日常生活支援研修


【筋ジストロフィー】 (顔面・肩甲・上腕型)
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3.顔面・肩甲・上腕型筋ジストロフィー症 facio-scapulo-humeral type(Landouzy-Dejerine型)

概念

Landouzy と Dejerine(1884)によって、初めて記載された筋ジストロフィー症の1つの遺伝・臨床型である。


病像の特徴

1)遺伝様式は常染色体優性である。

2)発病年齢は、多くは10歳台であるが、成人で気づかれることがある。

3)症状は、顔面・肩甲・上腕筋の筋萎縮・筋力低下で始まる。このためミオパチー様顔貌(facies myopathica)、翼状肩甲(scapula alata)、上肢挙上困難を呈する。下肢近位筋が侵されるのは遅れてみられる。

4)経過は緩慢進行性である。

5)同一家系内で、発病年齢および臨床経過が異なることがある(intrafamilial variation)。

6)血清CPK値は、正常値か軽度上昇を示す。

筋ジストロフィー症図3-3
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