To Heart 2 Side Story

リオン

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 読者の皆様、初めまして。

 スタートレック・ファンの方なら、多分知っている人もいると思いますが(まぁ、最近の方だと知らないでしょうね、わたしが文筆業でST 関係の原稿書いていたの、10年くらい前ですので(^^;))、沖 正雅(おき・まさのり)と申します。

 わたしがリーフ/アクアプラスのゲームをやり始めたのは、アニメ版「To Heart」のあとなので、そこそこつき合ってきたつもりです。まぁ、ファンクラブとかには入ってませんけどね(苦笑)。実は本名が「藤田」なので、 「To Heart」にはかなり思い入れがあります。


 今回のお話は、世間ではHMX-17シリーズ三姉妹の話ばかりなのがちょっと気になって考え始めたものです。なので、「To Heart2」というよりはどちらかというと、「To Heart」側のSSかもしれませんね。一応、HMX-17三姉妹のうちのイルファとミルファ(シルファも出ては来ますが、まだ動かないのでノーカウン ト)、それと珊瑚は出てきますが、それ以外は誰も出てきませんし。

 イルファ達三姉妹のボディはHMX-16をベースにしている事はゲーム中で語られていますが、じゃぁ、そのHXM-16リオンはどうし ているの? と。彼女はモデル・ベース・アーキテクチャのシステムで思考を司っているとは言え、マルチやセリオの直系の妹で、感情を持ったアンドロイドな わけです。自分とは全く違うアーキテクチャの、しかも同じボディを持った義理の妹が出来て、自分の開発資源を一時的にせよ全部 もっていかれたらどう思うか。

 下手をするとわたしが書いたような状況に陥ることも容易に想像出来ます。


 あと、主な舞台が来栖大学になる関係で「To Heart」からは芹香と綾香の姉妹と、浩之、あかり、そしてキーパースンになるセリオを登場させています。綾香とセリオは「To Heart -remember my memories-」の最終回のエンディングでエクストリームを続けているシーンが出てきますが、いつまでもそんなことをやってる事は出来ないと思いまし たので、綾香は来栖大学の学生、しかもロボット工学を専攻している設定にしています。これは、以前書きためていた「To Heart」のSSで綾香が来栖川エレクトロニクスのHM開発課課長として登場することから、設定を遡らせたものです。

 何故綾香が来栖大学でロボット工学を専攻しているか(これにはマルチとセリオの姉妹関係が大きく関わっています)は、当該の「To Heart」のSSで明らかになりますので、お楽しみに、というか容易に想像出来るとは思いますけどね。このSS、一端書き上げたのですが、 「remember my memories」で設定を根底からひっくり返されたので、現在大幅に書き直し中。とりあえず、影響を受けなかったプロローグの部分のみ公開しています。 こっちのお話は「To Heart」の8年後の設定で、最後まで行くと、ハヤカワ文庫の青背並の文章量になります。

 それから、長瀬が綾香と芹香の名前を呼ぶときの言い回しは意図的に変えています。“remember my memories”の脚本家は世間を知らなすぎますね(^^;。創業者の親族でも奴隷じゃないんですから「様」付けは明らかにおかしいです。


 あ、そうそう、あと一つ。HMX-16と17a-cのボディには決定的な差を付けました。緑の髪は偶数ナンバーのHMXシリーズの伝統という 事にしています。つまりマルチの直系。なので、HMX-14も緑の髪という設定です。そして、リオンは最初からマルチのように涙を流して泣けることにして います。

 あと、イルファ達の性格付けはゲームのとおりです。気づいてない人も多いようですが、イルファは姫百合姉妹に関係しない物には全く無関 心です。おそらくミルファも姫百合姉妹と貴明以外には無関心だと思います。

 では、本編をお楽しみ下さい。