20世紀の音楽について 〜個人的覚書〜 第3夜:20世紀初頭のパリ、2つの大戦間のヨーロッパ

1998年 9月20日 作成
2007年 8月15日 章立てを分割。関連CDリンク追加(作業中)


−目次−

  • 第1夜:プロローグ〜20世紀音楽のオーバービュー
  • 第2夜:新ウィーン楽派
  • 第3夜:20世紀初頭のパリ、2つの大戦間のヨーロッパ
  • 第4夜:20世紀前半の残り
  • 第5夜:20世紀後半

    必要に応じて20世紀音楽年表もご参照下さい。(新しいウィンドウに開きます)

  • (注)推薦盤として取り上げているものは、私が聴いてよかったと思うもの、一般に評判の良いもの、聴いてみたいと思っているもの、直接音で聴いてみる手段を見つけたものなどです。私自身も聴いていないものもあり、聴いた上での評価については責任を負いかねますので、自己責任でお願いします。また、CD/DVDの発売・廃盤は日常茶飯事なので、情報が古くなった場合はご容赦下さい(必要なら、下段のリンクからご自分で検索下さい)。


    第3夜:20世紀初頭のパリ、2つの大戦間のヨーロッパ

     第2夜のウィーンのシェーンベルク一派に続き、今回は、20世紀初頭のパリ、そして2つの大戦間のヨーロッパの音楽をつまみ食いししてみましょう。

    3.1 20世紀初頭のパリ
     音楽の都ウィーンと、芸術の都パリ。歴史と伝統のウィーンに対し、パリでは、美術分野での印象派からフォビスム、キュビスム、装飾面のアール・ヌーヴォなど、常に時代の最先端を走り、若い才能には刺激的な街だったのでしょう。(私には想像できませんが)
     20世紀初頭のパリ音楽界には、ドビュッシー(1862〜1918)やラヴェル(1875〜1937)、サティ(1866〜1925)がいましたし、フォーレ(1845〜1924)や最盛期を過ぎたサン・サーンス(1835〜1921)もまだいました。

    3.2 印象主義〜ドビュッシー
     19世紀末、ヨーロッパ全体がワーグナーの影響に毒されているとき、これから脱して独自の世界を作ったのがドビュッシーでした。基になったのは、全音音階(ド・レ・ミ・ファ#・ソ#・ラ#・ドという、別名「アトム音階」・・・ちょっと古いかな?)に代表される独自の和声感覚やエキゾチシズム。1889年のパリ万博では、インドネシアの「ガムラン音楽」がパリ音楽界に衝撃を与えたそうですし、当時のパリでは「日本趣味」(ジャポニズム)が流行だったとか。交響詩「海」(1905)だって、北斎の浮世絵に触発されたそうですから。
     ドビュッシーは有名なので、つまみ食いは省略します。

    3.3 ストラヴィンスキーの登場
     20世紀初頭のパリで、プロモータとして若い作曲家の発掘に功績があったのは、ロシア・バレエ団(バレエ・リュス)を率いていたディアギレフでした。ディアギレフは、無名の若いストラヴィンスキー(1882〜1971、当時27、8歳)に着目して、1910年の「火の鳥」、1911年の「ペトルーシュカ」、1913年の「春の祭典」で衝撃的にデビューさせたのは有名ですね。
     ディアギレフの委嘱作品としては、他にラヴェルの「ダフニスとクロエ」(1912)、「ラ・ヴァルス」(1920、でもディアギレフには受け入れられず)、ドビュッシーの「遊戯」(1913)、ファリャの「三角帽子」(1919)、プーランクの「牝鹿」(1923)などがあります。

     でも、ストラヴィンスキーは、この「3大バレエ音楽」の作曲家であって、結局生涯これを超えることはなかった、といったら酷でしょうか。皆さんも、この3曲以外はほとんど聴いたことがないでしょう?「春の祭典」から、60年近くも生きていたのに。
     それでは「春の祭典」より後の代表作を、つまみ食いしてみましょう。(3大バレエはパス)

