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サスペンションオイル交換


MTB Front Fork

メンテスタンドで立たせて、前輪を外したところ。
傷つき防止の為、軍手を穿かせています。

Remove Fork Oil

注射器でオイルを抜き取りました。ご覧の通り、
かなり劣化しています。

下準備

最近、ほったらかしになっているMTBのフォーク、 ManitouMAGNUM Rのメンテです。購入から丸2年経過しましたが、 PrepMグリス注入以外ノーメンテのため、分解整備しようと思い立ち、遅っ〜いマニトウHPから 整備マニュアル(英語)を入手。 部品図付きなので、英語が読めなくてもかなり役立つはず。

用意するもの

  • 24mmソケットレンチ
  • 6mmロングソケットレンチ
  • エクステンション(250mm)。
  • ※ 外すのにかなり回すので、
    ラチェットハンドルがあると楽です。



分解

MAGNUM R(2001)は、左レッグ(乗車視点からのフォーク左側)がエラストマー&スプリング、右がオイルダンパーとなっており、 オイル交換のみなら右だけ開ければ出来るでしょう。今回は分解整備するつもりだったので、両方バラしました。

始めに左レッグのスプリングアジャスターを、反時計回りに軽く止まるまで回し、最弱セッティングにしておきます。 それから24mmソケットで、アジャスター台座であるトップキャップを緩めます。このキャップ、六角部分が薄いため 非常になめやすいです。緩み始めより回している途中で、グニャっといきます。 ソケットは意識して水平を保ったほうが良いです。

トップキャップと共に、エラストマー+コイルスプリングが出てきます。チューブの底に6mm(マニュアルでは4mmと書いてあった) 六角ボルトがあるので、外します。これが左レッグのインナーチューブをアウターに固定している部分です。

右レッグも同様に外すと、トップキャップにピストン付きの棒が付いてます。オイル漏れ防止のため、キャップに接着してある ということなので外しません。オイルダンパーですから、オイルが出ないよう、ゆっくり取り出します。オイル排出後、 マニュアルによると8mm六角でロッドを外し...となっていますが、そんなものはないようです。 結局、リバウンドピストンから先が分解できませんでした。

なお、オイルは注射器で吸い出しましたが、これだと多少残るようです。車体を逆さにして出すと、全て排出できるはず。



組み立て

マニュアルによると指定オイルは5番ですが、今回は在庫があったカワサキ10番(モーターサイクル用)を使いました。 飛んだり跳ねたりするわけではないので、油面を下げておけば危険なほどの差はないだろうと判断しました。 スプリング側は、インナーパーツにウレアグリスを塗ってから復元しました。

油面は95.2〜120.6mm(推奨値107.9mm)の設定なので、オイルが固めなのを考慮して今回は115mmに設定。 油面の測り方は、入り口(キャップのネジが切ってある一番上)から、油の表面までの距離です。 鉄定規を突っ込んで、計測しました。



作業結果

オーバーホールすると、動きが別物になるという話ですが、オイルを入れ替えただけでもかなり効果ありです。 但し今回は油面を下げているので、その分は差し引いて考える必要がありますが...。

次回はきちんと、「完全分解整備」を目指そうと思います。

(2005. 8)