茶藝館


コーヒー、お酒が飲めない私にとっては、お茶は唯一好きな飲み物(会社でも、茶飲みババア化している)。だから今回の茶藝館巡りは、ほんと楽しみだった。最近のお茶ブームで雑誌でもよく取り上げられている2店を巡った。時間があればもっと行きたかったなあ。

■紫藤廬茶藝館(ヅータンルウチャーイーグァン)
鼎泰豊で同席した女性を誘ってタクシーで紫藤廬まで行く。テーブル席と奥には座敷がある。私たちは、座敷のほうに行くことにした。それほど、気品があるという感じではなかったけど、まったりとした雰囲気が流れ、落ち着ける。お茶の選び方がわからないというと、「強いほうがいい、それても軽いほう?」と聞いてくる。そして軽いお茶を注文した。しばらくすると3人分のセットをもってきてくれた。お茶の入れ方がわかならいと言うと説明してくれた。手品師のような滑らかな手裁きでやってくれるので、1回聞いただけじゃあ覚えられない。湯呑み茶碗は二つあり、背の高いほうは、香りをかぐためのものだ。ほんのり香る。中毒になりそうなくらいいい香りだ。そして低い湯呑み茶碗(小さくて、おちょこぐらいの大きさ)のほうでお茶をいただく。こうやっていただくと味わい深いものだ。

さて、お店の方が去ってしまったので、今度は自分達でやらなければならない。 1人分(1種)のお茶は茶筒に入っていて、それを全部ポットに入れれば良いのだが、結構量がある。こんなに中国茶って入れるものだったのかあと初めて知る。お湯を注いでからの待ち時間が悪かったのか、あまりおいしく感じられなかった。残念。1人NT$260だったけど、彼女達がJAAのクーポンを持っていて割引してくれた。

■清香斎(チンシャンヂャイ)
お店はマンション風の建物の1Fにあり、それほど目立たない。戸を開けると少し騒がしかった。想像していたイメージと違うなあと感じたが、それは日本からの雑誌の取材が来ていたためだ。カメラマン、通訳など5人くらいがお店を行き来していたのだ。お店には、この日本人取材班のほかに現地人の男性2連れがいただけだった。

さて、ここでもお茶の選び方がわからないと言うと、女店主は「軽い方がいいか、重い方がいいか」と聞いてくれた。私は軽いほうで、お薦めのものを注文した。「お茶の入れ方を知っているか?」と訊ねてくれたので、知らないと答えると、「1回だけ教えます。」と言って説明してくれた。お茶の香りは入れる度に違うので、その違いを楽しむようにと教えてもらった。

さて、私がちびちびお茶を飲み始めると、取材班はカメラ撮りを終えたらしく、私の近くで、女店主とのインタビューに入った。インタビューアーの女性は、私から見ればすっごく下らない質問を繰り返していたので、聞いているほうが恥ずかしかった。そんな質問はわざわざお店に来なくても出来る内容じゃない。もっと聞くことあるじゃない。彼女は取材に集中しているようで、ノートに釘付けになり、女主人の顔を見ていない。せっかくお店に来ているんだから、お店の雰囲気を楽しまないと・・・・。なんかイライラしてきた。

取材班が立ち去り、落ち着いた雰囲気になった。そうこれが本来の姿なのだろう。お会計時に「この椅子いいですね」と声をかけると、女店主は 嬉々として「明時代のスタイルなんですよ」 答えた。「アンティークなんですか?」と訊ねると、「私がデザインしたんです。でも、 木は30年くらい前の台湾ひのきを使っているです 」と説明してくれた。明様式は、本来もっと背が高いけど、低くデザインしたのだそう。彼女は私の手を握り、椅子のカーブを撫でさせ、説明してくれた。どおりでセンスがいい椅子なわけだ。女店主との会話でこの店の良さがようやくわかった。もう少しいろんな話を聞きたかったなあ。

お水がNT$150、お茶がメニューではNT$150と表示されていたが、一人分ということで、その半分のNT$75で合計NT$225だった。




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