VT250 SPADA フロントサスペンション強化

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フロントサスペンション強化

Washer for Front Suspension
使用したステンレスワッシャー(丸座金)。

今回はスパーダオーナー共通の悩み、ふわふわフロントサスに対処します。
ワッシャーによる強化が、MTBサスペンションでかなり好印象だったので、スパーダでも試してみることにしました。気に入らなければすぐに戻せ、お気楽に出来るのもポイント高いところ。

サスペンション強化(見かけ上含む)のやり方は、

  1. フォークオイル油面を上げる(空気バネを固くする)
  2. フォークオイルの粘度を上げる(オイルを固くする)
  3. プリロードを強くする(スプリングをあらかじめ縮め、
    見かけ上サスペンションを硬くする)

    1. が思いつきますが、1はエアバネが効くフルボトム付近で急激に固くなる(ストローク途中ではあんまり意味なし)、 2は設計時に想定したダンパー性能と大きく変化する(悪くなる可能性も)うえ、高粘度オイルは劣化時の性能変化が激しいらしい、 ということで、このあたりは慣れた人以外はいじらないほうが無難。
      で、今回は3を実行するために、スプリングを縮めているカラー(相当)部分を長くします。実際にカラー変更は面倒なので、 ワッシャーなどを入れて調節するのが一般的なのはご存知の通り。


実作業

今回は外径約30mmステンレス製ワッシャーを用意。ホームセンターにて10枚入り\288。
これは5枚重ねで約1cm厚になりました。ジャッキが無くても片側ずつ空けると入れられます (両方いっぺんに空けると、バイクが「伏せ」状態になってしまいます)。ハンドルを止めている 六角ボルトを緩めておきます。フォークトップは17mm六角で止まっていますが、開ける時飛ばさないよう 上からしっかり押さえておきます。今回はカラーの下にワッシャーを追加しました。 その後トップキャップを締めますが、フロントを持ち上げるような感じで支えながらやる方が楽に締められます。



作業結果

ストローク初期のズドーンと沈み込むのが無くなり、柔らかいバネは換えていないため、嫌な固さもありません。街中を常識的なペースで走る分にはネガはないです。 傾向としては、初期が普通に踏ん張る割りに、その後がちょっと柔らかい感じ。油面調整した方が良いのでしょうか?次回の課題です。
安価かつ簡単に変更できるので、フロントサスが気になっている方は、試してみる価値があると思います。


突き出し調整

初回の突き出し調整は、目見当で数ミリ増やしましたが、フォークオイル交換時に、計測してみました。
計測したのは、ボトムブラケット〜アウターオイルシール上部の長さです。いずれも車体をぎりぎり倒れない程度にジャッキで下から支えた状態で計測。


  1. ノーマル状態 → 約122mm

  2. ワッシャー追加後 → 約129mm

因みに参考値として、ジャッキアップしてフロントサスが伸び切った状態 → 約140mm でした。


上記1、2から、ワッシャー追加により、非乗車状態で約7mm前上がりになっていることがわかります。
その分をトップブリッジ上に更に飛び出るように(突き出し)調整し直しました。 乗ってみて変化はあったものの、この調整によるものか不明。

実は同時期のタイヤ交換で、フロントがオーバーサイズ(110/70)であることがわかり、標準の100/80 に戻したのです。 そこでサイズもタイヤ銘柄も変わっており、感覚が鋭い人でも公平な評価はムリな状態。まあ悪いことは無いと思いますが...。

(2006.7更新)