<その他の美術館見てある記>
その1・アメリカ編
その2・ドイツ編
その3・フランス編
その5・美術館2007
1.大原美術館
岡山県倉敷市にある有名な美術館です。ここには、仕事で四国・高松に行った際、帰りに本四連絡橋を渡る倉敷行きのバスに乗り、ちょっと寄ってきました。
運河と白壁の歴史的景観の中の、落ち着いた雰囲気の美術館でした。正直言って、これほど充実したコレクションとは思っていませんでした。エル・グレコ「受胎告知」、モネ、セザンヌ、ゴーギャン、ロートレック、ルソー、マティス、ルオー、ユトリロ、モディリアーニ、シャガール、ムンク、ピカソ、ビュッフェ、・・・。民間の美術館にこれほどの充実した美術品が集められているとは、正直言って驚きでした。
「ついで」に寄っただけなので、ほとんど時間がありませんでしたが、いつかゆっくり再び訪れてみたいと思いました。こんな美術品と隣り合わせに住んでいる倉敷の人がうらやましい。
大原美術館パンフレット
2.ボストン美術館
たまたま、横浜のそごうでボストン美術館展があったので、見に行きました。従って、「日本で見たボストン美術館」という意味でここに挙げておきます。
この時の目玉は、ボストン美術館所蔵のミレー「種蒔く人」。この「種蒔く人」は、同じ構図のものが日本の山梨県美術館にもありますが、こちらは残念ながらまだ見たことがありません。ミレーは、何故か日本人には受けるようで、「種蒔く人」以外にも、「晩鐘」「落ち穂拾い」(いずれもオルセー美術館)など、日本人にはお馴染みです。このボストン美術館の展示でも、他に何枚かのミレーがありました。
それ以外には、マネ、モネ、ドガ、ルノアールなどが含まれていた。
このうち、ルノアール「ブージバルの踊り」は、オルセー美術館にあった「都会の踊り」「田舎の踊り」と対をなすもの。(下記のパンフレットの表紙にもなっていた)
ボストン美術館のパンフレット
3.MOA美術館
これは、熱海の山の上にある、某宗教団体の美術館ですが、別に宗教とは関係なく、純粋に美術館として鑑賞すればよいのでしょう。
でも、どうも熱海でまじめに美術鑑賞、などという雰囲気にもなれず、「天気が悪くて他にすることもないので」程度の動機で見に行っても、結局はあまり感動や強い印象が残らないまま終わってしまいます。ということで、内容についてはあまり詳しく書くほどの記憶がない、というのが正直なところ。
有名どころでは尾形光琳の「紅白梅図屏風」(国宝、NHKの大河ドラマ「葵三代」のタイトルバックのCGの元絵)もありますが、日本の絵画、仏像、書跡、陶芸などが中心であり、ミーハー的美術ファンには今一つピンと来ないのでありました。
MOA美術館のガイド
4.山中湖美術館、山中湖高村美術館
山中湖畔には、魅力的な美術館があります。一つは森の中の小さな小さな美術館である山中湖美術館。小さな展示室に、個人コレクションを展示しており、特に大作はありませんが、シャガール、マティス、ピカソといった逸品が並び、館長の趣味の良さが光ります。今一つ入口が分かりづらいのですが、逆にあまり目立たなくてすいているのが良いところなのでしょう。
もう一つ、山中湖畔に建つ山中湖高村美術館。クラシックカー、横山大観らの日本画もあるが、何といってもエミール・ガレをはじめとするアールヌーボーのガラス工芸品が見所。また、ミュシャ、ルイ・イカールらのアールヌーボーの美人画コレクションもあり、その妖しい魅力に惹きつけられます。
山中湖高村美術館のアールヌーヴォー ガラス工芸のパンフレット