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サスペンションフォークEPIXON(SRサンツアー)
前置きほぼ街乗りだったので、純正マニトゥ・マグナムRでも充分なのですが、動きが悪くなってきたこと、また破格で購入できるSRサンツアー・エピクソンの存在を知り、グレードアップすることにしました。 海外通販だと2万円を切るくらいで手に入り、ストロークスピードの細かい調整まで拘らなければ、上位グレードとさほど変わらず、値段を考えるとほぼこれ一択という状態です。 マグナムRは若干細く頼りない、いかにも廉価版サスに見えますが、エピクソンはがっちりとしてMTBらしさが強調されます。径が太いため剛性もあり、現代では余計な蛇腹カバーもなく動きも良さそう。本格的XC用サスとしては、このあたりが最低ラインでしょう。 分解途中でオイルが漏れだすこともなく、メンテナンス性が良好なのも高ポイント。本格的なオフロード使用でメンテサイクルが早くても、負担になりにくいです。実際のメンテナンス方法を、サンツアー公式ビデオ(Youtube等)でも簡単に見ることができ、使用上、不安はありません。 用意するもの
工具など 装着まず、下ワンを元のフォークから外します。マイナスドライバーのようなものでこじって隙間が出来れば、後は早いです。再利用しない場合、新品を用意しておきます。 全ネジ・ワッシャ・長ナットを組み合わせ、写真のような特殊工具にします。かなり力がかかるので、ワッシャは厚みのあるものを枚数用意しておいた方がいいです。全ネジピッチはメトリックの1.00 にしておくと、後で使うスターファングルナットにピッタリ合うので便利。 使い方は簡単で、塩ビパイプ上下から、ナットでワッシャを押し付けていきます。全ネジはコラム内を通し、パイプはコラム外側にはめてあるので、ワンを圧入できる仕組み。 意外にもキモはワッシャで、コラムにピッタリはまる大きさのものを用意します。2枚重ね程度で使ったら、かなり変形しました。分厚いものを1枚用意できるなら、剛性面からもその方がいいですね。外径約30mmのものが、コラム下部にジャストフィット(写真)。 圧入は、大きな音とともに完了しました。ワッシャーが圧力でかなりしなって凹む位の力が必要です。こういう塩ビパイプ等で叩き込むのは、ほぼ無理かなという雰囲気。最低でもネジで圧入できる、こうした工具が必要です。 続いて重要なコラムカット。 車体に仮組し、コラム長を確認します。ステムをはめた状態で、若干コラムパイプの方が短い状態(1〜2mm位)に切り詰めます。パイプカッターをきつめにセットし、何回も回していると切れます。 今回使ったのは、ダイソーのパイプカッター。400円商品ですが、そのままだとハンドル径(22.2〜23.8mm)位までしか切れません。そこでよりアゴが広がるよう部品を削り、コラムにも使えるように。 パイプ切断面はケガ防止のため、最低限ヤスリで面取りしておく必要があります。リーマで処理するのが早いですが、専用品があるとさらに楽。パイプハンドルの切断等にも使えるので、色々使いそうな方には便利な工具(下記広告あり)。 最後にスターファングルナットの圧入。 全ネジ「特殊工具」を使って、スターナットをコラム内に引き込みます。上側のボルト・ワッシャを外し、スターナットをねじ込んでから、ステム調整ボルトの長さがかかる位置まで、コラムに引き込むように下側のナットを徐々に締め込みます。 なおコラムパイプもカーボンでできているフォークには、このナットではなく専用のプレッシャーアンカーを使うので要注意。 あとは、普通の分解組み立て作業と同様、車体に組み込むだけです。 結果かなり剛性があがりましたが、今のところ街乗りなのであまり恩恵は少ないです。しかしエアサスで作動性が良いため、乗り心地はかなり良くなりました。 重量的にはコイルスプリング式からエアサスになったので、軽くなるかと思いきや、フォーク径が大きくなった関係で、ちょっと増量になっています。フォーク性能が上がっているので、全く気になりませんが。 (2019. 7)
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