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サスペンションシートポストの加工



Rubber
ハンズにて調達しました。4個入りです。円柱状のは径が
大きすぎるのしか店頭にありませんでした。
Cushion Rubber and Spacer
二個重ねてもカラーより短いので、右の丸座金を積み
重ねて調整します。6枚重ねでほぼカラーと同じ全長に。

今回のテーマ

KALLOYのシートポストサスです。これによりかなり快適度はアップしましたが、まだ初期作動がイマイチだという不満もありました。スリックタイヤに変更したことで乗り心地が固くなったこともあり、サスペンション内部に手を加えて自分の要求に近づけることにしました。

ネットなどで見る限り、バイク(自転車)用高級シートサスは、エラストマー単体、あるいはコイルスプリング+エラストマーという構成のようなので、現在のコイルスプリング+金属カラーを、同じ構成に変えてみよう、というのが今回のテーマです。ちなみにエラストマー(Elastomer)とは、ゴムとプラスチックの中間の特性の物質で、あまり速い動きには対応できないようです。

このコイルスプリングは結構固く、作動開始までにかなりの荷重を受け止めます。つまり動かないので、これが長時間ではお尻の痛みに繋がると思われます。そこでカラーをエラストマーにすることで、荷重初期でエラストマーの弾性が働き、高加重域ではコイルスプリングの踏ん張りが働くという、理想に近い動きをするのでは、と考えた訳です。

で、一番の課題は素材の調達ですが、これはカラー(径18.9×長50.5mm)の大きさで探します。今回は、ゴム栓を試しました。円柱状だと固そうだったので、動き(潰れ)がよさそうな栓形状にしたのです。写真のものは最大径19mm、長さ22mm、4個入\147です。長さがカラーより短いので、別途ホームセンターで調達したステン丸座金(M8用、8枚で約10mm、\39)で調整します。



実作業

入れ替えるだけです。ゴムが柔らかめなので、無負荷状態で元のカラーより長くなるようにセットしました(ゴム2個と丸座金6枚使用)。バネがゴムに食い込むのと、ゴム同士が変形してシートパイプに詰まるのを防ぐため、バネ、丸座金、ゴム、丸座金、ゴム、丸座金4枚、という順序で入れました。ゴムと丸座金には滑りを良くするためグリスを塗っておきます。

プリロードは、とりあえず短距離で好印象だったのは、ボトムキャップを 15mmほど締め込んだ状態。乗車時の初期沈み込みは 10mm近くあります(フルストローク量は約18mm)。因みに管理人の体重(60kg)では、以前は全く締めこまなくてOKでした。なお部品構成はオーバーホールの項も参照ください。



作業結果

実走テストが必要なので、途中経過です。期待の滑らかな初期作動による乗り心地改善ですが、これはすぐ確認できました。あとは長距離乗っても適切な効きを示すかどうかですが、これは実際に走ってから......。

今回は動きの良さを重視して、円錐を切ったようなゴムにしましたが、もう少し押さえの利いた動きでも良さそうなので、様子を見て円柱状のものも試してみる予定。

(2007. 9追記)