To Heart 2 Side Story

リオン Release 2.0

<<Introduction>>第1章 >>第2章 >>第3章 >>第4章 >>第5章 >>第6章 >>第7章 >>第8章 >>第9章 >>最終章

Chapter 6:Mother of HMX-17 Series


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


 リオンの寺女での試験生活は瞬く間に終わり、最終日にはクラスで卒業式まで挙行された。
 それはリオンにとって、嬉しいハプニングだった。
 マルチもセリオも学校でのテストの最終日に仲間内で卒業式をして貰ったと聞いていたが、メイドロボは当時よりかなり普及しているので、まさか自分も同じ事をして貰えるとは思っても居なかったのだ。

 言い出しっぺのクラス委員長は、実は上の大学に居る先輩から「是が非でもやりなさい」とかなり強引に勧められたのがきっかけだと白状したが、クラスメイトの満場一致で挙行が決まり、教職員まで巻き込んだかなり本格的なモノになってしまった。それは、リオンにとって掛け替えのない思い出となった。
 その提案をした先輩がセリオの卒業式を提案して自らクラス全員を引っ張った張本人、いまでもセリオの人間の友人の一人である、田沢圭子だったことがわかったのは随分後になってからのことで、実はセリオと圭子がこっそり覗きに来ていた事もリオンは気づいてなかった。

 その帰り道、通学鞄と花束と卒業証書の入った筒を持って、いつものようにバス停まで来たリオンはそこに意外な人物を見つけていた。

「珊瑚さん」

 呼びかけられた珊瑚はいつものようなとろける笑顔をリオンに見せた。

「りっちゃん、卒業おめでとう」

 と言われ、リオンは花束や鞄を器用に小脇に挟んで慌てて手のひらを交差させながら「で、でもこれは正式なものではなくて、単なるごっこ遊びです」と否定した。

「それでも、ええやん。気持ちの問題やん」

 珊瑚は心から喜んでいるようだった。

「それは、そうですけど」

 リオンは照れくさそうに表情を崩し、それを隠すかのように視線を落とした。

「あ、きょうはそんな話をしに来たんやなかった。お礼、言おうと思てな」

 リオンは意外な言葉に「へ?」っと間抜けな言葉しか出せなかった。

「りっちゃん、みっちゃんと会うたんやって?」

「あ、はい、そうです。ここのに通い始めて2日目でしたから、もう随分前ですけど」

 リオンは真顔になってそう答えた。

「うん、ちょうどそれくらいからやな。みっちゃん、変わったんや。なんていうかなぁ、その、一皮剥けたというか....そうや、大人になったって言うか」

「はぁ」

 リオンの頭の中では、まだうまくパズルのピースが合わず、間の抜けた返事しかできない。

「あのおポンチなみっちゃんがやもん。びっくりしたわ」

「おポンチって。仮にも珊瑚さんが生みの親では」

 嬉しそうな表情でそう言う珊瑚に、リオンは苦笑する。

「ウチは親やもん、多少は無茶苦茶言う権利はあるんとちゃう?」

 珊瑚は全く動じず笑顔でそう言う。リオンは肯定するしかなかった。

「それはそうと、今日もお一人なんですか?」

 とりあえず、差し障りの無い話題を振る。

「そや。瑠璃ちゃんには『りっちゃんに会いに行くから、遅なる』って言うてるし、いっちゃん達は家でお留守番。うちら、見た目子供っぽいし、まぁやってることもごっつ子供なところがあるんは否定せえへんけど、一応もう高校生やん。自分の面倒くらい見れるわ」

 珊瑚はそう言いながら腰に手を当てて胸を張る。

「それもそうですね」

 リオンはそう言いながら微笑んだ。

「研究所に帰るんやろ? ウチもちょっと用事があるし、一緒に行こや」

 珊瑚はそう言うと、ちょうどやってきたバスに乗るために、リオンの腕を引っ張って歩き始めた。

「ああ、一人で歩けます」

「ええから、ええから」

 珊瑚は運転手に「二人分なー」と言いながらICカードを通すと、リオンの腕を引っ張って、バスの最後部の座席に向かった。

「とうちゃ〜く」

 珊瑚は幸い誰も座っていなかった最後部の座席の真ん中にぽんと座ると、隣にリオンを座らせるべく、シートをポンポンとたたく。

「相変わらず強引ですね、珊瑚さんは」

 リオンは苦笑すると、珊瑚が指示した隣の席に腰を下ろした。

「でも、お礼というのは? まだ、頭の中で事象が繋がらないんですが」

 リオンは座るやいなや、そう尋ねた。

「ん、みっちゃんを一皮剥いたの、りっちゃんやろ?」

 珊瑚はにぱっと笑って、嬉しそうにそう言った。

「はあ?」

 リオンはちょっとしたパニック状態に陥った。

「それって、どういう....」

 リオンは珊瑚の言った言葉の意味が何を指すのかまったくわからなかった。

「みっちゃんが黙って出かけた日、あとからりっちゃんと会ってたって、白状したんやけど。さっきも言うたけど、みっちゃん、それから変わったんや。なーんとなく、な。まぁ、三姉妹の中では一番跳賑やかなのは以前のまんまなんやけどなー」

