VT250 SPADA アーシング

Menu

アーシング

VT250SPADA Earth Line
アース線です。カウル内へは純正の結束バンドで、
ラジエータへはフレームに固定して配線しました。

お手軽にバイク本来の性能を引き出せるというアーシングをしてみました。

簡単に原理を説明すると......。
基本的にバイクはバッテリーから出た線(+側)から、各電気回路に繋がり、回路のマイナス側はフレームに落とされています。車体自体を電気が通って、フレームに繋げられたバッテリーのマイナス端子へ続く、という経路になっています。で、抵抗の大きな車体部分を、伝導効率の良い銅線に置き換えよう、というのがアーシングなわけです。電気が苦手な管理人でも、配線を一本つなぐだけならできそう。

ちなみに、最近の機種はもとからアース線をしっかり取っているものが多いようなので、それに「アーシング」をしても効果が無かったりするので気をつけましょう。


必要な道具

レンチ類(8,12mm および六角ボルト用 6mm)、アース線、半田こて、
丸端子、圧着ペンチです。このあたりはNSRのページを参照ください。


VT250SPADA Earth Point
純正アースポイントは2点。このラジエータ左側
と、リヤカウル内側。

作業手順

アースポイントは2点。ラジエータ・ファン左上と、右リヤカウル内前部の固定ボルトです。

まず、シートを外してタンクのボルトを取ります。リヤカウル右側を取り外し、純正のアース端子が落とされている箇所を確認します。こことバッテリーのマイナスをダイレクトにつなぐわけです。
作業自体は非常に簡単、ですが、アース線の取り回しには気を使います。今回使用したのは耐熱仕様ではない(家庭用オーディオスピーカー線)ため、エンジンはもちろん、熱くなる部分には絶対触れないようにします。よく考えた末、右カウルへはハーネスに沿わせて配線、ラジエータへは、バッテリーからサブフレームの補強部分の下(イグニッションコイル脇)を通して、フレーム伝いにラジエータへ一直線に配線しました。サブフレーム固定ボルト脇と、チョークケーブルに結束バンドで固定して、エンジンと接触しないようにできました。


VT250SPADA Earthing Result
非常に見辛いですが、左がアーシングなし、右が
ありです。肉眼だと差がはっきりわかるんですが。

効果について

如実に現れた効果として、ライトの光量アップが上げられます。スパーダのノーマルライトはとても暗く、メーター部分もとても見づらいです。昼間はニュートラル、ウィンカーランプなど表示灯すら見づらいです。
アーシング後は、表示灯類が点灯しているのが昼間でもハッキリわかるようになり、ヘッドライトは確実に明るくなりました。具体的には右の写真のような感じです。
写真だとわかりづらいですが、ブロック塀の継ぎ目に注目してください。非常に明るいと肉眼でも写真でも、継ぎ目が見えにくくなります。左のアーシングなしでは中央部分しか継ぎ目が見えなくなっていないのに、右のアーシングありでは、継ぎ目の見えない部分が左右方向に広がっているのがわかります。写真はともにハイビーム、車体は全く移動せず、配線のみ変更しています。当然写真機も同条件です。費用を考えれば(ケーブルは廃物利用なので丸端子と端子カバー代 \160のみ)、効果には大満足しています。


今回のアース線は、エンジンから直接とっていないので点火強化にはならないと思っていましたが、アース線なしと比較して、低速域が意外にはっきり力強くなりました。これは嬉しい誤算です。でもいずれエンジンにもアーシングをしてみたいと思っています。

ヘッドライト用のリレー回路と合わせて、ハーネス仕様にしてみました。