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第三話 リストラの影
松下電器が赤字に転落し、V字回復の急務が叫ばれていたころ、組織改革が頻繁に行われ、仕事内容は変わらないのに名刺だけが何回も変わりました。
特に松下電器本体よりも、現場に近い販売会社の営業部門のリストラが厳しく行われました。昨日まで一緒に仕事をしていた人が「今度、辞めることになったんだ」ということが多々ありました。
「今まで一生懸命真面目にやってきたのに、こんなひどい仕打ちを受けるとは」そういう声も聞かれました。
たとえ本人が一生懸命働いてきたとしても、会社が儲からなくなれば、ある年齢以上の人へのリストラに容赦はありません。綺麗ごとは一切通用しないのです。
そうこうしているうちに本体の松下電器でも、早期退職の募集が大規模に行われました。
早期退職の募集をしたとき、
「俺も辞めようかな〜考えるよな〜」という会話が飲み屋でかわされることが増え、社員のモラルがかなり下がりました。
明日も未来もあり、長い会社生活を送る予定だった私達若手社員からしてみれば、そんな話は聞きたくない!と思うのは至極当然です。
少林寺拳法部で学んだことですが、「こういう先輩になりたい」そう思わせるようなカッコイイ先輩がいなければ、どんなに立派な経営理念を掲げている組織であっても必ず衰退していきます。
会社への忠誠心が急速に失われていったのはこの時期だったと思います。リストラというのは本当に多くの人の心に深い傷を残すのだなと思い知りました。
友達からも「松下電器潰れるの?大丈夫?」などといわれる始末。
結果、12,000人が早期退職で辞めていきました。
これだけ辞めてもビクともしない松下電器。どれだけ余剰人員を抱えていたのか???よくよく考えたら恐ろしいぐらいタフな会社です。
雪印の不祥事、三菱自動車の不祥事などで巨大企業が揺れる中、組織改革、リストラを目の当たりにして、大企業といえど、明日は全くどうなるかわからない時代になってしまったことを痛感しました。
たとえ会社がどうなっても自分の力だけで一生食っていければいいのにな。次第にそういう考え方が強くなっていきました。
今の時代、安定思考は危険です。「安定」というのは幻想でしかありません。明日はどうなるか誰にもわからないのです。常に自らの変化対応力を磨かねばならないのです。
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