ウィーンを形容するには、いろんな言葉があるだろう。音楽の都、芸術の都、森の都。しかし、私には期待はずれの街だったかもしれない。音楽、芸術に興味のない私のような旅人には少し退屈だった。

シェーンブルン宮殿
庭園は6：00から解放しているので、朝8：30の内部見学開始時間まで、散歩がてら庭園を見ようと思い7時過ぎに着きました。ベルサイユ宮殿を意識して造ったとも言われ、庭園内の巡回バスもあるくらいだから、さぞや大きいのだろうと期待していたが、徒歩で回れました。（ベルサイユの時は、確かプチトリアンノンくらいまでは歩いた記憶があるけど、帰りは脱落して巡回バスに乗った記憶が・・・・・）庭園内をマラソンしている人を多く見かけました。 観光客なんて私ひとり。ひとりって寂しいのね。だれも写真を撮ってくれる人いないから・・・・・。

さて内部見学であるが、1Fのガイドフォン貸出のところに日本語の説明書が置いてあるので、それをいただいて見学しよう。やっぱりベルサイユ宮殿にはかなわないって思うのが私の感想。

王宮
ハプスブルク家が約650年もの間住まいとした王宮。ここで見たかったものは、エリーザベトの運動器具。入口の上に電車の吊革見たいなのが吊ってました。ストイックなまでに自分のスタイルを気にした彼女。身長173cm　ウェスト52cmとは、びっくり。フランツ・ヨーゼフの部屋よりエリーザベトの部屋のほうが豪華なのがなんともいえない。

国立オペラ座
ウィーンで一番良かったのはここかもしれない。というのもここだけ、日本語のガイドの時間に見学できたからだ。２Fの通路脇にあるティールームと呼ばれる小さな部屋は一般にも貸し出している。2時間20万円だそう。ロビーには、オペラ座ゆかりのマーラー、カラヤンなどの銅像がある。内部は思っていたより大きくなかった。でもこれくらいの大きさのほうが、末席でもよく見えるのだろう。立ち見席はATS30(1F)、ATS50(2F)くらい。安い！午前中はリハーサル、午後は4時までに舞台を設置しなければならない。ガイドツアーは３：00からだったので、舞台の設置も大詰めを迎えていた。舞踏会になると、椅子もはずされ、ホールになる。オペラ座の年間予算は約100億円　3分の１がチケット代金やスポンサーの出すお金でまかなわれる。残りの3分の2が税金なのだそう。 (ATS60)

シュテファン寺院
ちょうど寺院内で催しをしていて、おまけに南の塔(ATS30)も遠足の子供たちでいっぱいで、全然感動がなかった。塔の上からの眺めも柵だらけで、外から眺めているほうがいいのかも、でも大きすぎて全体がカメラに納まんないの。

美術史博物館
ブリューゲルの「雪中の狩人」「農民の婚礼」など、美術の教科書に出てきた作品が並ぶ。それほど大きな美術館ではない。（ウィーンカードで、ATS100→ATS90に）

オーストリア・ギャラリー
有名なクリムトの「接吻」がある。作品が正方形だったには、びっくりした。ずっと縦長のイメージがあったから。あと、りんごの木ばっかり書いてた時代のものもある。

ヴィーナー　シュニッツェル
ヴィーナー　シュニッツェル（仔牛肉のカツレツ）で有名なお店フィゲルミューラー（ Figlmüller）すごかった。直径30cmはあろうかというヴィーナー　シュニッツェル（ATS156)は皿からはみ出して運ばれてくる。感動的な大きさ。やっぱりここのお店はおのぼりさんぽいけど、行く価値あるよ。全部食べようと努力したけど、無理だった。

ヨハン・シュトラウス・カペレ
JCBプラザに立ち寄って申し込みました。音楽ってあまりわからないって言うと、進めてくれたのがこれです。「本格的なものがいいのなら別のお薦めします。」と言われましたが、音楽にあまり興味がないので、観光客向けのほうがいいと思いました。ほんと観光客向けでした。これは今朝観光したシェーンブルン宮殿の大広間で演奏してくれるのです。B席ATS550にしました。30分以上前に行ったので、B席の一番前の席を確保することができました。この時はA席の列が少なく、B席で充分でした。

曲は私もよく耳にした曲ばかり。シュトラウス家族が演奏してくれるんだけど、祖先のヨハン・シュトラウスさんもまさか観光客向けにこんなところで演奏をしているなんて想像もつかないだろうと思ってしまうと笑けてくるのである。（そんなこと想像して聴いているヤツは私だけ）前でバレリーナのお姉さんとダンサーが踊ってくれたり、オペラ歌手が出てきたりと盛りだくさん。20分くらいの休憩が間に入り、全部で1時間50分。音楽だけのほうが良かったよ。