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キャブレターの同調調整
今回は、キャブレターの調整を行います。 用意するもの
ほかに、ホースが抜けないように固定するためタイラップを使用。なおコトブキ工芸鰍フ製品は、ペット売り場で観賞魚(エアポンプ)用として売られているものです。 作業手順
まず下準備となる分岐ホース作成です。 スパーダのキャブ前バンクは、負圧取り出し口がねじ込み式のジョイントなので、プラスチックジョイントを削った上、二次空気を吸わないようゴムパッキンを作りました。測定は押さえつけながらやればOK。エンジンが動作時は負圧で勝手に吸い付いてくれます。このプラスチックはちょっと使用した(ガソリンが付いた)だけで糸を引くような感じで溶けかけていました。何度も使用できなさそうです。 後バンクの方は、ガソリンコックの負圧チューブに接続されているため、それを外してバキュームゲージのホースを繋ぎます。調整中はアイドリングさせなければいけないため、負圧コックが開くように負圧チューブに注射器をセットして引っ張り負圧を発生させた状態で、チューブクランプで留めておきます。このクランプは留める部分が丸みを帯びており、ホースを痛めません。 使い勝手は、高い工具ですがペンチ型のチューブクランプがベストです。ギュッと握ると閉じた状態でロックしてくれます。ただ実際は、調整のために少々アイドリングをする程度なら、負圧を発生させてコックを作動させなくても、フロート室のガソリンで出来ます。それが切れると死ぬ程クランキングする必要がありますが...。 準備が整ったので測定に入ります。分岐弁の測定する側のみ開いて、ゲージの針を安定させるため、測定時は分岐弁を45度くらいに閉じた状態にします。完全に通る状態だと、負圧計の針が激しく振れてしまい、全く読めません。専用のゲージだと、ダンパーが入っていて針が振れないようになっているそうです。 測定手順です(暖気済みのこと)。
スロットルストップスクリュは、乗車した状態で言うと車体左側、アクセルワイヤーで回転するプレートの開度を調整できる、プラスチックの頭が付いたネジです。同調アジャストスクリュは、車体右側のちょうど同じ所(もう一方のキャブのアクセルとリンクして動くプレート)の開度を調整するものです。同調の取れたところで、アイドリングが少々上がりました。再度スロットルストップスクリューでアイドリング回転数を調整し、同調は終了です。 作業結果作業後、試走を行います。あまりずれていなかったので、走行感は変わらず。アイドリングは、軽やかになりました。普通に走る分には問題なかったのですが、若干ずれがあったようです。管理人の使い方だと、キャブをいじる機会(年一回位)には、あわせて見ておいてもいいかな、という感じです。
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