ピロ」といったちょっとしたフレーズを、いろいろな楽器がつないでいきます。「俳句」に例えられるヴェーベルンの極微様式が確立されていて、1曲が1分半かかる以外、残りの4曲は各々1分以内であっという間に終わってしまいます。

    (9)シェーンベルク/「月に憑かれたピエロ」Op.21(1912):約30分
     表現主義の代表とされる作品。シェーンベルクの代表作として、一度は聴いてみるべき曲でしょう。アルベール・ジローのフランス語の詩のドイツ語訳に作曲したもの。ソプラノ独唱の「シュプレッヒシュティンメ」という、語るような歌うような不思議な独唱が、不気味さを際立たせます。伴奏は、ピアノ、Fl(ピッコロ持換え)、Cla(バスクラ持換え)、Vn(Va持換え)、Vcという簡素な構成。ベルリンで初演され、シェーンベルクもようやく認められるようになります。

    (10)ベルク/管弦楽のための3つの小品Op.6(1915):約20分
     「前奏曲」「輪舞」「行進曲」。無調音楽ですが、ベルクの特徴である「オケがアンサンブルして、複雑に絡みながら、曲として流れる音楽」になっています。
     シェーンベルクがギャーギャーとケバケバしく、ヴェーベルンがピー・ポロッの短音の連続であるのに対し、ベルクのは無調で不協和音ながら、オケがオケの音で鳴っています。多分、シェーンベルク一派3人のうちで、普通のオケ人間が最も入りやすいのがベルクではないかと思います。

    (11)ベルク/抒情組曲からの3つの楽章(1928):約15分
     全6曲からなる弦楽四重奏用「抒情組曲」(1925〜6)の中から3曲を弦楽合奏用に編曲したもの。無調の曲ながら、題名のとおり叙情的(なよなよ、ではなく、きりっと)で、正統ドイツ音楽の香りがします。ベルクという人は、女性関係がいろいろあったようで、この曲の中にもいろいろ秘密が隠されているそうです。たとえば、アルバン・ベルクの頭文字A・B(音名でイ・変ロ)や不倫の愛人ハンナ・フックスの頭文字H・F(音名でロ・ヘ)を使ったり、小節数やメトロノーム数にこだわったり(聴いてわかるはずはありませんが)。興味のある方は、その手の暴露本にあたって下さい。もとの弦楽四重奏版「抒情組曲」もどうぞ。

    (12)シェーンベルク/管弦楽のための変奏曲Op.31(1928):約20分
     「ピエロ」以後、第1次世界大戦もあり、シェーンベルクは約7年間の沈黙に入ります。そして、1920年頃「12音技法」を完成させます。この曲は、12音技法で作った最初の管弦楽曲で、初演はフルトヴェングラー指揮のベルリン・フィル。なお、フルトヴェングラーの音楽と合わなくなったためか、この後フルトヴェングラーがシェーンベルクを演奏することはなくなります。
     ちなみに、12音技法で作った最初の作品は、「ピアノ組曲」Op.25(1921〜3)、「木管五重奏曲」Op.26(1923〜4)だそうです。興味があればどうぞ。

    (13)ヴェーベルン/交響曲Op.21(1928):約10分
     題名に惑わされて、普通の意味での交響曲を期待すると、肩すかしです。2楽章構成の小編成オケの曲で、「交響曲」として主題とか構成とかを聴き取ろうとしても、よくわかりません・・・。

    (14)ベルク/ヴァイオリン協奏曲(1935):約25分
     他の曲はさておいても、この曲だけは、20世紀の傑作として是非聴いておくべき名曲だと思います。「ある天使の思い出のために」との副題を持ち、元マーラー夫人で建築家グロピウスと再婚したアルマ・マーラー・グロピウスの娘で、1935年に19歳で急逝したマノン・グロピウスへのレクイエムで、結果的には作曲家自身のレクイエムともなった曲。12音技法に基づきながら、音列自体が和声を構成するために調性の影を残し、音列の最後の部分からバッハのコラールを引用するなど、12音技法からするとほとんど反則わざのような気がしますが、深い感動を秘めた曲となっています。(ちなみに、アルマは、その後グロピウスと離婚し、作家ヴェルフルと再婚します。1964年まで生きました。マーラーの回想録が中公文庫から出ています)
     シェーンベルク一派は聴く気になれない、という方にも、一聴をお薦めします。