 珊瑚は相変わらず、にこにこしている。

「帰って来るなり『涙が出なくても、泣くことはできるんだね』って、嬉しそうに言ったのには、ほんまびっくりしたわ。」

「…」

 リオンは黙って珊瑚の話を聞いた。彼女にもなんとなくわかってきた。ミルファはリオンの言ったことを真摯に受け止めて、自分なりに消化、理解し、精神的に成長したのだろう。
 珊瑚の言う「一皮」はそう言う意味だったのだ。

「みっちゃん、朝晩は仮ボディだった頃に一目惚れした男の子のところに行って通いメイドやって、しっちゃんとチャンバラしてるんやけど、その男の子も、みっちゃんが変わったって言うとった。なんていうか、落ち着きが身に付いたって言うか、無茶苦茶しなくなったって。多分、自分を抑えることが出来るようになったんやろな」

 リオンは笑顔でこくんと相づちを打った。

「河野貴明さんですね。実はその日の帰り際にお会いしました」

「なんや、りっちゃん、貴明の事、知っとったんか」

 リオンはもう一度頷いて続けた。

「そうですか。あの方がそうおっしゃってくださってるのでしたら、わたしも嬉しいです。ミルファは私たちHMシリーズの本当の妹になったんですね」

「これで、瑞穂お姉さんに少し恩返し出来たかもな」

 珊瑚はそう言った。

「でもなー、いっちゃんは相変わらずやねん。みっちゃんが急に大人びたんで焦ってるみたいやねんけどな〜。それと、みっちゃんの携帯電話の待ち受け画面の写真見て、自分のよりりっちゃんに懐いたのが面白くないみたいなんや」

「えっ、あの時撮った写真ですか?」

 リオンはまさかあの写真をミルファがそんな風に使ってるとは思っていなかった。

「うん。あ、別に見せびらかせたんとちゃうで。あんまり大事にしてるんで、いっちゃんに取り上げられて。そやけど、みっちゃん、あんないい顔、めったにしないんや。
 そう言えば、あれ以来、いっちゃん、たまに逆にみっちゃんに怒られてるなぁ。
 せやけど、みっちゃん、しっちゃんには良い先生になると思てるねん。それも含めて、りっちゃんには感謝しとるよ。結局はりっちゃんがキレた事がみっちゃんの成長に繋がったんやもん」

 と、珊瑚はにこにこしながら続けた。「キレた」という言葉に、リオンの笑顔は一瞬ちょっと引きつる。

「まぁ、いっちゃんはウチがケアするけど。あの子もみっちゃんと一緒に、りっちゃんと話し合った後にウチが説教したんやけど、みっちゃんと違(ちご)て、どうも意固地になってしもてなー。まぁ、プライドが高いんやろな。でも、母親として、ちゃんと躾けなな」

 それでも珊瑚はどこか嬉しそうだった。

 ほどなく、バスは終点の来栖川エレクトロニクス研究所前に到着し、最後の乗客だった二人はバスを降りた。
 守衛所で挨拶をして敷地内を歩き始めたリオンは、珊瑚に質問した。

「そう言えば、前々からお聞きしたかったんですが、珊瑚さんと瑠璃さんて、どこの出身なんですか? どうも関西系の言葉なのはわかるんですが」

 リオンは以前から疑問に思っていたことを口にしていた。

「ん? うちら、埼玉生まれの千葉育ちやで。半分ほどアメリカに行っとったけど」

「へ?」

 意外な真実にリオンは間抜けな返事しかできなかった。関西とは全然接点がない。

「せやけど、おかあはんが近江八幡、おとうはんが河内の羽曳野の出でばりばりのお国言葉やねん。せやからごっちゃになってる」

 また、なんていう、こてこてな。とリオンは思った。

「あ、今失礼なこと考えたやろ。でも、かまへんよ。せやから、ウチらの話し言葉、無茶苦茶やねん。以前、浩之にいちゃんの友達っていう神戸出身のお姉ちゃんに『あんたらの関西弁、滅茶苦茶やな』って、言われたことあるよ」

