No. | 作者 | 歌 | コメント |
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46 | 曾禰好忠 | 由良の門を渡る舟人梶を絶え 行方も知らぬ恋の道かな |
[みかきもり] ドラマ「ちはやふる-めぐり-」第十首「なにわづに」では、第46回全国高等学校 小倉百人一首かるた選手権大会 東京都最終予選のリーグ戦最終戦 梅園高校と瑞沢高校の対戦が 行われます。読手はA級公認読手となった大江奏(上白石萌音)です。 大江奏は、瑞沢高校競技かるた部OGで、梅園高校競技かるた部の元顧問です。 第46回で連想される百人一首46「ゆらのとを」からZARD「揺れる想い」を感じます。 ---- 【梅園高校】 【瑞沢高校】 村田 千江莉(嵐 莉菜) 篠原 陽介(石川 雷蔵) 与野 草太(山時 聡真) 庭野 康太(髙橋 佑大朗) 藍沢 めぐる(當真 あみ) 月浦 凪(原 菜乃華) 白野 風希(齋藤 潤) 折江 懸心(藤原 大祐) 八雲 力(坂元 愛登) 吉野 音(瀬戸 琴楓) ---- 試合が始まると、瑞沢高校がスタートダッシュで何枚も連取します。 それでも「ありあけの」の夜明けの歌の後、めぐるは「みかのはら」を取ります。あふれる想いを 感じる歌です。それに続いてそれぞれの想いを持った、村田が「おくやまに」、八雲が「ながからむ」、 与野が「はるのよの」、白野が「やへむぐら」「わびぬれば」、そして全員で「わがそでは」を取って、 梅園高校がラッシュします。 凪は梅園高校に傾いた流れを切ろうと立ち上がると、瑞沢高校メンバー全員が立ち上がります。 そして凪は座り、現名人・綿谷新の言葉「かるたが楽しかった時」を思い起こしながら、それは めぐると向き合っている今だと思います。 凪もまたこれまで冬ごもりしているように時間が止まっていて、「今を春べと咲くやこの花」のごとく この試合で時間が動き出したのだと感じます。 凪は「行こう瑞沢、近江神宮に!」とメンバーに声をかけ、メンバーはそれに応えます。 瑞沢高校時代に真島太一(野村周平)が「青春全部懸けたって、俺はあいつに勝てない」と漏らした 言葉に、原田秀雄先生(國村隼)は「懸けてから言いなさい」と言葉をかけます。 現在準名人となった真島太一は「青春は時間を表す言葉ではない」ことを古傷で右手で取れず左手で 練習する白野に話します。 それを思い起こしながら、真島太一と会話するかのように白野は「どう生きるかなんでしょ」と 相手陣「たちわかれ」を払います。 しかし、試合が進む中、村田と八雲が負けて梅園高校は後がなくなります。それでも粘って残る 3組が運命戦になります。瑞沢高校は札分けを完成させて万全を期しています。 ---- 【梅園高校】 【瑞沢高校】 村田 千江莉 ×-○ 篠原 陽介 与野 草太 め よを 庭野 康太 藍沢 めぐる よを め 月浦 凪 白野 風希 よを め 折江 懸心 八雲 力 ×-○ 吉野 音 ---- 「ゆらのとを」で与野が相手陣を攻めて庭野の守りにプレッシャーをかけます。 次に読まれたのが「よのなかよ」、与野の攻めに庭野はお手つきしてしまい、与野が勝って 梅園高校1-2瑞沢高校となります。梅園高校はめぐると白野が勝てば逆転勝ちです。 めぐるは感覚的確率で相手陣「めぐりあひて」が出ることを予想し、素振り5回の合図をします。 「アイテデル」かは分かりませんが DREAMS COME TRUE「未来予想図II」を感じます(笑) 大江奏が次の札を読もうとした時、会場の電気が消え暗くなって試合が中断します。 大江奏は梅園高校メンバーとの時間を思い起こし、これから起こりうる未来に涙します。 一方で、めぐるはすべてを受け入れる覚悟をします。 試合が再開して読まれた札は「めぐりあひて」、めぐるも白野も相手陣を攻めますが、凪や折江の 手には及ばず、敗れます。梅園高校1-4瑞沢高校で瑞沢高校の勝ちです。 そしてそれぞれが勝った喜びや負けた悔しさに涙しました。 めぐるは、大江奏が瑞沢高校OBOGメンバーといっしょになり、かなちゃんになっている姿を見て、 自分が探していたエビデンスをそこに見つけます。 かなちゃんは、めぐる達が円陣を組んで和気あいあいとしている様子を笑顔で見守ります。 その夜、めぐるは小野神社に行くと、そこへ凪が現れます。 二人はかるたの対戦がすごく楽しかったことを話し、手をつないで帰ります。 めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな ---- 幼なじみのめぐると凪が子どもの頃に小野神社の前で競技かるた体験会へ行こうと言ってから、 離れ離れの二人が(かなちゃん登場もあって)競技かるたで再び出会い、二人の見えない絆を 感じます。 ---- ・雲隠れにし → 家が引っ越して離れ離れになった月浦凪との縁(えにし) ・縁の糸、半 → 漢字の組合せで「絆」(縁は「雲隠れにし」に隠れているので、見えない絆) ---- |
- | 菅原道真 | 東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ |
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- | 王仁 | 難波津に咲くやこの花冬ごもり 今を春べと咲くやこの花 |
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57 | 紫式部 | めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に 雲隠れにし夜半の月かな |
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62 | 清少納言 | 夜をこめて鳥の空音ははかるとも よに逢坂の関はゆるさじ |
■参考文献 ・百人一首 全訳注 有吉 保 (講談社学術文庫) ■参考URL ・Wikipedia ちはやふる ・日本テレビ/ちはやふる-めぐり- ・Uta-Net 揺れる想い(ZARD) ・Uta-Net 未来予想図II(DREAMS COME TRUE) ・Uta-Net 巡ループ(Perfume)
みかきもりの気ままに小倉百人一首 ・58. 光る君へ ・13. 「めぐり逢ひて」 ・16. しだれ桜と「これやこの」 みかきもりの本箱/かるたとテクノロジー ・男時・女時(おどき・めどき) ・時の波 ・人生がときめくかるたの魔法