    (1)「兵士の物語」(バレエ:1918、組曲:1919)
     語りとバレエ(兵士と悪魔の2人)を伴うドサ回り用の曲。第1次大戦で、楽団員が集まらないので小編成(Vn、Cb、Cla、Fg、コルネット、Trb、パーカッション)にしたとか。

    (2)「プルチネルラ」(バレエ:1920、組曲:1922)
     ペルゴレージその他の編曲(「リ・コンポーズ」というのだそうです)。代表作の一つですが、これもストラヴィンスキーの「作曲」とするのでしょうか。小編成オケ用。
     この頃、レスピーギもさかんに「リ・コンポーズ」しています(「リュートのための古代舞曲とアリア」とか「鳥」とか)。一種の「行き詰まり」現象でしょうか。

    (3)詩編交響曲(1930)
     低弦以下のオケとピアノ、合唱のための曲。何で、この時代にこんな曲を?と思うほどマトモ。バッハをまねしてみたかった?伝統への回帰?

    (4)ヴァイオリン協奏曲(1931)
     新古典主義時代の代表作とされています。全4楽章のネオ・バロックスタイルの曲。1930年代に作られた傑作Vn協奏曲の1つであり、お薦めです。

    (5)3楽章の交響曲(1945)
     オケとピアノによる曲。ジャズの影響もあり、軽妙洒脱でのりがよいので、これもお薦め。第2楽章は、もともと映画音楽用に作ったものを転用したとか。どうりで耳あたりがよい。
     でも、したたかなオールマイティ音楽家であったストラヴィンスキーが、映画音楽を作らなかったのはどうしてなのでしょうか。
     「交響曲」と名の付くものは、これ以外に「交響曲ハ調」(1940)、「管楽器のためのシンフォニーズ」(1920)があります。「ハ調」は結構深刻で暗くまじめな曲、「シンフォニーズ」(複数形なので、「交響曲」というより「響き合うのも」といったニュアンスらしい)はドビュッシー追悼のために作曲したもので、吹奏楽用。

    (6)バレエ音楽「アゴン」(1954)
     アメリカに移住し、ロサンジェルスでご近所さんだったシェーンベルクが1951年に亡くなったので、それまで無視していた12音技法を拝借してしまったという、「カメレオン」作曲家の面目躍如たる曲。20世紀音楽の見本市?でも、よくわからない曲です。

     ここまで聴いても、3大バレエを聴いた後では、どうもあまりインパクトがないような気がします。作曲者もそんな自覚があるのか、他の曲はさておき、3大バレエについては、何度も手を変え品を変えいじくり回して改訂したり、1960年頃に自分の指揮でステレオ録音したり、来日してNHK交響楽団で演奏したり、とずいぶんなかわいがりようだったようです・・・。

    <推薦盤>

    ストラヴィンスキー・エディション (22CD)\5,584
     ストラヴィンスキーが残した自作自演盤の集大成です。

    ストラヴィンスキー/交響曲ハ調、3楽章の交響曲、管楽器のためのシンフォニーズ
     「交響曲」と名の付くオーケストラ曲3曲をまとめたNaxos盤。ニュージーランド交響楽団の演奏もそこそこ。

    ストラヴィンスキー/交響曲ハ調、3楽章の交響曲、詩篇交響曲(ギーレン/南西ドイツ放送響)
     現代音楽を得意とするミヒャエル・ギーレンによる3曲。

    ストラヴィンスキー/交響曲ハ調、詩篇交響曲、弦楽のための協奏曲(カラヤン/ベルリン・フィル)
     カラヤンによる交響曲2曲。

    ストラヴィンスキー/交響曲ハ調、3楽章の交響曲、バレエの情景(バーンスタイン/イスラエル・フィル)
     バーンスタインによる交響曲2曲。

    ストラヴィンスキー/兵士の物語(イーゴル・マルケヴィッチ)
     詩人のジャン・コクトー、トランペットのモーリス・アンドレらが参加した歴史的名盤。国内版なので対訳付きで\1,000。

    ストラヴィンスキー/兵士の物語(ロバート・クラフト)
     ストラヴィンスキーのアシスタントを勤めたロバート・クラフトによるストラヴィンスキー作品集の1枚。Naxos盤。

