*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
* *
*
|
デュアルクラッチトランスミッション
T-CROSSに乗り換え1年半、DSG=DCTトランスミッションの事が少し分かってきましたので報告したいと思います。
「渋滞の日光“いろは坂”上りでホンダ車が立ち往生」という書き込みが散見されますがどうやら本当みたいです。原因はマニュアルトランスミッション(MT)車を知らない人がDCTを痛めてしまった事にありそうです。
基本DCTにはMTと同じくトルクコンバーター(トルコン)がありません。停車時はクラッチが切れている状態で、ブレーキを離すとコンピューターが半クラッチを使って発進してくれるのです。AT、CVT車はトルコンを介してエンジンとタイヤが繋がっているので、クラッチは必要ありません。トルコンは洗濯機みたいなもので、水(油)を回転させることで中の洗濯物も回転し、タイヤに動力が伝わる仕組みです。常にスベっている状態なのでタイヤが止まってもエンストしないのです。
こう書くと効率の良いDCTの方が良いのでは?と思えるのですが、トルコンは「色の白いは七難隠す」と言われる魔法の箱なのです。とにかく車と人間の弱点を隠してくれます。良く言えばスムース、悪く言えば鈍い。しかしこの”鈍さ”が渋滞の多い日本の道路にマッチしていて、誰が操縦してもギクシャクせずに美しく走るのです。
対して欧州人は“鈍さ”が嫌いでMT車が大好きです。そこに登場したのがDCTで多くのドイツ車に採用されています。しかし、クラッチを使う仕組みから、半クラッチが乱用されるとトラブルが起き易くなります。それが“いろは坂の登り”です。
皆さまは商業施設の屋上駐車場への上り坂で停止、再発進する時、アクセルを少し踏みAT車のクリープを利用して停止状態を維持した事はありませんか?私もトルコン車でよく使いました。しかしこれDCTではアウトです。何故なら半クラッチの乱用そのものだからです。他にも上り坂で極端に遅い速度を維持し続けることもクラッチを痛める原因になります。走るのか止まるのかを車にハッキリ伝えてあげましょう。
最近の日本ではAT免許制度もあり、MT車未経験の方も多いと思います。DCTの操作はAT車と同じですが、中身はMT車であることを念頭に運転すればDCTの良さを活かしたダイレクトで燃費が良い運転が楽しめると思います。駆動系がスベらないのでトルコンから乗り換えると運転が楽しいですよ!コツは「クラッチを素早く繋いで加速する」というイメージで運転することです。
|
* *
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
*
* *
* |