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WH-MT15 ホイールハブ整備


Hub Seal

ハブのシールは、内側からピックツールなどで
取り外します。

Hub Bearing

ベアリングを取り除く。落ちやすいのでトレイなど
受け皿を用意しておきます。

Hub Grease Up

ベアリングレースを掃除後、組み立てます。
今回はベアリングの打痕跡もなく、きれいなままでした。
グリスを詰めて、ボールベアリングを戻します。

Front Hub - Brake Disk Side

前輪ハブのブレーキディスク側。ディスクは外さないと、
ハブ玉当たり調整などもできません。ちょっと面倒か。

Hub Parts

後輪も同様に作業しますが、ワッシャーの有無等、若干の
パーツ構成の違いがあるので、組み立てには注意が必要です。

ホイールハブの分解整備(玉当たり調整)

シマノWH-MT15のホイールハブを分解清掃し、玉当たり調整を行いました。

新品購入から少なくとも3,000km位は走っていると思われるので、グリスの劣化等もリセットできますし、何より玉当たり調整で、かなり軽く回るようになるはず。お金を掛けない高性能化、というかきちんと所期の性能を発揮させるようにします。



用意するもの

     
  • スプロケット抜き工具(TL-LR15)
  • スプロケットリムーバー
  • ハブスパナ(13/15mm)
  • モンキーレンチ(小型のものでOK)
  • ケミカル類(グリス、パーツクリーナー)



実作業

<分解>

車輪をクイックを緩めて車体から外します。ハブの分解時にはクイックを取ってしまうので、はじめから抜いてしまってもいいでしょう。

前輪は、ブレーキディスクを、後輪は、スプロケットを取り外します。スプロケットリムーバー(回転止め工具)と、スプロケット抜き(TL-LR15)、対応するモンキーレンチ等が必要です。

車輪単体になったら、あとは外側から順にナットを回して外していくだけです。左右両方のナットをレンチで緩める方向(反時計回り)に回します。片方が緩んだら、外側の固定ナットと、同側の玉押さえにそれぞれレンチをかけて、固定ナットのみを緩めれば、完全に固定ナットを取り外せます。

ボールベアリングは、落ちやすいですが磁石(ピックツール等)は使わない方が良いようです。玉当たり部分も含め、古いグリスを全てきれいに取り去ります。少し色の汚くなったグリスが入っていましたので、一応、製品出荷時にグリスはきちんと詰めてあるようです。

今回は、ボールベアリング、ボールレース等に錆び、打痕や焼けなど不具合が見られなかったため、全てそのまま再使用しました。問題のある場合、シマノはスモールパーツが入手できるはずですが、通販サイトなどでは高級グレードのみ表示があって、廉価版のこのホイール用のものはありませんでした。



<玉当たり調整>

一番外側のナット、内側の玉押さえ(色の濃い部分)とで固定します(内側ナット=玉押さえ を動かさず、外側ナットを締め込む)。がたが無い状態でとめますが、玉押さえを指で締め込んで回せなくなったところから、1/4回転戻し位までのところで、がたつきの出ない場所を探します。


厳密に言うと、車体への装着でクイックで締め込み、さらに外から押えられることになるため、少しガタがあるくらいに調整した方が良い(「ロードバイクの科学」参照)ということですが、今回は一応、ホイール単体でガタが感じられない程度にしておきました。




作業結果

ロードバイクDefy3の純正スピンフォースホイールでは、前輪でかなり差が見られたので、こちらも期待したのですが、回り方は前輪も後輪も、ほとんど変わりませんでした。

しかし、とりあえずちょっと距離を走ったホイールの手入れができたので、この後しばらくの間、安心して使用できます。

(2012.8)



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