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ST3500 ワイヤー噛み込み修理
前置き
STIのワイヤーが噛み込み、復旧にてこずりましたので、経過を記録しておきます。結果的には、それほど難しいことはなかったのですが、構造が分からないとおいそれと分解するわけにはいきません。 発生経過は、ワイヤー交換時に作動チェックをしようとしたら、シフトが出来なくなり、トップに変速できないのでワイヤーを抜くこともできなくなった、というものです。 原因は車体をひっくり返した状態でメンテしていたのも一因なのですが、それは後ほどまとめるとして、修理の経緯を以下に綴っていきます。
用意するもの
ワイヤーは新品を用意した方がいいでしょう。実作業まずは分解できるところをバラします。始めにインジケーターの透明窓パーツを、ドライバーでネジ2本を外します。 カバーを外すとブレーキレバーの軸を留めているナットが見えるので、外周にはめてある緩み留め?のプラ製パーツを取り外します。 今回はナットを外さなかったので、本来このプラ製パーツも外す必要はありませんでしたが、完全分解には、軸をばらす必要があります。しかし、この先は素人にはハードルが高そうです。 巻取り部分にワイヤーが噛み込んでいたのが見えたので、先の細いラジオペンチ等でそれを取り除きました。 ワイヤーのタイコ部分がきちんと収まらないうちに、レバー操作して本体側のパーツが作動、タイコが隙間に入り込んでしまったのが原因のようです。 四角い(コの字断面の)カバー状フレームがあり、その下でワイヤー巻取り部が動作します。外れたワイヤーのタイコが、この隙間に噛み込んでいたわけです。 タイコを収める部分は、このST3500(ソラ)の場合プラスチック製ですが、上位機種は金属製のようで、より耐久性が良さそうです。 ただ、巻き取り部がプラスチック製で柔らかかったおかげで、溝が完全には潰れずに復旧できたということはありそうです。 走行距離の多いSTIも、この辺りまで分解すれば、すっきり掃除ができます。分解ついでに、隙間に入り込んでいた粉っぽい汚れを拭き取って組み上げました。 作業結果今回は、噛み込んだワイヤーを除去して作動するようにしただけなので、特に大きな変化はありませんが、分解したついでに掃除もしているのですっきりしました。部品の破損がなかったのが、不幸中の幸いです。 噛み込みの原因は、交換ワイヤーのセット状態について、きちんと確認せず作動チェックしたことなのですが、それを誘発した要因として、以下の2点があります。
まず、ブレーキのセッティングですが、管理人は割と遠くでレバーを握るのが好みなので、レバーを握り切っても、STI根元部分はそんなに大きく開きません。これがワイヤー交換時に、ワイヤーを通しにくく、きちんと収まったか確認しづらい原因です。管理人の場合、ブレーキワイヤーを開放して作業する方が良さそうです。 次に車体をひっくり返して作業していることですが、レバー操作しにくく、タイコがきちんと収まったか暗くて確認しづらいので、きちんと車体を直立させるか、ライト等で照らして確認するようにしないといけないと思います。 ちょっとした不注意で、高価なSTI破損してしまいかけたので、簡単に見える作業も細心の注意が必要と反省しきりです。 (2018.11)
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