 珊瑚はリオンをからかうのが面白いという表情だ。

「あう。それって、保科智子さんですよね」

「そやー。なんや、りっちゃんも知り合いなん」

「ええ、まぁ、一応。保科さんは綾香お嬢様の御友人ですから」

 リオンは苦笑するしかなかった。そして、噂をすると影というか。

「リオンちゃん、珊瑚ちゃん。なんや、あんたら、わたしの悪口でも言うてるん?」

「と、智子姉ちゃん」

「保科さん....」

 研究所の入り口の自動ドアの前に、夕凪大学の法学部に在籍する保科智子が立っていた。彼女はたまたま、大学の課題の取材の為に綾香の紹介で長瀬に会いに来たところだった。


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


「それは、多分、人間が死体に対して抱く恐怖や嫌悪感と一緒やないでしょうか?」

 智子は応接室で長瀬にインタビューをしたあと、逆に長瀬からリオンの異変の事を聞かされ、そう答えた。
 弁護士を目指している智子は心理学に関しても知識が豊富で、一通りの取材を終えたあと、逆に長瀬からリオンの一連の異変とも取れる行動に関して何か原因に繋がるヒントはないかと質問を受けていた。

 リオンや珊瑚とは研究所の建物に入ってすぐに分かれたが、リオンはその後すぐにミルファに捕まっていた。

「しかし、フィールやマルチに会わせたときはなんともなかったんだが」

 智子は長瀬から視線を外してふっと考え込んだが、ものの数秒で視線を戻した。

「多分、フィールやマルチは抜け殻ではないんやと思います。だから、リオンの心に畏れが起きなかったんと違います? マルチが眠るとき、わたしも立ち会いましたが、あの子、とっても幸せそうに看取られたのを覚えてます。そして、眠った後も、いまにもあくびをしながら目を覚ましそうな生き生きとした表情でしたし」

「いまも、あのままだよ。君の言うとおり、いまにも『おはようございます』と言って、起きてきそうだよ」

「そうですか」

 智子は少し嬉しそうに微笑んだ。

「魂を持ったまま眠っているフィールやマルチには何も感じなくて、これから魂を吹き込みなおす前のシルファの素体には死体と同じ恐怖を感じた、か」

 長瀬は半信半疑という表情だったが、なんとなく納得したようだった。

「それはそうと、どうだい、マルチに会いに行かないか?」

「え?」

 突然の長瀬の提案に智子はびっくりした。

「いや、単についでなんだけどね。ミルファが突然やってきて『義姉』に会いたいと言い出してね。まぁ、あの娘が突然来るのは珍しくないんだが。
 手続きや何やらで、帰宅早々、リオンが走り回ってるよ」

 ああ、そういうことやったんか、と智子は思った。時間を決めてアポを取っていた智子は、『急用』で少しだが待たされたのだ。多分、ミルファが横入りしたのだろう。

−あの子がミルファやったんか。

 それは、智子が珊瑚達と研究所の入り口で会う少し前だった。リオンによく似た赤髪のメイドロボが、守衛で入門手続きをしている智子の後ろを、かなりのスピードで走り抜けたのだ。


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


「こら、....ファ! 入門手続きをしないか!」

 智子の相手をしていた守衛とは別の人がそのメイドロボに向かって怒鳴っていた。咄嗟のことで、智子はそのメイドロボの名前を聞き逃していた。

「わたし、元々ここの所属じゃない! なんでいちいち書かないとだめなのー。てきとーに書いておいてー」

 そのメイドロボも守衛に向かって怒鳴っている。

「やれやれ」

 怒鳴った方の守衛があきれ顔でそう言った。

「な、なんですの、今のは? リオン、とはちゃいますよね? わたしの母校の新しいデザインの制服を着てましたし」

 智子はびっくりして自分の相手をしてくれている守衛に思わず聞いてしまった。

「リオン、知ってるの?」

「ええ、来栖川姉妹とは高校在学中から懇意にさせて頂いてますから、何度か会うたことありますよ」

 と、智子。

「あの子はリオンと違ってウチの問題児でしてね。まぁ、日常茶飯事なので、誰も気にはしていないんですが、一応ルールはルールなのでね。で、長瀬課長でしたね。アポイントメントは確認出来ました。今、メイドロボが駆け込んだ入り口のホールに内線電話があるので、長瀬の部下の神楽坂という女性エンジニアに連絡して直接指示をもらってください。話は通ってます。長瀬課長には急用が出来たので若干お待ち頂くかもとの事です」

「はい、わかりました」

 そして、入り口の自動ドアの前まで来たところで、後ろから珊瑚とリオンの会話が聞こえてきたのだ。


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


「リオンと珊瑚ちゃんも同行する事になったみたいだけど、一緒にどうだい? 向こうでは綾香君が準備してくれているはずだ」

 このあと、特に予定がない智子に断る理由は無かった。

「そうですね、わたしも久しぶりにマルチに会いたいですし、余所の大学にも興味有ります。お言葉に甘えさせてもらいます」

 智子は長瀬の運転する車で、リオン、ミルファ、珊瑚の3人と同行することになった。来栖川製の小型車で後部座席はお世辞にも広いとは言えなかったが、女性3人なのでさほど窮屈というほどのものではなかった。

