ワイドならデジ一!?

 銀塩を一生懸命やった普通の感覚の人ならマクロはデジタルでも。。。でも、ワイドは青のグラデーションが違うし、レンズは狭くなっちゃうし(15mmがゆがんだ22mmになっちゃう)し、ラティチュードが狭いのですぐ太陽を入れた構図で白飛びしちゃうしで、やっぱりワイドは銀塩だよねと言うところでしょう。

 でもね、ワイドは素人には難しいのよ!現像から上がってきて、ワイドマクロでメインの被写体にストロボが当たってない〜(泣)、綺麗な珊瑚だったのに真っ暗〜(泣)って泣いたことが何度もある人は私だけではないはず。

洞窟に群れるキンメモドキ

写真は銀塩Kissで石垣島で撮った洞窟に群れるキンメモドキ。(フィルムはプロビア、レンズはEF15mmFishEye、データ不明)
本当は向こうに抜けた青の手前にストロボを弱く炊いてキンメモドキを浮かび上がらせるはずだったのに見事に失敗。。。。

 でも、デジタルカメラなら、撮った直後に画像を確認してストロボのあたり具合を調節できるし、何がすごいって、途中でISO感度を変えられるので、遠景の珊瑚を撮りたいときはISO400にしてみるとか、太陽が入ってシャッタースピードを早くしたい場合はISO100に戻すとかが自由自在ってことですね。

 ワイドの場合はちょっとした角度で露出条件が全然違うので、こまめにシャッタースピードやISO感度を結果を見ながら調節できるのは大変有り難い。銀塩だと、フィルム1本全部を増感とかは出来るのですが、カット毎なんて技は出来ませんからね。

 おかげさまで、スミロン島の綺麗な珊瑚が見たまんまに撮れました(喜)。 これまでの銀塩写真はこういうことを全て経験値で取得している人が写真が上手な人だったのですが、これからはこのようなテクニック的なところはすぐに何とかなって純粋にセンスだけで勝負するようになるんだろうなと思うと、写真の世界が変わるような気がしますね。 ま、私はセンスには自信が無いので、私にとっていい時代かどうかは分かりませんが。。。。

 白飛びの件は確かに、これまでの太陽を入れた構図のワイド写真を見返したところ、銀塩で撮ったのは、太陽の周りの水面の階調が残っていて、きらきら感が出てるのが多いですが、今回撮ったのは水深の関係もあるのでしょうが、全体的に水面の描写はう〜むと思うものが多いです。しかし、1枚だけ水面の階調がややの残っているのがあったので白飛びの件はもうちょっとデータを考えれば何とかなるかもしれません。

 写真は今回Kissデジタルで撮ったワイドのうち唯一太陽の周りの水面の階調が多少残っていた物(ISO200, f 10, SS 1/200)。写真的には全然だめだけど参考まで。
 しかし、水面の階調は多少残っているにしても、リーフエッジがなぜにこんなににじんでいるのか?手前の方はストロボが全然炊けていないし。

水面の階調がやや残っている

 全体的に考えれば、今回撮ったワイド写真のうち、太陽が入っているのは全体の10分の1。その他の写真の成功率の高さを考えればやっぱりワイドもデジ一でしょう。