VT250 SPADA クランクケース内圧バルブ

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クランクケース・内圧バルブ



KTM Back-Pressure Valve
KTM純正部品ですが、大体の径が合えば、
ゴムホースと組み合わせるので汎用的に使えそう。
Co
本来は、エンジンとケースをつなぐ
こちらのホースに装着した方が、圧力等
の関係でよさそうですが...。
VT2
装着したところ。バルブ自体は重力
方向を意識して向きを考えた方がよさそう。

クランクケースの内圧を、エアクリーナー側へ強制的に排出するバルブ。というか逆流を防ぐワンウェイバルブです。専用の市販品もありますがかなり高価なので、今回はKTM純正の「BACK-PRESSURE VALVE」(品番:60030090300 あるいは 60030090000)を使用します。自動車用(TOYOTAや日産等)のバルブは、より安価です。

なおKTM付属のホースクランプは、特殊工具を使用する使いきりタイプなので、再使用したい場合、別途ホースバンドを用意する必要があります。管理人はホースの嵌め合いがとても硬かったため、何もしていませんが、負圧がかかるところなので、タイラップでの固定くらいはしたほうが良いと思います。

装着すると、名前の通りクランクケース内の圧力が下がるのでフリクションロスが減り、結果、燃費向上、振動低減や、4ストロークエンジンの強烈なエンジンブレーキを、弱める効果があるそうです。まあ、理論上の話ですが。

スパーダの場合、クランクケース(エンジン) → ストレージタンク → エアクリーナーケース という流れになるので、最も良いのは、ホースがたわむ影響を受けにくいクランクケース・ストレージタンク間に噛ませることです。

予備の部品を使って、この部分のホースで加工してみたのですが、車両本体のホースが固着して外れず、装着後のバルブ清掃の手間などを考慮して、今回は効果確認のためと割り切り、ストレージタンク・エアクリーナーケース間のホースに装着しました。



作業結果

確かにエンジンブレーキは減りました。感覚的には完全にへたったチェーンを新品に換えたときくらい。毎日のように乗ったりする車体でなければ、わからないかな?という具合でした。また予想通り、燃費への影響もありませんでした(満タン法計測)。

ノーマル状態でも、きちんとストレージタンク系の密閉が保たれていれば、ある程度のエンブレ減衰効果があるようです。中古車の場合、特にストレージタンクからのドレンチューブにあるはずの栓がしていないこともあるので、それを新車時と同様に戻すだけでも効果があると思います。

ドレンの栓を外して(大気開放して)走ってみると、少なくとも内圧バルブを装着した状態では、バルブの効果が減殺される(全くなくなるわけではありません)ので、ある程度の効果はあります。古い車体は、チューブのヒビもあったりするので、きちんとチェックする必要があります。

乗っている人間に分かるほどショックが減っているので、車体、部品への長期的な負担はかなり減るはず。エンブレやそれに伴うアクセルのドン付きを少しでも減らしたい方には、費用対効果は高いと思います。




エア抜きに必須。
シリンジ。
CPの良いホース。
デイトナ。
ホース交換時、
必須のパッキン。