ここでは、芹沢文学を愛する皆様による作品の読後感、芹沢文学との出会い、芹沢氏に関する思い出など、皆様と芹沢文学の触れ合いをお寄せ頂いています。芹沢文学はこころの文学。皆様方一人一人のこころの交流の場となれば幸いです(投稿は新着順です)。原稿募集中です。投稿フォームより、芹沢氏、芹沢文学との思い出をお送りください。

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[70] スイスの療養所     2007.1.19

スイスで療養のために滞在した大学の療養所(サナトリウム)のあった場所はどちらであったかおわかりでしたら、ご教示ください。

(スイス 綿志茂有造様)


[69] 郷里が生んだすばらしい文学者です     2007.1.12

私は沼津市の出身です。
 芹沢光治良の通った小学校でした。隣接して彼の通った旧制中学がありました。
 小学校の朝礼の時に、校長が光治良の小学校時代に貧しくてお弁当もなく、この校内の水道で水を飲んで過ごした話をしてくれました。私にとって初めて芹沢光治良を知った時でした。

 初めて読んだ本は「パリに死す」です。
 異郷のパリで若くして結核にかかり、余命少ない母親が幼い娘にあてた書簡を、成人になった娘が述懐する内容だったと思います。余命を知った人の、何気ない日常に対する清澄なほどの命の尊さが表現されていて、とてもすばらしい作品でした。

 昨年「人間の運命」を入手し14巻全部読みきりました。まるで魂に憑かれたかのように、没頭して読みました。作品の中に「パリに死す」執筆時のことが書かれてあり、国家に命を捧げることを日本中が命令された時代に、個人として生きることの尊さを書くということがいかに大変な事だったのかあたらためて知り涙が出ました。

 ただ、沼津では、芹沢より井上靖に人気が集まっていると感じます。芹沢は「人間の運命」の中で、我入道で漁師の家に跡継ぎの男の子が生まれないと、養子を買うという、いわゆる人身売買の暗い風習と貧しい暮らしを赤裸々に書いたことが、しこりになったという印象を受けます。時代が経てばもっと芹沢文学を理解する市民が増えてくれるだろうと願っています。

 私は沼津を離れましたが、郷里への愛着は今も変わりません。「人間の運命」は沼津周辺の時代考証にもなる貴重な資料と理解してます。我が郷里だけでなく、日本が軍事拡大路線に向かう時代や戦争中の日常が細かく描かれ、貴重な社会史の資料でもあるとさえ思います。主人公の兄がA新聞社の記者をしていたことから、その時代の社会情勢が生き生きしてます。もちろん自伝はフィクションでしょうが、歴史書として書かれたものより、ずっと人間の真実がありますね。これは紫式部が源氏の中で語った文学観です。もっと人文社会の視点で文学作品を捉えてほしいという気がします。

(宮崎県宮崎郡 花散里様)


[68] 私も心の凝りがとれました     2005.12.1

管理人さん、こんにちは。こちらにはしょっちゅう立ち寄らせていただいています。

 月報もたのしみにしていますが、「今日のこの気持ちをどう表現しようか?」と思っていたら、おかもと せいじ様が『こころの広場』で「心の凝りがとれた」と、とてもうまく表現されました。

 いや、まったくそのとおり。

 私、いま光治良先生の最晩年作を通しで読んでいるのですが、まあ、ほんとうにすばらしく、ありがたい文学だなぁ! とつくづく感激しながら再読しています。

(大阪府 稲生恵道様)


[67] 芹沢文学のエッセンスを体現されていますね     2005.8.1

管理人さん、はじめまして。歌鳥と申します。管理人さんの主催されるこのHPを時々訪問し、質量ともに素晴らしい内容に多くのことを学ばせていただいております。
 私以外にも、このHPに声なき声援を送ってくださる方が大勢いらっしゃることでしょう。

 8月の管理人さんの月報には感動いたしました。まったく同感です!
 芹沢光治良先生も作品即生活といった、作品と一体化した幸福な人生を歩まれましたが、管理人さんは、まさに、芹沢文学のエッセンスを体現されていますね。

 私は、地球の本来の主役は目には見えませんが神々様であり、人間はそのご好意(愛)で住まわせていただいているのだと思っております。
 人は誰でも、真心で神様とつながっていますので、疑いや不安の気持ちを取り去って、謙虚さや信頼、そして、やさしく暖かい心で生きるなら、幸福に生きられますね。

 詩人ゲーテは言っています。「神様という者は、信ずる人次第だ。」
 『教祖様』の中で親様もおっしゃっています。「神様は公平である。人間の心だけのご守護をくださる」と。
 本当にありがたいですね。
 管理人さま、どうぞご自愛くださって、この夏もお健やかに過ごされますように。

(東京都稲城市 歌鳥様)


[66] しあわせへの道しるべ     2005.4.3

(2005年4月1日のプライベート・メールマガジンの配信内容です)
 みなさま、こんばんは。稲生恵道です。おひさしぶりです。

 いま、ソルボンヌ大学ちかくのカフェからメールを打っています。14年ぶりのフランス。いや~、これからがパリの一番いい季節ですねぇ。このさわやかな風、うららかな光をみなさまにお届けしたい。ぜひ感じていただきたい!(あッ、N子様、あとで伺いますね。)

