カムチェーンが弛まないよう、エンジン外部からテンションを掛けているテンショナを交換します。
用意するもの
- カムチェーンテンショナ (14520-MBW-J24) 1個
- ガスケット (14523-MAL-A01) 1個
- 対応するレンチ、ヘックス、ドライバ、ラジオペンチ、その他工具
エンジン始動直後、ややカムチェーンの音を大きく感じてきました。
走行距離が進むと、カムチェーンがケースに擦るようになって音がし始めます。酷くなると大トラブルの原因になるため、予防整備として早めの対処をしました。
600Fのテンショナは品番末尾がちょいちょい変わっていますね。当初から問題のある部品だったのかもしれません。
ネイキッドバイク、特にオフ車は簡単にアクセスでき、交換も容易ですが、フルカウル車両は目的の場所になかなかたどり着けず、多くの部品を外さなければなりません。
600Fも例外ではなく、まともに作業するにはキャブを外す必要があります(=冷却水抜く)。それでついでに、いろいろひとまとめに作業しました。
作業内容
まず、エアクリボックス、キャブと順に外します。
キャブさえ外せばエンジン右側のテンショナには容易にアクセスできます。外す前に頭のボルトを外し、細いマイナスドライバで右回りに回し切ります。エンジン内テンショナ頭が引っ込みます。
テンショナが縮んだ状態をキープするため、固定金具を差し込み仮固定します。サービスマニュアル(SM)では自作するよう寸法指示がありますが、純正部品を注文すると簡易型がついてきます。
そのままテンショナ固定ボルトを2本外し、テンショナを取り外します。あんまり油圧のかかるところではないし、変形もしていないので、ガスケットは再使用できるかも。でも新品を頼んでいたので、交換します。
新品のテンショナも同様に最短にしておき、固定金具で固定して、エンジンに取り付けます。固定金具を取り、テンショナの頭のボルトをねじ込んで交換終了。
交換後あまりエンジンを回していないため、体感するほどの変化はないようですが、少なくとも始動直後のシャラシャラ音はなくなりました。
また、テンショナがへたってくるイメージだったのですが、取り外したものも手で押さえるくらいではびくともせず、バネがへたっているわけでもなさそう。
違いと言えば縮めた際に、新品は固定金具を取り付けるまで位置をキープしていましたが、使用済みは最短で止まってくれず、すぐにビヨーンと伸びきってしまったことくらい。
これで数万キロは持つんでしょうか。テンショナの交換はわりとよく聞きますが、この車両ではあんまりやりたい作業ではないので、改良品だし持ってほしいですね。