    (15)シェーンベルク/ヴァイオリン協奏曲Op.36(1936):約30分
     作曲家・諸井誠氏は「音楽の現代史」(岩波新書)で、1930年代前後に、20世紀のVn.協奏曲の傑作が多く作られた、と指摘しています(Vn.という19世紀ロマン派に通じる楽器を用いることによる前衛性の後退)。ベルク、ストラヴィンスキー、ヒンデミット、バルトーク、プロコフィエフ、ハチャトゥリアン・・・。これもその中の1曲。
     この後、1937年にはブラームス「ピアノ四重奏曲」のオケ編曲などを行っています。(同じユダヤ人でドイツを追われた指揮者オットー・クレンペラーのために編曲したそうです)

    (16)ヴェーベルン/変奏曲Op.30(1940):約8分
     セリー技法による変奏曲。主題は、たった音符4つ。「極微様式」のヴェーベルンの代表作ということで挙げてみました。音の高さ以外の、強弱、音色などにもセリーを適用し出したということで、第2次大戦後に与えた影響の大きい曲だそうです。(聴いていてもよくわかりませんが)

    (17)シェーンベルク/主題と変奏Op.43(1943):約12分
     アメリカに亡命し、全く音楽が理解されず仕事もない中、軍楽隊用にと依頼されて作った、何と調性を持ったマトモな曲。オリジナルが吹奏楽用(Op.43a)で、管弦楽編曲(Op.43b)もあり。作曲者の妥協の産物が、比較的聴き易いという皮肉。

    (18)シェーンベルク/ワルシャワの生き残りOp.46(1947):約8分
     ベルクはVn協奏曲(1935)を自らへのレクイエムとして他界し、ナチスに「頽廃音楽」として抹殺されながらも大戦を生き延びたヴェーベルンは、終戦直後のどさくさの中で1945年に進駐米兵の誤射により落命し、ナチスなき後に活動できたのは、ユダヤ人ゆえアメリカに亡命したシェーンベルクだけでした。
     シェーンベルクは、もともとカトリック教徒でしたが、迫害の中で目覚めたユダヤ人の自覚の故か、亡命途中のパリでユダヤ教に改宗し、戦後、ワルシャワでのユダヤ人虐殺を扱ったこの曲を作曲しました。語りと男声合唱・管弦楽による作品で、追いつめられたユダヤ人たちから、突如ユダヤの祈りの歌「聞けイスラエル」が湧き起こる、という、民族の血に訴えた、ちょっと感動的なもの。
     なお、シェーンベルクは、ヘブライ語をテキストにした合唱曲「深き淵より」(1950)を作曲し、建国後間もないイスラエルに献呈したそうです。そういう意味で、20世紀を代表する「政治的」作曲家でもあったわけです。

    (19)ベルク/歌劇「ヴォツェック」(1925)、「ルル」(未完、1937初演)
     オペラにも手が出せる方には、20世紀を代表するオペラとして、ベルクの「ヴォツェック」(1925)と「ルル」(未完。1937初演。チェルハという人が補筆完成した版あり、現在はこちらが一般的)があります。どちらも、現役のオペラとして上演されています。
     「ヴォツェック」はエーリヒ・クライバー(カルロスのお父さん)が初演し、若きカール・ベームも1931年に音楽監督をしていたダルムシュタット歌劇場で演奏しているそうです。ベームは、後に「ヴォツェック」「ルル」ともレコーディングしています。ベームにとっては、R.シュトラウスと並び、同世代の音楽だったわけです。

    (20)その他、19世紀末のウィーンの作品
     新ウィーン学派の陰に隠れた同時代のウィーンの音楽に、最近ようやく光が当たるようになりました。
     ハンス・ロット/交響曲第1番(1880)は、マーラーを先取りした響きがあります。  また、ツェムリンスキー/叙情交響曲(1923)は、インドの詩人タゴールの詩のドイツ語訳に作曲したもので、マーラー「大地の歌」にインスパイアされたもの。(ちなみに、ベルクの「叙情組曲」はこの「叙情交響曲」にインスパイアされたもの)。  マーラー、そして新ウィーン学派への源流として、興味があれば聴いてみて下さい。

    2.3 推薦盤
     20世紀の音楽の古典なので、結構CDも出ています。小品、しかも似たような題名が多いので注意。「音」を聴くことがまず第一なので、新しいクリアな録音の方が良いと思います。曲が曲だけに、名演とそうでないものの差は、それ程ない?(これらの曲は、何をもって名演とするのか、よくわかりません・・・)

