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防水加工剤





NIKWAX for Water Proof Jacket
ジャケット2着分の洗濯用洗剤とスプレー式防水剤のセット。
kappa Water Proof Parka Goldwin Rain Wear SPIDI No Water Proof Jacket
加工前の撥水状況。左から、Kappa、Goldwin、SPIDI。Goldwinは、水玉コロコロといった感じはなく、すぐ生地に染み込みます。
Goldwin Rain Wear After Using NIKWAX
加工後のレインウエア。初期撥水性が回復しているのがわかります。他のは劣化が少なく、写真で見てわかるほどの差は無いため省略。でも水の弾き方には明らかな違いがありました。
レインウエアのお手入れに。


モーターサイクル関連用品、装備の紹介です。

防水透湿ウエア用撥水剤、NIKWAXです。英国製。 防水剤専門メーカーということで、前々から興味がありましたが、その効果のほどは?

写真は、専用洗剤と防水剤(スプレー式)がセットになったお試し版(\1,470)。標準ではレインウエア(上下)一着分を加工できます。 同社の防水剤には透湿性能をスポイルする商品もあるので注意が必要です。スプレー式のもののほかに、洗剤のように洗濯機で使用して 処理するものがあります。いずれも水溶性で安全性は高いです。アウトドアショップなどで手に入ります。

今回は、2年ほど使用したGoldwinレインウエア上着と、SPIDI撥水(防水ではない)ジャケットに施工。あと通勤で使っていたKappa 防水透湿(一応)ウィンドブレーカーも一緒に処理しました。

防水処理

中段は、処理前の写真です。レインウエア(中)は、撥水効果が薄れてきており、多少の雨なら弾きますが、水「玉」にはならず、 長時間水に触れているところは、徐々に布地に広がって生地自体が濡れてしまう状態です。撥水ジャケット(右)、ウィンドブレーカー(左)は、 雨天未使用なのでまあまあの状態です。

まず、防水処理の前に衣類の汚れを落とします。普通の「洗濯洗剤かす」が残っていても防水処理に悪影響があるとのこと。そのため 専用洗剤を使うのですが、普通に洗うだけ。今回は説明書の指定よりも大目の衣類を処理するので、予めタライに濃い目に溶いた洗剤で下洗いし、 その後に洗濯機にかけてみました。

洗濯後に撥水剤をスプレーするのですが、衣類が濡れた状態のまま方が効果的だとのこと。水ベースの薬剤なので、生地の水分に乗って、 雨が染み込みやすいところに薬剤が染み込むという寸法です。スプレーなので、濡れてよい場所でやりましょう。難しいことは何も無く処理終了。

作業結果

最も変化があったのは、やはり劣化の進んだGoldwin雨合羽で、処理前は「撥水」というより水が全体に載っている、という感じでしたが、 処理後は水玉コロコロで、布地をはたくと全て飛ぶようになりました。

SPIDIの撥水加工ジャケットは、雨天未使用なので撥水性能はもともと良かったのですが、水玉が一層落ちやすくなりました。雨の降り始めから 合羽を着るまでの間、浸水せずに耐えてくれそうです。

Kappaは、自転車でリュックを背負って使用した関係上、両肩と背中が劣化していましたが、その部分が回復しました。透湿性はもともとあるのか わからないので???

あと性能には全く関係ないのですが、処理後の衣類は、木工用ボンドっぽい臭いが付きました。これは使用していくうちに和らぎます。 性能的には処理剤の値段を考えると、かなり満足です。処理後の耐久性としては、丸一日ずぶぬれで使うような状況だと、やはり生地に染み込み ますが、一度乾かすと、そこそこ復活します。日常的なお手入れの際に、時折使ってやると良いようです。

なお、Goldwinの合羽については、コンパクトレインスーツ(\10,000位)よりも、ひとつ上のグレードの方が、かなり持ちが良いようです。 そのため梅入りを考慮し、上級グレードを購入したので、今回処理したものは予備として使用する予定です。

(2005.4)

Goldwinの合羽の耐久性について、上記のように書いていたのですが、実際に使用するうち、以下のようになりました。 あくまで管理人の一例ですが。 コンパクトレインスーツ(\10,000位)よりも、 ひとつ上のグレードの方が、かなり持ちが良いようです。表面の布地が自然な感じで、ビニールっぽい感じがありません。 しかし、上級グレードは、その表面の布地と防水透湿膜が、剥がれてボロボロになってしまい、完全にアウトです。 コンパクトレインスーツの方は、布地っぽくない分、防水透湿膜と親和性が良いのか、剥がれることはありませんでした。 ただし、縫い目の目止めテープのところから浸水はあり、やはり対処が必要です。

(2009.)