9.11で世界は変わったか?
何も変わっていない

(メールマガジン2002年10月から)

さて、アメリカにとってアフガニスタンもイラクも、そして朝鮮半島も遥かに遠く、戦争が起こっても(起こしても)米国本土は何ら憂れうるところは無く、戦術核兵器を使うということも言います。

「9.11で世界は変わった」というのはまったくアメリカからの見方、もしくはアメリカと一体化した思考をする人の見方で、「初めて米国本土が攻撃された」ことにびっくりして恐れているからです。しかしアメリカは相変わらずで、他の国にとっては「9.11以前も以後も」何も変わっていないというのが正しい見方です。

1 「9.11で世界は変わったか?」という問いに対する「何も変わっていない」 という答の理由
(1)昔から世界では、戦争が絶え間なくある。
(2)イスラエルは、まだパレスチナを占領していて、パレスチナ人には移動の自由もない。
  アメリカは、そのイスラエルを昔から、そして今も支援している。
(3)アメリカは原爆を受けた事が無いから、平和、自由や平等が、国籍、民族を問わず大切なものだということを、相変わらず理解していない。敵と味方の二分法で、敵の人命や人権は無いに等しい。

つまり、これらの事をこれから変えるにはどうしたらいいか?

2 「9.11で亡くなったのは何千人ですか?」この質問にあなたは何と答えますか?
(1)3,000余人ですか?
今日、1年前を振り返る番組で言われるのは、3,000余人です。
最初、行方不明を含めて5,000余人と言われた。その後、一時的な所在不明が減って、3,000余人になったのは、減ったのは良い事です。あのツインタワーが崩壊して、亡くなったのは3,000余人です。
(2)その後、国際テロ組織のアルカイダ掃討と、その組織を受け入れたタリバ−ン政府を破壊するための、アフガニスタン攻撃で、民間人を含めて3,000余人が亡くなりました。報復として見れば、犠牲者の数では、十二分にやり返したことになる。合わせて、7,000人前後が亡くなりました。
(3)味方だけを見ている人は3,000余人と答えます。敵味方の双方を見ている人は7,000人前後と答えます。
後者がわたしの答です。どうして7,000人前後が亡くなることになったのか?
将来的に、これを繰り返さないためには、どうすればいいか?
それを考えるのが、わたしの立場です。
(4)最初の問いに対するあなたの答は何ですか?3,000余人ですか、7,000人前後ですか?
その答により、あなたの世界に対する立場が明らかになります。
パレスチナの占領地を含めれば、1万人前後が亡くなりました。
あなたの立場は何ですか?

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