サッカ−世界大会と
民族主義、排外主義

1998.6.27

あなたはどこのチ−ムを応援しますか?

サッカ−世界大会をフランスで開催している。
4年に一度の大会。予選の勝ち抜きから決勝まで、長期間の大会。団体戦、技術、調査、戦術、判断力、 速さ、馬力。国歌演奏。応援、参加意識。盛り上がる。

さて、しかし、「国のために勝つ」か、否。「国と国との威信を掛けた戦い」だろうか、否。 「やっつけろ」か、否。
帰化者を含めても、参加選手が国籍で決められ、団体戦であり、体力が重要な要素であり。楽しむには 応援した方がいいし、参加意識は帰属意識に近く、感情移入がある。

しかし、例えば野球で、関西出身者が巨人に在籍したり、関西の人が巨人を応援したり、関東の人が阪神 を応援したり。又バスケットボ−ルで、アメリカの選手をス−パ−スタ−として注目したり。

従って、ブラジルの高い個人技術に感服したり、欧州の組織的試合展開に知的好奇心を刺激されたり。 以前に訪ねた国が好きで応援したり。

スポ−ツには、スポ−ツマン・シップがあり、共通理解・平和に貢献し、楽しむものであってほしい。

〔民族主義〕一民族による一国家の形成を目指す政治運動。分裂している民族の政治的統一を図る型、 外国の支配からの解放・独立を図る型、他民族の排斥を図る型。
〔排外思想〕外国人又は外国の文物・思想を排斥すること。

あの国歌の詞は、主権在民でない

あの国歌の詞は、明治憲法の君主主権を歌ったもので、現行憲法の主権在民に合っていない。

1998.11.1

Jリーグの経営基盤

サッカー、Jリーグの横浜マリノスとフリューゲルスが合併する(1998)。
プロ野球チームとJリーグ川崎を所有する某新聞社の社長が「企業宣伝に役立たない」 とJリーグの運営方針を批判したが、ちょっと待て。
ひとつの企業に偏らず、地域に根差して運営し、先々は、自治体とも提携して、各種ス ポーツも含めた振興を図る、という理念は、いいんじゃないか。
今、比較的、経営基盤を広く持っているのは、「札幌:道内企業等222団体」「福岡: 福岡市を含む91団体」「広島:広島県、市を含む47団体」「神戸:地元23団体」「名古 屋:地元20社」「セ大阪:在阪17企業」などがある。
今後、(1)会員を階層化する:自治体、企業会員、個人会員(2)ケーブルテレビなど地元 メディアに試合放映等をしてもらう、といったことで、「ホームタウン」構築は可能だ ろう。
W杯で見たが、皆でワイワイ応援するのは、面白そうだった。何よりも、日本人が感情 を開放するのを見るのは、久し振りのような気がした。会社や学校で、上下関係の距離 を微細に測りながら、敬語を選択しつつ、自分を表に出すのを抑えているような、そん な日本は変わった方がいい。

1999.4.5

何故なんだろう?コソボ(旧ユーゴ)紛争

東欧の民族紛争は、良くわからないが、今回はセルビア人とアルバニア人が対立し、 前者が後者を追い出しているようだ。
しかし、同じ地域に住みながら、民族が違うという ただそれだけの理由で、この様な対立をする理由がわからない。

人は個人として存在するのであって、民族という団体として存在するのではない。
人種や民族が違っても、同じ様なことに、喜び怒り悲しみ楽しむ。家族や友人に支えられ、大切に思う。そんな簡単なこ とがわかれば、対立する理由はない。

人が人であるのは、理性に基づいて判断するからだ。

カントの「永遠平和のために」、「啓明とは何かという問いに対する答え」、未だ人 間は理性を充分には持ち得ていない。「人格の独立」も未達成だ。

ここも見てね[夢幻]究極の目標

ここも見てね[引用]竹内浩三、第二次世界大戦出征時の詩(「骨のうたう」)

ここも見てね[随想]コソボ(旧ユーゴ)紛争ー民族主義、排外主義ー

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