「ほんまは、いっちゃんも居た方が良いんやけどな。なんで連れて来うへんかったんや?」

 助手席に陣取った珊瑚がリアシートの真ん中に座っているミルファにそう言った。

「さんちゃんが言うとおり、イルファお姉ちゃんも引っ張ってこようと思ったんだけど、瑠璃ちゃんを一人に出来ないって、頑として譲らなくて。もう、あのへそ曲がりっ」

 と、ミルファ。

「まったく、瑠璃ちゃんかてウチと同じ高校生やで。自分の面倒くらい見れるやん。いっちゃんが来る前はウチら二人きりやったし、別々に行動するなんて珍しくも何ともあれへんのに」

 珊瑚はあきれ顔でそう言った。

「そーでしょー! 逆に瑠璃ちゃん、そうとう嫌がってたよ。『イルファと2人きりにせんといて、貞操の危機やっ』って、涙目だったような」

 ミルファは誰かをからかうような口調でそう言った。

「案外、いまの現実と向き合うのが恐いんとちゃうかな、そのイルファって娘」

 二人の会話に智子が落ち着いた口調で割り込んだ。珊瑚とミルファの会話はぴたっと止まった。
 そして、智子は「リオンはイルファ達を妹だと思うてる?」と続けた。

「実際に会うまでは、わたしが末っ子でしたけど、いずれ妹は生まれてくるだろうとは思っていました。最初から抵抗が無かったというと嘘になりますけど、今は彼女を含めてミルファ達の姉だと思っていますし、姉として恥ずかしくないようにしなければと、常に考えていますよ」

 リオンは言い淀むことなく、そう答えた。

「ミルファは元々次女だから、お姉さんが増えても抵抗は無かったんとちゃう?」

 智子は今度はミルファに話を振った。

「あたし自身は自覚無いですけど、智子さんの言うとおりかも知れません」と、ミルファ。

「せやけどあんたら三姉妹は実際にフィールやマルチに会ったこと、あれへんのやろ?」と、智子。

「セリオ義姉さんにはしょっちゅう会ってますけど、フィールお義姉さま、マルチお義姉さまの事も知識としては知ってます。だけど、実際に会ったことは、確かに、ありません。だから、会いたくなって」

 智子はそこで、ふうっとため息を吐いた。

「多分、やけど、イルファって娘は無意識に自分のアイデンティティが奪われる恐怖と葛藤してるんやと思うわ。今までは、多分あんたら三姉妹の長姉として自分のアイデンティティを構築してたんやろな。それがいきなり、義理とはいうても、上に姉がゴロゴロ。
 オマケに二度目に会ったときにすぐ上の義理の姉に怒鳴り散らされるわ、すぐ下の妹がその義理の姉にいつの間にかすっかり懐いてしまってべったりになってまうやらで。『じゃあ、今までのわたしの立場ってなんなのよ』。多分、そんなとこやろな」

「それって、まるっきりこの前の私じゃないですか」とリオン。ちょっと口調が踊っている。

「ぷっ」

 それを受けるように、誰かが吹き出した。

「笑ろたらアカンよ、みっちゃん」

 吹き出したのはミルファだった。

「ご、ごめーん。でもイルファお姉ちゃんらしいなって思ったら、我慢出来なくなっちゃって」

 ミルファはそう言いながら自分の頭をコツンと小突く。

「まぁ、あの娘、変なところ強情っ張りやもんなぁ。あとで、ごっついお灸据えたらなあかんかもな」

 珊瑚もそう言いながら笑っていた。


     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇


第7章 >>


作者註:以前はメイドロボ三姉妹は「痕」の柏木四姉妹の千鶴、梓、楓のイメージでキャラを構築していましたが、かなり変わっちゃいましたね。特にシルファ。リオンは以前は初音のイメージでしたが、今はうたわれのエルルゥをイメージしています。
 姫百合姉妹の関西弁は、悩みましたね。一口に関西弁と言っても、本編にあるように、近江弁(滋賀県)と河内弁(大阪南部)では違いますし、大阪北部の摂津弁も違います。あー、そういえば同じ大阪の船場丼池(大阪市中央部)商人言葉も違うな。もちろん、京都と奈良も違いますし、神戸も微妙に違いますし(神戸弁は最後の一音が短いのが特徴。こみパの由宇の言葉は声を当てている茂呂田かおるさん本人が自分で言ってるように、デタラメです)、イントネーションだけなら石川県の加賀地方(金沢くらい)まで引っ張りますから。さすがに、「痕」のモチーフになっている和倉温泉のある能登まで行くと違いますけどね。
 実は、To Heartの智子の台詞も河内出身の久川綾さんが自分でマトモな神戸弁に直したそうですので、ネイティブか、関西在住の長い人じゃないと扱えない代物なんですよね。