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アルミニウムピストン化(ホンダ純正流用)
前置きPC35前期(99〜00,キャブ仕様)のキャリパーでは、鉄系ピストンに特殊コーティングを施したものが採用されていますが、モデルチェンジしてFI化したPC35後期から、キャリパーは同じもののピストンがアルミ化されています。 これはCBR954RRと同様、カシマコートされた高性能ピストンで、アルマイト被膜自体に潤滑性を持たせたもの。リプレイス用として評価の高いブレンボキャリパーも、同様のピストンを採用していることが、その性能に大きく寄与していると思われます。 このPC35後期用ピストンに変更することで、軽量化・高性能化を図れます。鉄系ピストンは、使用につれ露出部位から色が変わり(コーティング剥げ?)、汚れの固着もしやすくなります。そこでキャリパーのオーバーホールを機に、交換することにしました。 用意するもの
交換用の部品は、以下の表のとおり。
古い純正部品は、新番号に読み替えられたりする(鉄系ピストンに変更される)場合がありますので、発注の際、注意が必要です。 キャリパーは車体から取り外す前に、ホース固定ボルトを少しだけ緩めます。フルードが滲む位は大丈夫ですが、垂れたらすぐ水で流してください。フルードは塗装を痛めます。あと分解前に、必ず洗浄するのがお約束。パッドやディスクの削れカスが大量に積もっているはずなので、洗うと色が違って見えます。 キャリパーのような金属系の部品は、乾燥前にかなり熱めお湯で洗うと、勝手に乾いてくれるので便利です。洗ったら組むだけですが、使用する部品に新品フルード、あるいはメタルラバーのようなケミカルの塗布を忘れずに。 結果効力に関しては、同時にマスターをラジアル化したため単体では評価できませんが、潤滑剤無しでもピストンの滑りがとても良いので、かなりフィーリング向上に役立っているはずです。何より汚れの固着が全くなく、軽く拭いたり洗ったりするだけで、ピカピカに戻るので、良い状態に保つのもとても楽です。 もし劣化によりピストンの交換をしなければならない場合、コストは多少かかりますが、絶対にこうしたアルミピストンをお勧めします。 (2019. 07)
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