カエデとモミジの区別・・・カエデとモミジは植物学的にはどちらもカエデ科カエデ属に含まれ区別されない。紅葉の美しいカエデのことをモミジと呼ぶ。園芸界では葉の切れ込みの深さで区別しており、深いのがモミジで、浅いのがカエデ。
ハナノキ・・・ハナノキ(花の木)はカエデの仲間で、中部地方(長野、岐阜、愛知、滋賀)の限られた地域にしか分布せず、木の数も少ない。春、葉の出る前に紅紫色の花を咲かせ、黄緑色の若葉から緑色へ、そして秋には紅葉と美しく移り変わる。環境庁が1997年に発表した「日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト(植物に関するレッドリスト)」では、「絶滅危惧U類(絶滅の危険が増大している種)」となっている。
イチョウ・・・裸子植物で雌雄異株である。花は雌・雄花とも4月に短枝上の葉の間につく。花粉は心皮につき、9月になって受精し、10月に種子になる。
オハツキイチョウ・・・普通のイチョウは雌花が長枝先端に2個つくが、オハツキイチョウは葉の縁辺につく。その名の通り葉の縁に実がなる奇態を示す。「御葉付」と書く。
カツラ・・・わが国特産の落葉広葉高木であり、雌雄異株である。春、葉に先立って花を咲かせる。