VT250 SPADA 整備 マスターシリンダー

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マスターシリンダーのオーバーホール




Two Ream Jack
意外と綺麗だったマスターシリンダー内部。 但しスナップリングは固着気味でした。
VT250SPADA Rear Suspension Link
マスターシリンダーのインナーキット一式。 カップシールをピストンに装着しなければいけません。
VT250SPADA Link Plate
で、このようにボールペンキャップが大活躍。 シールとキャップには潤滑剤をつけました。

フロントブレーキのマスターシリンダーの分解整備です。あんまり分解整備の必要性を感じさせない部分。 ただ、現在の車両は15年選手くらいなので、いい加減手を入れないといけないでしょう。手に入れた当初から、 ブレーキ時にほんの少し違和感があって、気になっていたのですが、ようやく実施しました。

具体的には力を入れてレバーを握っていくと、ちょうど消しゴムを滑らせたときのような、ズズズ...という微妙な 抵抗を感じていました。症状から、ゴム部品だけ換えればよさそう....と思ったのですが、単体では部品が出ないので、 マスターの内部部品セットを購入。外側のゴムブーツがまた高いんだ、これが...。


必要な道具

  • レンチ類およびプラス・マイナスドライバ
  • フルード受け(ペットボトルで十分)、ブレーキフルード
  • スナップリングプライヤー
  • カップシールインストーラ


用意した部品

  • マスターシリンダーセット(品番:45530-MN9-305 \1,880)
  • オイルボルトワッシャー(品番:90545-300-000 \140/個)


作業手順

今回はキャリパーを車載のままにしておくため、フルードを少し抜いてから、マスターシリンダーとブレーキホースの連結を外してしまいました。長年使用したマスターは、スナップリングが固着気味で、しっかりしたプライヤでないと外れないようです。

部品を外したら、ひたすら洗浄します。フルードが固まっているようなことも無く、割と綺麗でした(写真上)。しかしラバー部分は硬くなっていたようです。こんな感じ(上新品、下使用済)。

洗浄後、部品を組み付けますが、ピストンにラバーカップ(シール)をはめ込まないといけません。そのままでは入らないので、ちょうどいい大きさのボールペンのキャップを用意して、ポケットに引っ掛ける出っ張り部分を削り、簡易インストーラにしました(写真下)。シール装着時には、両方に潤滑剤のメタルラバーを塗りました。

無事、部品が収まったところで、ピストンなどをフルードに漬けて、気泡がまとわり付かないようにしておきます。シール部分にシリコングリスを塗り、元通りに(当然、部品は新品)組み付けました。ブレーキホースは規定トルクで取り付けます(3.5kgfm)。

あとはエア抜きですが、マスターシリンダーの内部には透明部品が付いていて、どこに気泡があるのか見えて、出てくるように角度の調整をするのがし易かったです。


作業結果

当然、違和感も無くなり、安心して「ギュウッ」と握り込んでいけるブレーキになりました。次はメッシュホースかな。


(2006.10)

ブレーキには、
シリコングリス。
エア抜きに必須。
シリンジ。
大手ケミカルメーカー製
ブレーキフルード。
金属ゴム接触面に
スズキ純正ケミカル
通販特化し鬼コスパ
安心の国産合成油。