    シェーンベルク/浄夜、交響詩『ペレアスとメリザンド』(カラヤン/ベルリン・フィル)
     一見カラヤンには不似合いな新ウィーン学派ですが(カラヤンはナチス党員であり、新ウィーン学派の音楽はナチスによって頽廃音楽として抹殺された)、耽美的な名演とされています。

    ヴェーベルン/パッサカリアOp.1、ベルク/叙情組曲からの3つの楽章、管弦楽のための3つの小品、シェーンベルク/管弦楽のための変奏曲(カラヤン/ベルリン・フィル)
     上記シェーンベルクの姉妹編で、これも耽美的な名演とされています。

    シェーンベルク/室内交響曲No.1、No.2、浄夜(ホリガー/ヨーロッパ室内管) \740
     引き締まってきびきびとした演奏です。

    シェーンベルク/浄夜、交響詩『ペレアスとメリザンド』(シノーポリ/ドレスデン国立歌劇場管) \740

    ベルク/叙情組曲、「ルル」組曲、「ヴォツェック」からの3章(シノーポリ/ドレスデン国立歌劇場管) \976

    ヴェーベルン/夏の風の中で、パッサカリアOp.1、管弦楽のための6つの小品Op.6、管弦楽のための5つの小品Op.10、交響曲Op.21、協奏曲Op.24、変奏曲Op.30(シノーポリ/ドレスデン国立歌劇場管) \976
     ヴェーベルンの代表作がほぼそろいます。

    ヴェーベルン/作品全集(ブーレーズ他)6枚組 \6,766
     作品番号付きの作品全集だとCD3枚でした。これは作品番号なしのものも含めた完全全集・・・CD6枚・・・。

    ベルク、ストラヴィンスキー/ヴァイオリン協奏曲(パールマン(Vn)、小澤征爾/ボストン響)
     20世紀を代表するヴァイオリン協奏曲2曲のカップリング。

    シェーンベルク/月に憑かれたピエロ、室内交響曲No.1(ロバート・クラフト/ロンドン交響楽団、フィルハーモニア管弦楽団他) Naxos
     「ピエロ」もいろいろ出ていますが、ストラヴィンスキーのアシスタントを勤めた現代音楽のスペシャリスト、ロバート・クラフトが指揮したNaxos盤。

    シェーンベルク/月に憑かれたピエロ、ナポレオンへの賛歌(クリスティーネ・シェーファー(Sop.)、ブーレーズ/アンサンブル・アンテルコンタンポラン)
     シェーファーとブーレーズが組んだ決定盤。シェーファーの映像を用いたDVDもありますが、かなりグロな内容です。

    DVD:ベルク/歌劇「ヴォツェック」(バレンボイム/ベルリン国立歌劇場、1994年ライブ)
     歌劇「ヴォツェック」の映像付き全曲盤です。たしか、アバド/ウィーン国立歌劇場のライブ盤もあったと思いますが、見つかりませんでした。

    DVD:ベルク/歌劇「ルル」(クリスティーネ・シェーファー(Sop.)、アンドリュー・ディヴィス指揮/グラインドボーン音楽祭1996年ライブ)
     1996年のグラインドボーン音楽祭でのライブ映像。シェーファーの極め付けの名演。よくこういう音程で歌えるなと感心します。

    シェーンベルク/グレの歌(ラトル/ベルリン・フィル)(国内盤・対訳付き 2枚組\3,900)
     2001年のライブ録音。歌詞対訳が必要ないなら、この演奏の輸入盤、他の演奏 (ケーゲル/ドレスデン・フィル(2枚組\1,962)インバル/フランクフルト放送響(2枚組\1,575)レヴァイン/ミュンヘン・フィル(2枚組\1,291)など)を選ぶ手もあります。
    (注:上の方にも書きましたが、ヤコブセン「サボテンの花ひらく」日本語訳サイトの中の「グアの歌」が、シェーンベルクのテキストのほぼ逐語訳です)

    シェーンベルク/ワルシャワの生き残り、他(アバド/ウィーン・フィル)

    参考盤
    ハンス・ロット/交響曲第1番(ヴァイグレ/ミュンヘン放送管) (輸入盤:\583)
     詳細な日本語解説が読みたい方は、国内盤(\1,000)もあります。

    ツェムリンスキー/叙情交響曲(ギーレン/南西ドイツ放送響) (輸入盤:\583)

    ツェムリンスキー/交響詩「人魚姫」(シャイー/ベルリン放送響)
     ツェムリンスキーのもう一つの代表作。


    第3夜:20世紀初頭のパリ、2つの大戦間のヨーロッパ に進む


    参考文献


    参考サイト


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