何はともあれプログラムオート(P)

 一眼レフのカメラを手に入れて最初に使うのはやはりプログラムオート(CononではプログラムAEと言うらしい)ではないでしょうか。
 EOS Kissの場合、全てカメラ任せのモードは「全自動(□)」と「プログラムAE(P)」の2種類があって、どちらがいいのか分かりづらいのですが、プログラムAEの方がファインダー内に露出レベルマークが表示されるので、後々露出補正やマニュアルで露出を決めるのに参考になるでしょう。

【これナイト?】

EOS-Kiss 28-80ZOOM 300EZ
プログラムAE

 というわけで、EOS-Kissをはじめて持って入ったスミラン・クルーズでは、全てプログラムAEで撮りました。当然、出来上がった写真は露出バッチリを期待しています。
 でもね、実は撮ってるときから不安だったんです。
だって、結構透明度が悪く暗い海なのに、ファインダー内に表示されているデータはf8.5 1/90とかなのです。
 私だったら、シャッタースピード1/00のMX-10でf5.6とかで撮るような場面なのにな〜。

 すると、案の定、出来上がってきた写真はこのミノカサゴの写真のように、「メインの被写体は適正露出だが、まるでナイトで撮ったように背景が真っ暗」な写真のオンパレード。確かに透明度は悪く海は暗かったけどここまでひどくはないぞ〜。

 どうやら、ストロボを使ったときのEOS-KissのプログラムAEは、なるべく「シャッタースピードは1/90・絞りは絞って」の方向でメインの被写体が適正露出になるように設定されているようなのです。
この場合、よっぽど明るい海でないかぎりは背景は暗くなってしまいます。
 もちろん、被写体を浮き立たせるために狙って背景を黒く落とす場合もありますが、全部がそれではつまらないですよね。

 というわけで、水中でプログラムオートを使うことを早々にあきらめたのでした。

【教訓】

 水中でのストロボ撮影では、EOS-KissのプログラムAEでは背景が暗くなりがちである。
 背景の明るさをコントロールしたかったら他の手段を考えよう。