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アヘッド分解整備





Ahead Parts
既にスペーサー等は外した後のアヘッド部品。
MTB(Xtc850)には無かった、薄いワッシャ 状のものが入っています。
Ahead Bearings
ベアリングは上下で径が違い、下側の方が大径でした。
Ahead Bearing Field Stripping
シールベアリング分解状態。
下側のベアリング、グリスがほぼ入っていません。
Ahead Bearing Field Stripping2
ベアリングにグリスを詰めます。
グリスは必要最小限の方が、ハンドリングが軽くなる
のでしょうが、耐久性重視でいきます。

アヘッドの分解整備

中古購入したDefy3を、末永く良い状態で使用するため、分解整備します。
タイヤ等の状態から、ほとんど乗られていないとは思うのですが、グリスは劣化している可能性もあり、確認のためにもやってみました。


用意するもの

     
  • 6mmヘックスレンチ
  • 鉄あるいは塩ビパイプ(ベアリング取り外し用)
  • ケミカル類(グリス、パーツクリーナー)



実作業

まず、ハンドルを外します。6mmヘックスで、ステムの左右を緩め、トップキャップを留めているヘックスボルトのゴムキャップを外して、抜けるまでの回転数を確認しながらボルトを抜きます(管理人の場合、約11回転くらいでした)。

キャップを外すと、ステムとコラムスペーサーが抜けるようになります。Cane Creek のロゴ入りスペーサーを持ち上げると、中からワッシャーとステムをセンターに保持するC文字型部品が出てきて、ベアリングが見えます。固着していなかったので、フォークを抜き取ってかるくショックを与えると、ベアリングも取れました。少し固いときは、パイプ等で内側から軽くショックを与えると、取れるはず。


各部品を洗浄しチェック。ベアリングは上下で径がかなり違い、下側が大径となっています。さらに、上側にはグリスがそれなりに入っていましたが、下側にはほとんどグリスが見られませんでした。

ちなみにシールベアリングなので、ゴムのシールを内径側からめくって外しました。千枚通しも引っかからなかったので、管理人はカッターの刃を使いました。シールのリップを切らないように。このシールには、内部に極薄の金属芯が入っているように見えます。曲げないように注意します。

ベアリングの上下ともにWako’sのウレアグリスを何度か指で押し込み、内部まで行き渡ったところで、ゴムシールを戻しました。グリスは少な目の方が、ハンドリングが軽くなると思いますが、今回は耐久性を重視して、目いっぱい詰め込みました。あとは、分解の逆手順で組み立て。最後にアヘッドの調整をして終了。



作業結果

整備後、手で回してみても軽さをあまり感じませんでした。しかし、中古自転車の不安材料がひとつ消えたので、ひとまず安心です。アヘッドのベアリングは、ジャイアント純正部品で取り寄せると結構お高いようなので、ベアリングの「持ち」がよくなる意味でも、まぁ良しとしましょう。

(2012.8)



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