To Heart 2 Side Story

リオン Release 2.0

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 以前書いた“リオン”を、“To Heart2 Another Days”の設定を元に全面改定しました。


 元々、この物語は、世間ではHMX-17シリーズ三姉妹の話ばかりなのがちょっと気になって考え始めたものです。 
 最初のバージョンではミルファとシルファの設定がビジュアル以外わからなかったので、勝手な解釈をしていましたが、“To Heart2 Another Days”で設定が開示されました。
 この物語は基本プロットをそのままに、更にリオンとミルファ、リオンとシルファの物語を増やして再構成しています。

 この物語は、イルファ達三姉妹のボディがHMX-16をベースにしている事がゲーム中で語られていますが、じゃぁ、そのHXM-16リオンはどうしているの? と思ったことから書き始めた物です。
 リオンはモデル・ベース・アーキテクチャのシステムで思考を司っているとは言え(“To Heart -remember my memories-”の設定ではその基本開発者は『雫』のヒロインの一人、藍原瑞穂ということになっていますが)、マルチやセリオの直系の妹で、感情を持ったアンドロイドなわけです。
 自分とは全く違うアーキテクチャの、しかも同じボディを持った義理の妹が出来て、自分の開発資源を一時的にせよ全部 もっていかれたらどう思うか。冒頭のシーンのリオンの爆発の部分を思いつき、そこから物語をふくらませました。
 この物語はHMX-17系メイドロボ3姉妹の二女と三女、そして義理の姉であるHMX-16リオンの心の成長の物語です。



 あと、主な舞台が来栖大学になる関係で「To Heart」からは芹香と綾香の姉妹と、浩之、あかり、そしてキーパースンになるセリオを登場させています。綾香とセリオは「To Heart -remember my memories-」の最終回のエンディングでエクストリームを続けているシーンが出てきますが、いつまでもそんなことをやってる事は出来ないと思いましたので、綾香は来栖大学の学生、しかもロボット工学を専攻している設定にしています。これは、以前書きためていた「To Heart」のSSで綾香が来栖川エレクトロニクスのHM開発課課長として登場することから、設定を遡らせたものです。

 何故綾香が来栖大学でロボット工学を専攻しているか(これにはマルチとセリオの姉妹関係が大きく関わっています)は、当該の「To Heart」のSSで明らかになりますので、お楽しみに、というか容易に想像出来るとは思いますけどね。このSS、一端書き上げたのですが、「remember my memories」で設定を根底からひっくり返されたので、現在大幅に書き直し中。とりあえず、影響を受けなかったプロローグの部分のみ公開しています。こっちのお話は「To Heart」の8年後の設定で、最後まで行くと、ハヤカワ文庫の青背並の文章量になります。

 それから、長瀬が綾香と芹香の名前を呼ぶときの言い回しは意図的に変えています。「remember my memories」の脚本家は世間を知らなすぎますね(^^;。創業者の親族でも奴隷じゃないんですから「様」付けは明らかにおかしいです。


 あ、そうそう、あと一つ。HMX-16と17a-cのボディには決定的な差を付けました。リオンは最初からマルチのように涙を流して泣けることにして います。

 では、本編をお楽しみ下さい。

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