    ストラヴィンスキー/プルチネルラ(全曲)(ロバート・クラフト)
     ストラヴィンスキーのアシスタントを勤めたロバート・クラフトによるストラヴィンスキー作品集の1枚。声楽付き全曲のNaxos盤。

    ストラヴィンスキー/プルチネルラ(全曲)(サロネン/ロンドン・シンフォニエッタ)
     プルチネルラの声楽付き全曲盤をもう1枚。

    ストラヴィンスキー/プルチネルラ組曲、他(ホグウッド/バーゼル室内管) \.583
     プルチネルラの組曲盤であれば、ペリオド演奏で有名なホグウッドがArteNovaに録音した1枚。そういえば、原曲はペルゴレージでした。

    DVD:ストラヴィンスキー/兵士の物語、プルチネルラ(ランバート・ダンス・カンパニー)
     「兵士の物語」「プルチネルラ」ともバレエ曲ですので、ダンス付きのDVDを。

    ストラヴィンスキー、ベルク/ヴァイオリン協奏曲(パールマン(Vn)、小澤征爾/ボストン響)
     20世紀を代表するヴァイオリン協奏曲2曲のカップリング。

    ストラヴィンスキー/バレエ音楽『アゴン』、『ミューズを率いるアポロ』、『オルフェウス』(ロバート・クラフト)
     ストラヴィンスキーのアシスタントを勤めたロバート・クラフトによるストラヴィンスキー作品集の1枚。Naxos盤。

    3.4 2つの大戦間のパリ〜サティ、フランス6人組
     ストラヴィンスキー自身、上に述べたように、第1次大戦以降、大編成のオーケストラを捨て、小編成のオーケストラ向きに、簡潔でわかりやすい音楽を作るようになります。音楽を、感情や心象風景を表現するものではなく、音そのものや整った形式に戻そう、ということでしょうか。

     フランスでは、ドビュッシーを継ぐ作曲家は現れず、簡潔な音楽を目指す「反ロマン主義、反ドビュッシー」の風潮が現れます。そこで注目されたのが、エリック・サティ(1866〜1925)でした。さりげなくそこにある音楽、という意味で「家具の音楽」を目指し、アカデミズムや権威嫌いの変人だったようですが、何故か時流に乗ってしまった・・・。「3つのジムノペディ」(1888)などのピアノ曲はリバイバルで有名になりましたが、20世紀初頭の代表作としては、台本:ジャン・コクトー、舞台装置・衣装:ピカソ、音楽:サティ、といった豪華顔ぶれでのバレエ「パラード」(見せ物小屋の客寄せの意味。1917)があります。

     サティを模範と仰ぎ、詩人コクトーを中心に集まった若い作曲家達が、「ロシア5人組」になぞらえて「フランス6人組」と名付けられました。メンバーは・・・、言えますか? 年齢順でいくと、デュレー(1888〜1979)、オネゲル(1892〜1955)、ミヨー(1892〜1974)、タイユフェール(1892〜1983、女性です)、プーランク(1899〜1963)、オーリック(1899〜1983)。代表作は・・・、あまりよく知らないので、興味のある方は下記図書を参考にして下さい。
     ・磯田健一郎著:「近代・現代フランス音楽入門」(音楽の友社・ONブックス)

     私の聴いた範囲では、ジャズ(あるいはラテン系)の要素や「複調」(異なった調が同時に鳴る、奇妙な効果!)を使ったミヨー/バレエ「屋根の上の牛」(1919)、バレエ「世界の創造」(1923)、蒸気機関車を描写したオネゲル/「機関車パシフィック231」(1923)、軽妙なプーランク/バレエ「牝鹿」(1923)、復活したクラヴサン(ハープシコード)のための優雅なプーランク/クラヴサンと管弦楽のための「田園コンセール」(1928)あたりがお薦め。6人まとめて手っ取り早く知りたいオール・イン・ワン派には、6人組の共作バレエ「エッフェル塔の花嫁花婿」(1921)というものもあります。(注:CDを探すときには、フランス語は綴りに注意。特に輸入盤をあさるとき。ミヨー=Milhaud、オネゲル=Honegger(”O”のコーナーを探しても見つかりませんよ!)など。題名となるとさらにチンプンカンプンです)