 さて、こんなさわやかな一日にとてもふさわしいニュースをお届けいたします。

 以前から私のウェブページでもご案内しておりますが、野乃宮紀子さんの『芹沢光治良 人と文学』がいよいよ出版されることになりました。
こちらで、「はじめに」から著者の声を紹介しています。私は、一読者としてとてもわかりやすい野乃宮さんの評論から、芹沢文学は「しあわせへの道しるべ」なんだ、と自信をもっていいような気がしてきました。

 このメールは、芹沢文学の読者のみなさまにお送りしているわけですが、復習と思って読まれてよし、あらたな視点をもとめて読まれてよし、しあわせなひと時をお送りいただけるのではないでしょうか。

 それでは、オー ルヴォワール(さようなら)!

【追伸】
 ええと、今日は何日で、私の帰国の日付はいつでしたっけ?

 あぁ、そっか、今日は4月1日。(笑) ―― でも、フールなのは冒頭だけヨ!
 はじめっから見破っていたあなたは、ひょっとして、よぽどの天の邪鬼??

(大阪府大阪市 稲生恵道様)


[65] 芹沢文学をお好きな方がこんなに沢山いらっしゃるんですね     2005.3.19

私は今、日本語教師養成の学校に通っています。先日、「出会い」という教材の授業の前に話す話を考えて発表するという機会がありました。そこで私は、芹沢文学と出会って私の考え方が変わったことを話しました。外国人学生向けの話ではないと思いながら、つい話してしまいました。そして、芹沢文学に夢中になって読みふけった大学生の頃を思い出しました。芹沢先生にお会いして感激したこと、芹沢先生が亡くなって悲しかった日のこと、芹沢先生の生まれ育った地を訪ねたいと思いながら忙しさにかまけてそのままになっていることなどを思いました。
 今このサイトを開いて、こんなにも沢山の方々に芹沢先生が愛されていることを知り、嬉しくなりました。私もお仲間に入れてください。よろしくお願いします。作品も再び読み返してみたいと思います。
 また、催し物のお知らせもいただけたら嬉しく思います。

(神奈川県相模原市 伊藤 禎子様)


[64] 芹沢先生、ありがとう     2005.3.19

芹沢さんの著書は、『神の微笑』以来の一連の作品を読んだのが最初でした。
 初めは、正直言って、とまどいました。
 樹木との対話など、凡人の自分には、理解を超える描写が多かったからです。
 でも、なぜか何度も何度も読み返してみたくなり、読むたびに、新しい発見と感動があります。辛い時には、いつも励まされます。
 芹沢さんが全身全霊を傾けてお書きになった魂の書物。その大きな力。
 その力は衰えることなく、ますます強いものとなって、私の中で生きています。

 天国におられる芹沢先生に、「素晴らしい書物を残してくださって、ありがとうございます」と申し上げたくて、ここに書きました。

(東京都杉並区 YOKO様)


[63] はじめての芹沢文学     2005.3.14

芹沢文学に触れたのは、この「女に生まれて」が初めての体験でした。
 というよりも、芹沢光治良という作家を知ったのもこれが最初でした。
 僕は読書家のつもりなのですが、なぜいままで芹沢文学に触れることがなかったのだろう。いや、その名前すらも知らなかったのだろうと思いました。
 読み終えて新鮮な感動を覚えました。
 読んでいる間も、すうっと自然に引き込まれていく力を感じていました。ぐいぐい引っ張られていくというのではなく、ほんとうにすうっとした感じで物語の中に誘い込まれていく感じでした。うまく表現できずに申しわけありません。
 小説の舞台となった時代に、僕はまだ生まれてもいませんでしたし、現在父親でもありませんが、その時代の匂いというのでしょうか、建物や空気の中に自分が存在しているような錯覚を覚えながら読み進めていくことができました。
 文章の巧みさにも感嘆しました。
 そして、この物語の主人公を通して、芹沢光治良という人物の優しさが充分伝わってくる話でした。

 今後、古本屋をまわった際には、常に芹沢先生の本がないかを気をつけようと思っております。

(匿名様)


[62] やっと春になりました     2005.3.8

「心を曇らせない生き方」、、、とても大切なことだと思います。先日新聞に、才あって徳なき世界、の文章が目にとまり、わが意をえたりと大いにマスコミの中にも、同意見のひともいるかと、其の日一日よい気持ちでした。いつもすてきなコラム楽しみです。ほんとうにありがとうございます。独身元年、、、、、コカリナクラブに入会しました。「ふるさと」、「赤とんぼ」、など墓前で吹いて楽しみたいよ思いまして、、、、故人が逝って8ヶ月、、、、こんなにおだやかにすごせるなんて、夢のようです。明るく生きること、すべての方の幸せを祈ること、そして芹沢先生への限りない感謝です。命日が近くなりました。いつもありがとうございます。

(東京都八王子市 光代様)


[61] 「人間の運命」第1部・第2巻お譲りします     2004.11.30

欠本分「友情」よろしければ差し上げます。-@- までご連絡ください。

(大阪府大阪市 稲生恵道様)

(芹沢氏の本についてご希望の方は、こちらもご覧ください)

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