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CBR600Fとは

概要

欧米で入門クラスとされる排気量、600ccのスポーツモデル。国内では免許制度の影響もあり、当初不人気モデルであったが、海外ではベストセラーモデルとなった。

市販車ベースのレース人気の高まりにつれ、モデルチェンジごとにレース志向になっていくが、ホンダの提唱する「Fコンセプト」により、日常での使いやすさも切り捨てない、レースから街乗り、ツーリングまで使用できるモデルになっている。

現在、サーキットユースにはRRがあることから、大人しいツーリングモデルだと思われているが、元はレース対応モデルでもあるため、相当に戦闘力は高い。しかしホンダのモデルらしく、優等生的で面白みがなく、中途半端といわれる。2003年以降、600ccクラスがほぼレース志向の割り切ったモデルばかりになってきたため、ツーリング派からは若干の注目を集めている。

ここでは当HPで紹介する、2000年式CBR600Fまでの開発の歴史を見ていきたい。

歴代モデル

形式 写真 説明
F1 CBR600F Hurricane

87年〜90年まで。CBR400R(カムギアトレイン)の車体に、コストダウンのためカムチェーン仕様にしたエンジンを搭載。

また、この初代からグラブバーやセンタースタンドを装備、日常における実用性を持つ。いわゆるF1型。

F2
(PC25前期)
CBR600F 1993

91年〜94年まで。92年から国内仕様(69馬力)が登場。6本スポークホイール。

F3
(PC25後期)
CBR600F 1998

95年から98年まで。高速域における過給を行うラムエアダクトを装備。このモデルまでがカウルでフレームを完全に覆い隠す、フルカバードモデル。

鉄フレームであるが、市販車ベースのレースにおいても好成績を残している。限定スモーキンジョーカラーあり。

F4
(PC35前期)
CBR600F 1999

99〜2000年型。アルミフレーム化により、大幅に軽量化(-17kg)が図られる。ブレーキも対向4ポットキャリパーに強化、サスペンション調整機構(圧側)も追加されスポーツ志向が強まるが、まだFコンセプトは維持。

センタースタンド、グラブバーを装備しないものは、北米仕様と思われる。車体サイドの反射板でも確認できる。

F4i
(PC35後期)
CBR600F 2001

2001年〜2006年型。インジェクション化、フレーム補強や軽量化が行われ、更にレース志向に。そのためシートも、シングル・ダブル仕様を作り分けている。限定ロッシカラーあり。

センタースタンドは廃止されているモデルが多いが、いずれも部品は取り付け可能。

シングルシート仕様とダブルシート仕様は外見はよく似ているが、シートレール部分はほぼ互換性がない(スイングアーム長もタイプにより若干違う)。

RR
(PC37)
CBR600RR

2003年フルモデルチェンジした新型RR(写真は2005年発売の2型)が登場するも、F4iは旧モデルとして併売された。日本国内仕様は同年、販売中止。

欧州等では以降、カラー変更のみ、サスペンション調整機構が省かれる(2004年〜)などコストダウンを図りつつ、2006年まで生産された。