バート・イシュル


ザンクト・ヴォルフガングからバード・イシュルまで、バス(ATS40)で35分ほど。のどかなザルツカーマーグートの風景を見ながらバスは進む。やっぱり昼間の移動は景色がいい。

カイザーヴィラ
皇帝フランツ・ヨーゼフ、皇后エリーザベト夫妻の夏のご用邸。1854年二人の婚礼に際し、皇帝の両親から送られたもの。フランツ・ヨーゼフは両親がバート・イシュル滞在中に身ごもったといわれ、「塩の王子(ザルツ・プリンツ)」などと呼ばれていた。現在でもハプスブルク一族の私邸として、皇室の曽孫にあたるマルクス・サルヴァートア大公の所有となっている。でも、ハプスブルク法(1919年に「ハプスブルク家およびこの家の一員であることによるあらゆる統治権と特権は永久に撤廃される」ことを第一条とした法律)で、国内における帝室とハプスブルク家および分家の財産は国家が所有する(第5条)となっているのになぜカイザービラは曽孫の所有なのか不思議だった。

入口を入ると、シャモア(カモシカ系?の動物)の角の剥製がずらりとならんでいることにびっくりするだろう。なんとこの別荘には2000頭ものシャモアの角が展示されている。内部はガイドツアー(所要45分 ATS130)で見学ができる。ガイドツアーに参加する人は私以外、ドイツ語圏のご夫婦一組のみだった。案内はドイツ語のみだったが、受付で借りた日本語の案内はそれぞれの部屋について詳しく書かれているのでそれで充分だ。全体的に質素な内部であるが、皇帝の愛用品、フランツ・ヨーゼフがしとめた鳥や熊の頭の剥製など展示物も多く、シェーンブルン宮殿、王宮と同じくらいフランツ・ヨーゼフ夫妻の思い出があるところだ。わたしは、前記2つより、このカイザーヴィラのほうが好きだ。

カイザーテルメ
温泉にゆっくりつかって旅の疲れを癒そうと思っていました。街のインフォメーションで、「Hot Spirng?」と聞いたら、「いいや、塩が混じったお湯」とのことでした。(でも塩泉もりっぱな温泉の一種だと思うんだけど)水温30 〜32度、塩分3%のプールがある。マッサージの値段を聞いてみると、この日は火曜日で、週1回の男性のみの日だった。ほかにいいものはないか聞いてみると、エステがあるとのことだったので、エステをやろうと決めた。水着を持ってくるのをすっかり忘れたので、街の中で買った。温泉地だけあって、この時期でも水着を売っているお店が多い。

さてプールであるが、チケット(ATS113)を買い、着替え室の鍵をもらう。(この時ATS100のデポジットを渡す。鍵を返すときにこのお金は返ってくる)さっそくトイレの個室ぐらいの大きさの着替え室で水着に着替えて、プールに入る。なめるとやっぱり塩辛い。当り前か。人が少なく、室内のプールなんて、私一人独占状態。室内プールから屋外のプールに出ることができる。屋外のほうが人が多い。でもじじばばばっかりである。まあこの季節なんだから、定年後に湯治に来ているって感じの人なのであろう。

エステは8:00からオープンで朝に予約に行ったがその日は空きなしとのこと。でもどうしてもやりたかったので(一度やりたいと思ったら他のことを考える頭がない)、また11時くらいに行って、キャンセルが出てないか聞きに行った。キャンセルは出てなかったけど、顔だけならやってくれると予約を入れてくれた。

Gesichtsbehandlung(Reinigung,Vapozon,Milien-und Komedonenentfernung, Augenbrauenzupfen, Peeling, Packug)ATS480を選びました。 実はエステは始めてなので、何をされているのか全然わかんなかったけど、想像では次の通り。ベットにまず寝る。頭にネットをかぶせられる。クリームで顔の汚れをとり、蒸しタオルで拭きとる。スチームを5分ほど顔にあてる。ピーリングクリームを塗り、マッサージ。その後、機械(ブラシが先についたやつで)グリグリと顔の上を転がす。その後、おでこのふきでものを手でぎゅっと絞り出し、針みたいのでチクチクしだした。エステのお姉さんが電話を取りに行った間に横を見ると、血のついたティッシュと針が・・・・。最後にモイスチャーパックをされ10分くらい放置。ジェルかクリームか何かわかんないけど、そういったものがついた蒸しタオルで拭き終了。エステに使用した化粧品はMaria Gallandのもの。全行程40分。さて、きれいになったのだろうか・・・・。

この街の人はみんな親切だった。地図を広げていると、子供たちまでどこを探しているのか訊ねてくれた。みんな気軽に声をかけてくれる。エステの予約時間まで少し時間があったので、カイザーテルメのベンチでポストカードを書いていると、サラリーマン風の男性(ウィーン少年合唱団の少年を大人にしたような感じ)に声をかけられた。彼と少し話したけど、新聞で取りざたされているオーストリアに極右連立政権についてオーストリア人のことを恐い人種だ思っていないか心配しているようだった。「もうエステの予約時間だから・・・・」と別れを告げると、「エステなんて君には必要ないよ。」(←いいように聞き違えるなっちゅうの。)と言われた。たぶん。




AUSTRIATop INNSBRUCK/HALL IN TIROLALPBACH/RATTENBERG/KUFSTEIN
SALZBURGST.GILGEN/ST.WOLFGANGHALLSTATT
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