     なお、ラヴェルの作品は、当初から「古典的」な端正さを持っていますが、特に「クープランの墓」(ピアノ曲:1917、オケ版:1919)は、古典舞曲集の形をとり、この時期の新古典主義の傾向を反映しています。
     この時期の傾向として、ラヴェルにしてもストラヴィンスキーにしても、ジャズからの影響を受けています。ラヴェル/ピアノ協奏曲(1931)など。ヨーロッパ全体でジャズが流行したようですが、ドイツではナチスにより「頽廃音楽」として抹殺されていきます。

    <推薦盤>

    サティ/作品集(バレエ音楽「パラード(見世物小屋)」、「ルラーシュ(本日休演)」、ジムノペディの管弦楽編曲版など)(プラッソン/トゥールーズ市立管)(\819)
     サティのオーケストラ曲集。純フランスの演奏で。

    サティ/作品集(バレエ音楽「パラード(見世物小屋)」、ジムノペディの管弦楽編曲版など)(佐渡裕/ラムルー管)(\1,726)
     佐渡裕氏の演奏で。

    オネゲル/交響曲全集(No.1〜5、機関車パシフィック231、ラグビー)(シャルル・デュトワ/バイエルン放送響)(2枚組 \976)
     フランス6人組なのにスイス人、代表作が交響曲、ドイツ音楽に最も近いかも。

    オネゲル/交響曲全集(No.1〜5、交響詩「夏の牧歌」、機関車パシフィック231、ラグビー)(セルジュ・ボド/チェコ・フィル)(2枚組 \1,575)
     こちらの全集も、オケは何故かフランスのオケではありません。

    オネゲル/オラトリオ「火刑台上のジャンヌ・ダルク」(小澤征爾/フランス国立管)(タワーレコード特別企画・対訳付き \1,000)
     オネゲルの代表作で、1989年のフランス革命200周年記念演奏会のライブ録音。タワレコ特別企画で、分厚い対訳が付いています。

    ミヨー/バレエ音楽「屋根の上の牛」、「世界の創造」(バーンスタイン/フランス国立管)
     ミヨーの代表作といえばこちらでしょう。ミヨー独自の「複調」(異なる調が同時に鳴る)が味わえます。

    ミヨー/作品集(スカラムーシュ(2Piano)、エクスの謝肉祭、プロヴァンス組曲、フランス組曲)(ミシェル・ベロフ(p)、ジョルジュ・プレートル/モンテカルロ・フィル、他) \819
     ミヨー入門に最適の1枚。若い頃過ごしたブラジルのサンバ、生まれ故郷エクス・アン・プロヴァンスにちなんだ曲など。

    プーランク/管弦楽曲集(バレエ音楽「牝鹿」、「典型的動物」、クラブサン協奏曲「田園コンセール」、フランス組曲、他)(ジョルジュ・プレートル/フィルハーモニア管)(2枚組、\976)
     多作家プーランク入門に最適の1枚。「牝鹿」は組曲ではなく全曲です。

    プーランク/室内楽曲&ピアノ曲集(ピアノと木管の六重奏曲、他)(タッキーノ(p)、デボスト(Fl)、ブールグ(Ob)、ポルタル(Cla)、シヴィル(Hr)、他)(4枚組、\2,041)
     いろいろな楽器の組合せで室内楽やソナタがあります。バラでは、Naxosからプーランク/室内楽曲集Vol.1(ピアノと木管の六重奏曲、三重奏曲、Fl.、Ob.)プーランク/室内楽曲集Vol.2(ヴァイオリン、チェロ、Cla.)が出ていて、なかなか良い演奏です。

