アーネムの駅からバスで40分。ストリペンカールト(オランダ全国のバス、トラムに共通の回数券)5コマと美術館入場料を払った。ストリペンカールトを使うより、1日券を購入したほうがいいかも。バスは運転手の案内つきだった。3カ国語くらい話していたがよくわからなかった。
バスは自然公園のようなところを抜けていった。ガイドブックをみると、クローラー・ミューラー国立美術館は、デ・ホーヘ・フェルウェという国立公園の真ん中にあると書いてある。 私は、公園の中にあるということまでは理解していたが、こんな大きな自然公園だったとは思っても見なかった。ほんとうに別の国に来ているみたいだった。美術館だけ見にきたけど、これはもったいない。
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美術館は、ゴッホのほか、レジェ、ピカソなどの作品があったが、やはりお気に入りは、ゴッホの「星空の カフェテラス」だった。人もそれほど多くなく、自分のペースでまわれた。
そのあと、屋外彫刻展示場へ。広い森の中、ロダンなどの作品が点在しており、
歩いてまわるのがとても大変だった。日本のコーナーもあるのだが、田舎の山道にあるお地蔵さんなどが作品のように展示されていたのにはびっくりした。ちょっと違うと思う。美術館見学のあと、時間があれば国立公園の中を自転車にのって散策したかった。
帰りのバスは、クローラー・ミューラー美術館で働いている女性と私の二人だけだった。美術館から1kmほど行ったビジターセンターはインフォメーションを兼ねていると彼女は教えてくれた。 ここはもう一度来てもいいかなあ。
この日は、寒かった電光掲示板の温度計を見ると、昼間なのに16度、凍え死にそうになりながら、ノースリーブで行動していた。
アムステルダム
アムステルダムは、何でもありの街だった。街には、中華料理、ベトナム料理、トルコ料理、世界各国のレストランが立ち並ぶ。そのとなりには、いかがわしい店が軒を連ねていたりする。遠くから見ると、運河沿いのオランダらしい風景でも近くで見ると、とんでもない店だったりするのである。1週間前は、ゲイのお祭りがあったようで、町には"Gay Games"のポスターや、垂れ幕が残っていた。
アムステルダムには、デン・ハーグを観光した夜に着いたのであるが、駅についた途端、その異様な匂いに
アムステルダムに着いたことを確認させられた。ユースホステルに泊まろうと思っていたが、1軒目、2軒目のYHがいっぱいで、2軒目のユースで3軒目のユースに電話をし、何とか予約できた。
ここから、かなり迷ってフォンデルパークのYHに着いたのは、11時近くだった。このYHに3泊することにするが(カード支払にすると、4%のコミッションを取られた)、受付のお姉さんが「明日は、ガールズ ルームだから。」みたいなことを言っている。大切なことをいい加減に聞き流す癖をなんとかせねば・・・。つまり1泊目は、Boys & Girlsの部屋だったのである。げ、げっ。北欧とかのYHでけっこうBoys & Girlsの部屋になった
という話は聞いたが、まさか、最後のYHでこんな羽目になるとは・・・・。
その部屋は2段ベッドが2つある4人部屋で、オーストラリア人の男の子と、日本人男性そして、私だった。 この日本人男性がくせもので、夜中に吸出したのでだった。はっぱの種類は何かわからない。はじめは、息をするのが苦しかったので、目がさめたのだが、そのうち私の上のベッドを使っている彼が、いい気持ちになったらしく、ベッドがぎしぎしゆれるのが我慢できず、「外でやってくれない?」と彼を追い出してしまった。
ゴッホ美術館
オランダはだいたいの美術館や観光名所が17時には、閉まってしまう。限られた時間で回るのは大変
だった。アーネムからアムステルダムに帰って、ゴッホ美術館(12.5G)に行く。そこに着いたのは、3時を回っていたが、チケット売り場がまだすごく混んでいた。美術館の中もこみこみで、自分のペースで見られないのが残念だった。確かにこちらの美術館のほうがクローラー・ミューラー美術館よりゴッホの作品は多かったが、クローラー・ミューラー美術館のほうがのんびりしていて良かったなあ。ゴッホ美術館には、ゴッホが
日本の浮世絵を模写した作品があり、いかに浮世絵の影響を受けたかというのが良くわかった。「ひまわり」は近くで見るとそれほど感動しなかった。
アンネ・フランクの家
ここはオランダではめずらしく19時(夏期、しかし貰ったパンフレットには午後9時までと書いてある。どれが正しいのかわからない。)まで開館(10G)しているので、ゴッホ美術館を見学した後、見に行くことができた。待ち時間は長いとガイドブックに書いてあったので、覚悟していったが、20分ほどの待ち時間で済んだ。(翌日、YHで朝食を同席した女性は昼間に行って1時間待ったそうだ。)アンネが生活していた部屋などが見学でき、5分くらいのビデオ上映や、各国で出版された「アンネの日記」の本、アンネの自筆の日記
などが展示されていた。
国立博物館
レンブラントの「夜警(The Nightwatch)」などが有名らしい。あとは、フェルメール「台所女中」。
でも、オランダを旅行するまで、この二人の名前を実は知らなかった。私は地下の調度品の展示されているところが気に入った。Doll Houseもあったし・・・・。フランスのベルサイユ宮殿とかは、泥棒に調度品をほとんど持っていかれてなかったけど、この博物館の調度品は堪能できた。
コーヒーショップと飾り窓
コーヒーショップというのは、マリファナなど売っているお店。中には入らなかったけど、前を通りました。
「日本人のお客様歓迎」と書かれた看板を見ると少し情けなくなりました。そう言えば1泊目、同室だった
男の子は味をしめたらしく、毎年来ようと誓っていたが・・・・。
飾り窓の細い通りは、思いきって歩いてきました。下着姿のお姉さんがガラスの戸の前で、ポーズをとっていた。お取り込み中なのかどうなのか、わからないけど、ほとんどカーテンをしていて、あまり見ることができなかった。こんなに観光客が歩いているところ、中に入るにはちょっと勇気がいるだろうなあって感じ。飾り窓自身観光名所ということで存在している感じ。別の運河沿いの通りのほうがすごかった。 きっと今じゃこっちに客が流れているんだなあと思った。 オランダってドラッグだけじゃなく、売春まで、合法というのはびっくり。
自転車大国
自転車道を歩いているとおこられた。おこられて当り前なのだが、なんでもありのオランダのくせして・・・・う、うっ。
一人当り1.1台自転車を持っているらしい。これは世界一なのである。びっくり。