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科学的認識の進展による

二元論の復活


意識

意識は 宇宙*物質進化* によって実現しました。
宇宙にどれほどの生物が存在するかは不明ですが、少なくとも地球上には私たちが生存しています。
生物は環境から取り入れた物質を同化して自らを構成し、不用になった物質を異化する代謝秩序* によって生存しています。
生物の代謝秩序は物理化学反応*系として実現していますが、動物の代謝はは生化学*反応秩序だけでなく、免疫系*ホルモン系*神経系* によって制御されています。
神経系の基本は身体外からの感覚器官* への刺激を受容して運動器官へ伝え身体反応を制御します。
さらに、神経系は感覚器官と運動器官を介するだけでなく、運動器官の感覚器からの信号制御を統合して 固有感覚*所有感覚* として自らの身体を表現します。
また、神経系は感覚系と運動系を 随伴反射* で結び、自分の動きと対象の動きを区別しています。
これらと触覚からなる 体性感覚* は意識が機能する基礎を成しています。
神経系は感覚器官からの視覚、聴覚、味覚、臭覚、触覚、そして 平衡感覚* を含む 内臓感覚* も表現します。
意識は神経信号処理の統合した表現であり、その表現を対象として意識します。
意識は表現であり、その表現を対象として受容する再帰構造としてあります。
意識の再帰構造は記憶によって実現します。
再帰構造は受容した神経刺激の表現を再度対象として受容します。
一端受容した神経刺激表現を記憶、保持することで対象化し再受容します。
意識は記憶によって実現します。

意識は感覚感情、記憶で構成されます。
意識が意識できるのは感覚、感情、記憶だけです。
意識が意識する神経信号表現は感覚器からの神経信号と、脳内を含む身体からの神経信号以外ありません。
意識は意識できない潜在意識 と、意識できる 顕在意識の区別があります。
顕在意識に受容されない意識表現が潜在意識です。無意識とも呼ばれますが意識はあるので「潜在」意識です。
今現在意識されている感覚、感情、記憶が顕在意識です。
今現在意識している対象以外の感覚、感情、記憶は潜在しています。
感覚、感情、記憶には今現在潜在している中に、意識しようとしてもできない本来の潜在意識があります。
意識は表現を受容し、意識として表現します。
意識は何らかの表現対象を受容しています。
受容する対象を失うと顕在意識は消え、寝入ってしまいます。

意識は身体を超えて拡張します。
意識は身体と身体の対象の相互作用を制御して実現しています。
身体と身体の対象との相互作用の制御をとおして、身体を意識します。
身体の成長と老化、技能を身につけることでたえず身体意識を更新しています。
わずかな変調も違和感として意識できます。
感覚も身体と身体の対象の制御過程に重ねて表現されています。
ですから、身体に止まらず、身体の対象制御も身体の制御と一体化します。
道具を身体の一部のように操り、箸先でつまんだ豆の柔らかさ、艶も感じられるようになります。
身体と身体の対象の制御過程に重なった感覚が物事の意味の裏付けです。
逆に脳へ磁気や薬品を作用させるなど、身体と身体の対象の制御過程に干渉すると体外離脱*を生じさせることができます。


自由エネルギー原理*

神経信号表現を受容する顕在意識は主観です。
顕在意識は意識表現を自らとして受容する自意識を表現します。

意識はフィードフォア制御の表現を対象化して、そこに目的を見いだします。
制御過程に目的を設定することで、制御過程を意味づけ、価値づけます。

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* は外部リンクを示します。
_ishiki.
暫定版:2023.09.30