VT250 SPADA 整備 カウル補修

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カウル補修


VT250 SPADA Rear Cowl
下側から割れているカウル。これはプラリペアで接着して磨いた後。赤だけでは傷を隠蔽できないので、下塗り白、赤の順に塗ります。

下側から割れているカウル。これはプラリペアで 接着して磨いた後。赤だけでは傷を隠蔽できない ので、下塗り白、赤の順に塗ります。

購入時からサイドカウルが割れたままになっているので、これを補修します。

割れの原因ですが、カウルに転倒で擦ったような跡は無く、単純にバキッと縦にひびが入っているため、グラブバーを 掴み損ねて割ったようです。オーナーの方ならお分かりでしょうが、スパーダはサイドカウル下にネット掛け付きグラブバーが ついています。これがあまり出っ張らず隠れているため、かなり掴みにくく、下手をするとプラスチックのカウルだけ引っ掛けてしまいます。 初期型NSR(原付)も同様でしたので、この年代のホンダ車はこうなのでしょう。Nチビ後期型は改良されてカウルから大きくはみ出る グラブバーに変更されていますが、スパーダはその不人気ゆえに、改良前に絶版化したのだと思います。

用意するもの

  • プラリペア・・・武藤商事のプラスチック補修材。素材同士を溶着するため、強固な接着力を持ちます。
    東急ハンズなどで手に入ります。ノーマルカウル(たいてい素材はABS)なら、アセトンでも可。
  • パーツクリーナー(塗装用のシリコンオフなどの脱脂剤の方がより良い)
  • 塗料(下地処理のためのサーフェイサーもあったほうが良い)
  • 耐水ペーパーなど

実際の作業ですが、シートを外してビスを外せばカウルが車体から外れます。車体が汚れていたので、まずカウルを中性洗剤で洗い、割れた部分をパーツクリーナーで十分に脱脂します。

次にプラリペアです。粉を割れた部分に少し振り掛け、付属する溶剤を垂らします。すぐに粘って固まりますので、振り掛けては垂らす、を繰り返して割れを埋めます。その後、表面を耐水ペーパーで均し、サーフェイサー、下塗り、上塗りの順に塗装して仕上げます。塗装のたび、下地が出ない程度にペーパーで磨くと良いです。今回は間に合わせで塗ったため、綺麗に仕上げられませんでしたが、いずれ外装をオールリペイントしたいものです。