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カートリッジエミュレータ

PD Valve(Cartridge Emulator) for Front Suspension
PDフォークバルブ(YSS)パッケージ。

PD Valve
本体は大部分が黒いプラ製。飛び出しているのは、
ダンパー特性調整用の六角ボルト。つまり、最低でも
フォークキャップを開けなければ、調整できません。

PD Valve on Piston Rod

このように、ピストンロッド上に装着します。
バネの当たる側はアルミ製で、耐久性あり。

PD Valve Field Strip

組み込むために分解する必要はないですが、
部品構成はこんな感じ。バルブのシャッターは
ぺらぺらで、こんなんで大丈夫?って感じ。

今回はスパーダのフロントフォークにカートリッジフォーク並みの機能を持たせるエミュレータを組み込みます。製品は、台湾のYSS社製のPDバルブです。


スパーダ純正のフロントフォークは、いわゆるピストンロッド式フォークという、極めて古くから使われている単純な機構です。ダンパーロッドの穴をオイルが通る抵抗でダンパー機能を果たします。

純正ダンパーロッドの圧側の穴はとても大きいため、そのままスコンとサスが入り込み、伸び側の穴は割と普通の大きさなので、かなり圧側を柔らかめに振っているように思います。

フォークオイル粘度を変更して微調整していましたが、圧側伸び側が同じオイル使う関係上、個別設定できません。当然、標準指定(10番)より硬くするので、10番・15番オイルブレンドでしたが、普段の走行でフォークの落ち着きを求めると、大きなバンプ等で硬すぎる感が否めませんでした。


そこで、カートリッジエミュレータの出番です。使用するのはPDフォークバルブ(バルブサイズ29mm PartsNo.118-4004 YSS社製)です。米レーステックのもののパクリソックリさんですが、値段が半額くらい?で本体がプラスチックなのでちょっとチープな感じ。しかし常識的な強度はありそうです。製品特性は自社開発しているそうなので、一応真面目なメーカーと思います。




実作業

本来は、ピストンロッドの穴を拡大する作業があるのですが、スパーダのロッド穴直径は、説明書に記載されている拡大後の直径(8mm)にほぼ等しいため、今回はノーマル仕様のまま、PDバルブを追加するのみとしています。

ただしPDバルブ厚み分(約14mm)プリロードがかかってしまうため、カラーを切断して調整します。

PDバルブ本体のプリロード標準指定は、2回転締め込んだ状態なので、一旦緩めて0mm位置を確認後、締め込みました。様子を見て、調整してみようと思います。

説明書は英語ですが、簡単な日本語化マニュアルが付属しています。他に、YSSステッカーが同梱されていました。



作業結果

ストローク初期のズドーンと沈み込むのが無くなり、節度のある動きになっています。直前まで使用していた固めのブレンドオイルに比較して、標準の10番で柔らかく、初期作動は良いので、乗っていて疲れません。

70〜80km/hで多少大きめのバンプを超えたりしても、ガツーンという衝撃は減っています。さすがにCBRのチタンコーティングフォークと比較すると硬さはありますが、投資コストを考慮すれば充分満足できる変化です。

(2014.9更新)


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