Landouzy と Dejerine(1884)によって、初めて記載された筋ジストロフィー症の1つの遺伝・臨床型である。
1)遺伝様式は常染色体優性である。
2)発病年齢は、多くは10歳台であるが、成人で気づかれることがある。
3)症状は、顔面・肩甲・上腕筋の筋萎縮・筋力低下で始まる。このためミオパチー様顔貌(facies myopathica)、翼状肩甲(scapula alata)、上肢挙上困難を呈する。下肢近位筋が侵されるのは遅れてみられる。
4)経過は緩慢進行性である。
5)同一家系内で、発病年齢および臨床経過が異なることがある(intrafamilial variation)。
6)血清CPK値は、正常値か軽度上昇を示す。