「ダムと日本」

2002.2.11

「ダムと日本」(天野礼子、岩波新書、2001.2、@700)

1 著者は、環境に関する活動では有名なので、もう読んだ人も多いかと思います。

2 この本では、「近代河川工法、ダムによる治水」の歴史が概観できます。
次に、その工法、治水が有効でなくなり、「河川行政の転換」に至る理由が概観でき ます。
そして、「利水」など既存の公共事業計画の理由が、ひとつひとつ失われ、利権しか 残らなくなる様子が分かります。

3 さて、それらの計画に反対する方法として、与野党を問わずに働き掛けたり、海 外の動向も取り入れたり、様々に工夫する様子も見えます。

4 また、釣りが好きな著者が、「川の神様」を意識しながら、ライフワーク(人生 として)取り組む様子が窺われます。

5 総じて、各地で問題になっているダムや河口堰の問題点が、分かりやすい本です。

ここも見てね[随想]「環境経済学への招待」

ここも見てね[夢幻]米を食う虫、美しい明日(未定稿)

ホームに戻る

夢幻はじめに夢幻随想短歌連作音楽市民運動リスト・リンク集その他リンク集引用メール・マガジンブログ掲示板ソーシャルネットワーク