家族で巡るアガサ・クリスティ・カントリー

第6日(ソルカム〜ロンドン)

正しいバスの止め方

 今日はロンドンに戻る日。宿の主が正しいバスの止め方というのを教えてくれました。道の左端に立ち、バスの来るほうをしっかりと見つめ、バスが来たら左手を高く掲げさっと出す。右手ではいけないそうです。ほんとかな? とりあえず3人で練習。私たちが乗るバスは「タリホー」という白いバスです。白いバスについては、ソルカムに来るとき、キングスブリッジでもおばちゃんが教えてくれましたね。なお、タリホーの「ホー」にアクセントをおいて発音してください。
 よくよくよーく見ると、ホテルの前にバス停がありました。ここでバスを止めればよいそうです。


ソルカム〜キングスブリッジ〜トットネス

 ソルカムヘやって来たときの道を逆にたどるだけなので、バスの乗り方も慣れたものです。「キングスブリッジまで片道2枚」、と運転手からチケットを買い、9時50分ソルカム発のバスに乗車。スーツケースの収まりやすい後ろのほうの席を確保しました。
 例の田舎道を再びバスは疾走。およそ30分でキングスブリッジに到着です。キングスブリッジのバス停の近くでは毎週恒例というフリーマーケットが開催されていました。家具に使うと思われる白木のままのいろんな飾りがたくさん売られているのが珍しかったですね。魚屋さんのワゴン車も来ていました。
 キングスブリッジでは観光案内所をのぞいたりしながら30分ほど待った後、12時5分のバスでトットネスへ向かいます。トットネスの駅まではおよそ30分。ロンドンには夕方に着けばよいので、トットネス駅周辺をスーツケース転がしながら散歩しました。


ファーストクラスで行こう

 トットネスからロンドンまではダンナのリクエストで、インターシティのファーストクラスに乗ってみることにしました。ファーストクラスの席はふかふかのシートに大きな枕が付いたもの。よく眠れそうです。それに先頭車両のため、パディントン駅では出口に近く、乗り降りも楽です。ただし携帯電話などは禁止。静寂とくつろぎを求める客のために用意された車両のようですね。パディントン駅までの運賃は75ポンド(約1万5000円)でした。ワゴンサービスのコーヒーをいただくと、すぐに眠ってしまいました。


ロンドン名所巡り

 さて、ロンドンではデボンとは違い、かなりの強行スケジュールで観光をすることにしました。というのも、ダンナが「ボクは都会が好きだ。ロンドンをもっと見たいの」とのたまうので。今夜と翌日のホテルは、またもや空港への接続がよいパディントン駅の近くです。チェックインを済ませるとすぐに出発です。
 まずはタクシーでシャーロックホームズ博物館へ。場所はもちろんベーカーストリート221b。5時過ぎでしたが、開いていました。中にはパイプやバイオリンなどのホームズの愛用品や、事件にまつわる品々がぎっしりと並べられています。絵はがきやマグネット、大きな虫眼鏡(私の実家へのおみやげ)などを購入し、記念写真を撮って、次はリージェンツパークへ。ガチョウを眺めながら散歩したあとは、地図を頼りに徒歩でアビーロードを探します。
 さんざん迷ったあげく、アビーロードスタジオ前の「世界一有名な横断歩道」を発見。同じポーズできめたいものの、車にひかれたら困るので横断歩道前で記念撮影をしました。
 イギリスはかなり北のほうにあるうえ、サマータイム中のため、夕方7時近くなのにまだ昼間のような明るさです。再びタクシーでパディントン駅まで戻りました。
 もうサンドイッチには飽きてきたため、本日の夕食は、パディントン駅近くのインド料理店にしました。久しぶりの米にもありつきました。種類も豊富で味付けも好みに合いましたが、量が多く、かなり残してしまったのが残念。


■ベーカーストリート221bとアビーロード。ホームズの帽子は貸してくれる。アビーロードスタジオの塀や横断歩道前の信号は落書きだらけ


■ロンドンタクシー。タクシーを止めたら、運転手に窓越しに行き
先を告げる。料金は降りてからやはり窓越しに払う。手動ドアにつ
き、ドアの閉め忘れに注意


■最後の宿、リンデン・ハウス・ホテルは、ロンドン初日に泊まっ
たホテルのすぐそば。作りはよく似ているが、多少きれいだった。
ダブルベッド1つにシングルベッド1つ。
シャワーとトイレ付きで1泊85ポンド(約1万7000円)。2泊


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