「ナポリを見て死ね」と言った人はいったい誰だろう。それほど、きれいだとも思わないし、なにせ
町をこわごわと歩かなければならない。旅行1日目にひったくりにあった私は、その後こわくて
かばんを持てず、スーパーのビニール袋を持って観光していた。
私の目には、どうみても「どろぼうの町」としか映らない。
ローマのテルミニ駅を降りると、いきなりホテルの勧誘だった。首にイタリアツーリストガイドって感じ
の証明書をぶらさげたオヤジが私たちに声をかけてきた。「ホテルはお決まりですか。」と
英語で声をかけてきた。
私たちは、テルミニ駅の西側の安宿街に決めていた。その旨を伝えると、「あそこはアラブ地区だから危険だ。僕がいいホテルを紹介してあげるよ。」「You understand?」と聞いてきたので、「理解しているよ。
でも、そのホテルに泊まりたいの。」と言ったが、「僕は ツーリストガイドだ! 僕の言うことを
を聞いて」と真顔で言ってくる。でもこういうヤツが危ないのだ。まわりには、 ツーリストガイドの
証明書を首にかけたヤツラがいっぱいいた。そこをくぐり抜けるまでに何度も声をかけられたが無視した。
テルミニ駅の西側の安宿街はすぐ近くだった。アラブ人らしき人は何人か見かけたが、そんなに危険な
感じはしなかった。イタリア人のほうが危険だろ!と言いたい。1件目はいっぱいで断わられた。
2件目で落ち着いた。
ローマは二人とも3回目、観光はすっとばし、コンドッティ通りに直行だった。 相変わらず、友達の物欲はおさまらない・・・・。