    プーランク/オルガンとティンパニのための協奏曲、クラヴサン協奏曲「田園コンセール」(Naxos)
     やや変わった協奏曲ですが、これもプーランクの代表作。

    3.5 新古典主義時代のドイツ〜ヒンデミット
     2つの大戦間のドイツは、前半のワイマール時代、後半のナチス時代に大きく分かれます。この時代には、「正統ドイツ音楽」として後期ロマン派の延長線上で多くの曲が作られたようですが、現在ではほとんど残っていません。プフィッツナー(1869〜1949)、マックス・レーガー(1873〜1916)、神童と騒がれながらユダヤ人であるためアメリカに亡命して映画音楽に転向したコルンゴルト(1897〜1957)などが、最近復活の兆しがあるようです。
     同時期のドイツには、「三文オペラ」(1928)で有名なクルト・ワイル(1900〜1950)もいました。「三文オペラ」の中では、ポピュラー音楽にもなった「マック・ザ・ナイフ」(ドイツ語だと「メッキー・メッサー」)が有名ですが、私も全曲は聴いていないのでパスします。ワイルも、後にナチスに追われてアメリカに亡命し、ミュージカル作曲家として活躍します。

     この時代の代表はヒンデミット(1895〜1963)でしょう。新古典主義に対応して、「ノイエ・ザハリヒカイト(新即物主義)」というそうですが。代表作をつまみ食いしてみましょう。

    (1)交響曲「画家マティス」(1934)
     ヒンデミットの代表作といえば、まずこれでしょう。この「マティス」は、有名なフランスのアンリ・マティスではなく、中世のドイツで農民戦争を指導したマティアス・グリューネヴァルトのことです。もともと同名のオペラ初演に先駆けて、さわりを演奏会形式で紹介する目的で作られたもの。ヒンデミットはナチから危険分子と見られていたため(れっきとした「アーリア人」でありユダヤ人ではないのに)、オペラ「画家マティス」に上演禁止の圧力がかかりました(ナチスは、1933年に政権を握った)。これに果敢に抗議したのがフルトヴェングラーですが、これによりフルヴェンは全ての公職から辞任させられます。「ヒンデミット事件」として名高い出来事です。フルトヴェングラーは、ナチス政府に妥協して謝罪し忠誠を誓うことで、ようやく指揮活動を再開できたのでした。(ちなみに、この時期にナチス党員になって着々と頭角を現したのが、カラヤン先生です)

     交響曲「画家マティス」にまつわるお話、推薦盤などについてはこちらの記事を参照下さい。

    (2)ヴァイオリン協奏曲(1939)
     「Vn協奏曲の30年代」の代表作の一つ。ヒンデミットは、ヴィオラの名手だったそうなので、この曲もソロは名人芸的で、かっこいいオケと丁々発止の華麗な響きを作っています。もっと演奏されてもよい曲だと思います。

    (3)「ウェーバーの主題による交響的変容」(1943)
     颯爽として、なかなか快調な曲です。ナチスに追われ、アメリカに移住してから作った曲。

     この他、ヒンデミットという作曲家は器用だったと見えて、いろいろな楽器の音楽を残してくれています。ホルンに関しては、「ホルン・ソナタ」(1939)、「アルトホルン・ソナタ」(1943)、「4本のホルンのためのソナタ」(1952)というのがあります。「トランペット・ソナタ」(1939)、「トロンボーン・ソナタ」(1941)、さらには「テューバ・ソナタ」(1955)まであります。

     ヒンデミットのいろいろな楽器のためのソナタについてはこちらの記事を参照下さい。

    <推薦盤>

    ヒンデミット/Vn.協奏曲、交響曲「画家マティス」、ウェーバー変容(オイストラフ(Vn)、ヒンデミット/ロンドン響、他)(\740)
     ヒンデミットの代表作を集めた1枚。Vn.協奏曲はオイストラフ。

    ヒンデミット、ペンデレツキ/Vn.協奏曲(スターン(Vn)、バーンスタイン/ニューヨーク・フィル、他)(\1,134)
     ヒンデミットとペンデレツキのVn.協奏曲。

    3.6 ドイツ、フランス以外のヨーロッパ〜バルトーク、ショスタコーヴィチなど
     この時期、ハンガリーにはバルトーク(1881〜1945)、ロシアにプロコフィエフ(1891〜1953)、ショスタコーヴィチ(1906〜1975)、イギリスにブリテン(1913〜1976)などが出現します。いろいろ新しいことへの試み、政治・体制とのしがらみなど、20世紀特有のこともありますが、また次の機会に触れてみたいと思います。ということで今回はパス。


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    参考文献


    参考サイト


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