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サスペンションフォークEPIXON(SRサンツアー)




SR Suntour Epixon 26inch
本格XC用サスのエピクソン。26インチホイール用。
SR Suntour Epixon Lock-out Lever
コラムカット用のパイプカッターや特殊工具一式。
SR Suntour Epixon Air Valve
コラムに下ワンを圧入するため、塩ビパイプを利用。
SR Suntour Epixon 26inch
動かさない上は袋+通常ナットのダブルナット固定。
ワッシャーは約39mmで、ほぼパイプ外径と同じ。
SR Suntour Epixon 26inch
下は回しやすい長ナットで。ワッシャ大きさも重要。
SR Suntour Epixon 26inch
コラムカット後、スターファングルナット引き込み。
SR Suntour Epixon 26inch
ワンを圧入するときより、多く引き込んでいます。
SR Suntour Epixon 26inch
ロックアウト。競技じゃないのでレバー式で充分。
SR Suntour Epixon 26inch
バネはエアー式。このキャップ下に、米式バルブが。
SR Suntour Epixon 26inch
下側に調整ノブ付き。クイックレバーをこちらへ曲げれば、障害物には当たらないはず。
SR Suntour Epixon 26inch
特殊コーティング風仕上げ。でもただのアルマイト。

前置き

ほぼ街乗りだったので、純正マニトゥ・マグナムRでも充分なのですが、動きが悪くなってきたこと、また破格で購入できるSRサンツアー・エピクソンの存在を知り、グレードアップすることにしました。

海外通販だと2万円を切るくらいで手に入り、ストロークスピードの細かい調整まで拘らなければ、上位グレードとさほど変わらず、値段を考えるとほぼこれ一択という状態です。


マグナムRは若干細く頼りない、いかにも廉価版サスに見えますが、エピクソンはがっちりとしてMTBらしさが強調されます。径が太いため剛性もあり、現代では余計な蛇腹カバーもなく動きも良さそう。本格的XC用サスとしては、このあたりが最低ラインでしょう。


分解途中でオイルが漏れだすこともなく、メンテナンス性が良好なのも高ポイント。本格的なオフロード使用でメンテサイクルが早くても、負担になりにくいです。実際のメンテナンス方法を、サンツアー公式ビデオ(Youtube等)でも簡単に見ることができ、使用上、不安はありません。



用意するもの

    部品
  • SRサンツアー EPIXON (26inch / ロックアウト付き)
  • スターファングルナット

  • 工具など
  • 全ネジ(約6mm径、ピッチ1.00)
  • ワッシャー(各種)
  • 長ナット・ナット・袋ナット
  • 塩ビパイプ(呼び径30mm:外径38mm 内径31mm)
  • (以上、組み合わせて特殊工具代用として使用)
  • パイプカッター(ダイソー、要加工)
  • 六角レンチ(各種)


装着

まず、下ワンを元のフォークから外します。マイナスドライバーのようなものでこじって隙間が出来れば、後は早いです。再利用しない場合、新品を用意しておきます。


全ネジ・ワッシャ・長ナットを組み合わせ、写真のような特殊工具にします。かなり力がかかるので、ワッシャは厚みのあるものを枚数用意しておいた方がいいです。全ネジピッチはメトリックの1.00 にしておくと、後で使うスターファングルナットにピッタリ合うので便利。


使い方は簡単で、塩ビパイプ上下から、ナットでワッシャを押し付けていきます。全ネジはコラム内を通し、パイプはコラム外側にはめてあるので、ワンを圧入できる仕組み。


意外にもキモはワッシャで、コラムにピッタリはまる大きさのものを用意します。2枚重ね程度で使ったら、かなり変形しました。分厚いものを1枚用意できるなら、剛性面からもその方がいいですね。外径約30mmのものが、コラム下部にジャストフィット(写真)。

圧入は、大きな音とともに完了しました。ワッシャーが圧力でかなりしなって凹む位の力が必要です。こういう塩ビパイプ等で叩き込むのは、ほぼ無理かなという雰囲気。最低でもネジで圧入できる、こうした工具が必要です。



続いて重要なコラムカット。


車体に仮組し、コラム長を確認します。ステムをはめた状態で、若干コラムパイプの方が短い状態(1〜2mm位)に切り詰めます。パイプカッターをきつめにセットし、何回も回していると切れます。

今回使ったのは、ダイソーのパイプカッター。400円商品ですが、そのままだとハンドル径(22.2〜23.8mm)位までしか切れません。そこでよりアゴが広がるよう部品を削り、コラムにも使えるように。

パイプ切断面はケガ防止のため、最低限ヤスリで面取りしておく必要があります。リーマで処理するのが早いですが、専用品があるとさらに楽。パイプハンドルの切断等にも使えるので、色々使いそうな方には便利な工具(下記広告あり)。



最後にスターファングルナットの圧入。


全ネジ「特殊工具」を使って、スターナットをコラム内に引き込みます。上側のボルト・ワッシャを外し、スターナットをねじ込んでから、ステム調整ボルトの長さがかかる位置まで、コラムに引き込むように下側のナットを徐々に締め込みます。

なおコラムパイプもカーボンでできているフォークには、このナットではなく専用のプレッシャーアンカーを使うので要注意。


あとは、普通の分解組み立て作業と同様、車体に組み込むだけです。



結果

かなり剛性があがりましたが、今のところ街乗りなのであまり恩恵は少ないです。しかしエアサスで作動性が良いため、乗り心地はかなり良くなりました。

重量的にはコイルスプリング式からエアサスになったので、軽くなるかと思いきや、フォーク径が大きくなった関係で、ちょっと増量になっています。フォーク性能が上がっているので、全く気になりませんが。


(2019. 7)

コスパの良いSK、
定番パイプカッタ
あれば簡単便利
パイプリーマ。
ペダル交換に。
最強ペダルレンチ。