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エンジンオイル交換


CBR600Fのエンジンオイル交換です。容易な作業と思われがちですが、ミスがあると取り返しの 付かない結果になりますので、きちんと確実に実施する必要があります。



HONDA Genuine Motor Oil and Motorex Power Synt
MOTOREXパッケージ。横が半透明に
なっていて、500cc毎の目盛りで
残量がわかります。親切です。
Change Motor Oil
写真では廃油をトレイに受けていますが、直接処理剤の容器で受けて良いです。車体を揺すると、また少し出てきます。。
CBR600F Oil Filter
結構ドロドロに汚れているので、外す前に車体を掃除しました。写真は清掃後。フィルタ付け根の、銀色に見えるパーツをきれいにします。

今回使用するのは、あちこちで良い評判を聞くスイス製のモトレックスにしました。 なんと最上級グレードのPowerSYNT 4T(10W/60)です(写真左)。冬場にはちょっと硬いと思われますが、 ちょうど安売りしていたので。4L入り定価\6,000がパッケージへこみのため、なんと\2,500!。 左は標準のHONDA ULTRA GP(10W-40)です。安くて良いけど、すぐにシフトフィールが悪くなるんですよね.....。

で、工具のほかに準備するものは、オイル処理材と、オイルジョッキ、フラッシングオイル(今回はオイル銘柄を変更するため、 フラッシングオイルで洗浄後、フィルタも交換します)、それにドレンボルトのワッシャー(パッキン)、オイルフィルタです。 ジョッキはこぼさず入れるためにはあったほうが楽です。今回はキタコの2Lタイプ(\750位)を使用します。 廃油処理は、気長にやるなら、オイル受け+処理剤代わりの新聞紙でも可能です。

交換手順は、暖機→旧オイル排出→フラッシングオイル注入→暖機(洗浄)→排出→フィルタ交換→新オイル注入、となります。



作業手順

まずアンダーカウルを外します。フィルタ交換もするなら、フロント下部も外しましょう。数分間暖機して、 オイルを柔らかくします。エンジンを止めた後、オイル注入口の蓋をとり、廃油受けを用意してオイルドレンボルトを緩めます。 軍手・ゴム手袋の二重着用をお勧めします。

しばらく放置してオイルが殆ど出なくなってから、車体を前後左右に揺すって、再度放置します。 こうすると残っていた最後のオイルが出ます。今回、1,000km程度しか走っていませんが、半年ほど経過しているため、オイルはご覧の通り。

さてフラッシングです。 今回、フラッシングゾイル(PAPA Corp.)と迷いましたが、一番安かったCastrolのオイルに決定。 金属表面改質剤SuperZOILはオイル交換すると殆ど効果が体感できなくなる(管理人は)ため、フラッシング程度では おそらく意味がない(ZOIL自体は、添加するとシフトフィールもすごく滑らかになり、効果を体感できると思います。念のため)。

ドレンボルトを仮締めし、フラッシングオイルを入れます。普通のフラッシングオイルは少なめに(規定容量の3分の2くらい) 入れるようですが、写真のCastrolのオイルは、規定量入れるように指示されていました。かなりシャバシャバのオイルです。 洗浄能力を重視して潤滑性は低そうなので、指定時間アイドリングしてすぐ止めます。 それから、残っているオイルを最大限抜きます。

新品のワッシャを使い、オイルドレンボルトを規定トルク(3.0kgfm)で締め付けます。

フラッシングが終了したら、フィルタ交換です。オイル受け皿用意してから、フィルタレンチで取り外します。 緩みだすと、エンジン本体との接合面からオイルがしたたります。フィルタを取り外した後のオイル通路(中心部分) からもしばらく出るし、フラッシングオイルは水みたいに結構はねるので注意が必要。

フィルタ取り付け部を完全に綺麗にしてから、新しいフィルタを取り付けます。その際、フィルタのパッキンに、 あらかじめ新品オイルを塗布しておきます。オイルフィルタの規定トルクは1.0kgfmです。

それで、新品オイルを注入します。容器の口は、多少伸びるようになっていますが、そのままではこぼれそうなので、 オイルジョッキに移してから注ぎます。CBRは大丈夫ですが、規定量を一気に入れようとするとオイルがあふれる 車種の場合、ある程度注入した後、アイドリングさせながら規定量まで注入すると良いです。

オイル交換後、アイドリングしてから点検窓でオイル量をチェックします。 エンジンオイルは多すぎてもパワーロスになるので、許容範囲内で、気持ち少なめに入れています。